離乳食中期は「モグモグ期」
離乳食を開始して2カ月ほど経つと、赤ちゃんは驚くほど上手に「ゴックン」と飲み込むことができるようになります。
あたえられた食べ物をこぼさずに飲み込めるようになったら、次のステップに進みましょう!離乳食中期の始まりです。
この時期の赤ちゃんには、今までより少し水分を減らした食事をあたえ、自分の舌で潰して「モグモグ」させることを教えます。
これが食べ物を「噛む」練習になるのです。
固さの目安は舌で簡単に潰せる程度で1日2食
離乳食中期(生後7~8カ月)に入った赤ちゃんは、たくさんの食べ物の味を覚え、舌を上手に使って飲み込むことができるようになっています。
ここまできたら、離乳食を嫌がる赤ちゃんも少なくなるでしょう。
次はより固めの食べ物に挑戦し、自分の舌で潰して歯茎で「モグモグ」する練習を始めましょう。
固さの目安を例に挙げるとすると、良く熟したバナナくらいの固さです。
食感はネットリしていて、飲み込む前に「モグモグ」しないと飲み込めないくらいのが理想的です。
今までに引き続き1日2食であたえます。
赤ちゃんの食べ具合を見ながら、量は調節してください。
そろそろ薄味の味付けをしても良いので、味のバリエーションも増やせます。
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献立例 ①主食編
基本の主食は5~7倍粥になります。
食べさせる量は子供茶碗に半分程度です。
このお粥に野菜や魚のペーストを混ぜるだけで、バラエティーに豊かなお粥が作れます。
卵や鶏ささみを入れたお粥にしても良いでしょう。
野菜も1種類ではなく何種類も入れることで栄養価も上がります。
味付けには味噌汁の上澄みを使ったり、出汁に少量の醤油を加えたり、若干の塩を加えてもOKです。
洋風の味付けをするには牛乳が便利です。
粉ミルクで代用もできます。
お粥に大さじ2杯の牛乳を加えて電子レンジで数分加熱してなじませたら、粉チーズ少々と塩を少々加えて混ぜるだけでリゾットの完成です。
主食は、パン、うどん、そうめんが使いやすいでしょう。
どれも分量はお粥と同量をあたえるようにしてください。
調理法も基本はお粥と同じで大丈夫です。
蕎麦はアレルギーが出た場合非常に危険なので、まだこの段階であたえてはいけません。
蕎麦は1歳を過ぎてから食材に加えましょう。
また、離乳食中期はごはんに味がつくため、赤ちゃんの味の好みがはっきりしてきます。
赤ちゃんがおかわりを欲しがる時は「美味しかった」と感じてくれた証拠です。
料理が苦手なお母さんも自信を持って料理してください。
献立例 ②おかず編:肉
離乳食中期で食材として使える肉は、脂肪分の少ない鶏ささ身と鶏レバーです。
積極的におかずに取り入れたいところですが、鶏レバーは下ごしらえが面倒ですよね。
そんな時は市販のベビーフードを使ってしまいましょう!時短になりますし、ペースト状にされているので非常に使いやすいです。
レバーを使ったおかずを2品ご紹介しましょう。
レバー入りマッシュポテト
調理法:
ジャガイモ小1個の皮を剥き、茹でてマッシュポテトを作ります。
半量は次回分として冷凍保存し、半量に市販のレバーペーストを加えます。
青物野菜ペーストの冷凍ストックがあれば、少量解凍して一緒に混ぜたら完成です。
ニンジンを加えても見た目が綺麗ですね。
味はつけなくても大丈夫ですが、少量の出汁や牛乳、塩を加えても美味しくなります。
あまり水分が少ないと喉に詰まるので、ねっとり感を調節してください。
レバーと茹で野菜の和え物
調理法:
季節の野菜2種類(例えばカブとブロッコリー)を茹で、細かく刻みます。
適量(大さじ2、3杯)取り分け、そこに市販のレバーペーストを加えて和えます。
少量の塩を加えて完成です。
どんな野菜でも出来ますので、普段から多種類の冷凍野菜ペーストをストックしておけばいつでも作れて便利です。
献立例 ③おかず編:魚
離乳食中期に入ったら、赤身の魚に挑戦しましょう。
鮭やマグロが使いやすく安価に手に入ります。
二つとも良く加熱し、そぼろ状にして小分け冷凍しておくと大変重宝します。
鮭とマグロを使った献立例を2品ご紹介します。
鮭と野菜のチーズ焼き
調理法:
冷凍保存していた鮭そぼろと野菜を2種類解凍し、牛乳大さじ3杯を加えてよく混ぜます。
仕上げに粉チーズを少量振りかけてトースターで数分焼きます。
よく冷めたら完成です。
マグロと野菜の煮込み
調理法:
冷凍保存していたマグロそぼろと野菜3種類を鍋にはった出汁に投入し、そのまま過熱して解凍します。
少量の塩や醤油で味付けし、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけたら完成です。
魚類は単品だとパサパサして食べにくいので、とろみがあると食が進みます。
まとめ
ざっくりとした献立をご紹介しましたが、どうでしたか?
毎日の献立作りに苦労されている方も多いかもしれませんが、意外と難しく考える必要はないのです。
調理法は、煮る、和えるが中心で、味付けは和風か洋風で考えれば簡単です。
おかずを作る際は、肉・魚・卵・豆腐の中から1種選び、2種以上の野菜と組み合わせれば簡単です。
乳製品はメインよりも味付けの補助に使いましょう。
果物を入れて食後のデザートにすれば赤ちゃんも喜びます。
いろんな献立にチャレンジしてみてください。
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