離乳食をスタートしたばかりの生後5,6カ月の赤ちゃんは、まだ母乳が恋しい時期なので、大した量の離乳食は食べません。
母乳以外の食べ物の味や食感が嫌でほとんど食べない赤ちゃんもいるくらいです。
しかし離乳食初期の段階ではまだ母乳がメインの栄養源になっていますから、ちっとも離乳が進まないと嘆く必要はないのです。
月齢に沿った離乳食の量や進め方も、本格的に離乳食を食べ始めた時期から換算すれば良いので、必ずしも赤ちゃん全員が月齢に沿ったステップを踏まないといけないわけでもありません。
生後6か月の赤ちゃんの離乳食の標準量をご紹介しますので、参考になさってください。
栄養摂取の内訳は8~9割が母乳、1~2割が離乳食
離乳食を始めて数カ月は、赤ちゃんの主な栄養源はまだ母乳です。
ですから、基本的に今までと同じように授乳してあげる必要があります。
欲しがるだけ飲ませてかまいません。
離乳食から摂取する栄養は全体の1~2割程度ですから、離乳食から栄養を取らせるつもりでいてはいけないのです。
むしろ、単なる「味慣らし」と「ゴックン」と飲み込む練習をするためのものだと考えていてください。
口に入れた物を嫌がって舌で押し出してしまう赤ちゃんでも、隙を見てパッと口に入れ、できるだけ味に慣れるようにしてあげましょう。
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1日1食、10倍粥1匙から始め、1カ月で10匙まで増やそう
基本の主食は10倍粥小さじ1から始めます。
量を増やす目安としては、2~3日で1匙ずつ増やしていくのが理想です。
味もまだつける必要がないので、純粋な米のうま味を教えてあげましょう。
離乳食開始から1か月後に小さじ10杯くらいまで食べられるようになっていれば上出来です。
ただし、あくまで目安ですから、多少の増減は問いません。
主食に加え、徐々におかずも増やしていきます。
おかずの食べっぷりが良い場合は主食の量をやや減らし、どちらもあまり食べないようなら少々ずつ食べさせるように調整してください。
この時期はいろんな味に挑戦させたい時期なので、1度食べなかったものでも日を改めて食べさせるよう努力しましょう。
おかずは野菜・果物→豆腐→白身魚の順で導入。量は1匙から5匙程度
主食の10倍粥が数匙食べられるようになったら、おかずを1匙から食べさせましょう。
野菜1種から始めて、徐々に2~3種をミックスして調理してあげると良いです。
1か月間で5匙程度食べられるようになれば十分です。
赤ちゃんは離乳食に馴れると結構おかわりを欲しがる子もいますから、大目に作って余れば冷凍するようにしておけば便利に使いまわせます。
果物と豆腐は冷凍してはいけません。
雑菌が繁殖したり、食感が悪くなったり栄養が損なわれてしまったりするので、食べる分だけ調理するようにしてください。
果物はビタミンが豊富なので、デザートとして少量を毎食後にあたえても良いでしょう。
ミカンは食べ過ぎるとお腹を壊すので、あたえる量には注意してください。
食べない赤ちゃんは、食べる気になるまで気長に待てばOK
離乳食の進み具合には個人差があります。
食べ物の好き嫌いもアレルギーも全然なくパクパク食べる赤ちゃんもいますし、断固拒否して食べない赤ちゃんもいます。
でも心配無用です。
月齢がもう少し進むと自然に栄養が母乳では足りなくなってきますから、体が食物を欲するようになるはずです。
消化機能も発達してきますので、食べ物の味もよくわかるようになります。
初期は嫌がって全く食べなかった赤ちゃんが意外と中期以降でよく食べるようになったりします。
ですから、赤ちゃんが食べようと思う時まで気長に待ってあげましょう。
まとめ
ざっくりとした離乳食の標準量をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
「こんなに適当でいいの?」と感じる方もおられるかもしれませんが、良いのです。
離乳食初期は食べる量を気にするより、食べられる食材を増やし、味に慣れさせ、飲み込む練習をすることの方が大切だからです。
食べても、食べなくても大丈夫!赤ちゃんのペースに合わせて進めて行きましょう。
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