育児は24時間休みなしです。
休日さえなく、毎日続きます。
それも相手が赤ちゃんなので、理屈は通じない。
こちらの意図する通りには運ばないことばかり。
疲れが溜まってイライラしてしまうのも無理ないでしょう。
わが子がかわいいという気持ちだけで踏ん張っているという人も多いのではないでしょうか。
そんなふうに育児疲れが溜まってイライラしている人のために、イライラを解消して気持ちを前向きにする方法を紹介したいと思います。
育児疲れでイライラする原因
育児はストレスと隣り合わせです。
自分の子どもがかわいくて仕方ない、成長が嬉しいという気持ちは誰もが持っていると思います。
ただ、愛情いっぱいに育児をしていても、やはりストレスは溜まっていってしまうもの。
育児疲れでイライラしてしまうことは珍しくありません。
その理由は何なのでしょうか。
ホルモンバランスの乱れ
妊娠をすると、妊娠前と比べてホルモンのバランスが大きく変化します。
出産をすると、更にホルモンバランスが変化し、徐々に妊娠前の状態へと戻っていきます。
これは、妊娠中には赤ちゃんをお腹の中で育てるために必要なホルモンが分泌され、産後は母乳の分泌を促すために別のホルモンが分泌されるといったように、その時に必要な種類のホルモンが活発に分泌されるようになるためです。
赤ちゃんを育てるうえでは必要なことですが、ホルモンバランスの急激な変化は、身体にとって大きな負担となります。
自律神経失調症のように、精神のバランスが乱れ、イライラしやすくなることもあります。
このホルモンバランスの乱れと育児疲れがあいまって、普段以上にイライラしやすい状態になっているのです。
育児が思い通りに進まない
育児は思い通りに進まないものです。
言葉で諭すことが難しい赤ちゃんを相手にしているのですから当然です。
授乳やおむつ替え、お風呂に着替えに寝かしつけ、そして家族の食事の支度や掃除、洗濯などなど。
1日がうまく回るようにスケジューリングをしていても、その通りに進められることなんてほぼありませんよね。
赤ちゃんのお世話はトラブルの連続です。
授乳に時間がかかる、なかなかお昼寝しない、抱っこしていないと泣いてしまう、お漏らししたりミルクを吐いたりして片付けに時間を取られたり……スケジュールが一気に崩れます。
「家事も育児もきちんとこなしたい」そう思うママほど、思い通りに進まないことに疲れ、イライラしてしまう傾向にあります。
家族の助けが得られない
24時間休みなしの育児で疲れていると、心の余裕がなくなってきますよね。
そんな時でも、家族(主にパパ)が大変さを理解してくれないと、余計にイライラが溜まってしまいます。
もちろん、パパも外で働いて大変な思いをしているのですが、飲みに行ったり、テレビを見たり、ママが夜泣きする赤ちゃんをあやしている横でぐっすり寝ていたりすると、「どうして私ばかり」とストレスに感じるママが多いものです。
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育児疲れのイライラを解消する方法
では、育児疲れによるイライラを解消するには、どのような方法があるのでしょうか。
自分の時間を作る
一番は自分の時間を作ることでしょう。
1時間程度でも、趣味やゆっくり本を読んだりお茶を飲んだりするだけでもイライラがかなりおさまります。
短い時間でも、赤ちゃんをパパに頼んで、自分のためだけに使う時間を作ってみましょう。
子育てセンターに行く
自治体が開設している子育てセンターに行ってみるのもおすすめです。
おもちゃがあり、職員さんがおり、他の赤ちゃんもいるので、ママが付っきりで相手をしなくても遊んでくれます。
目新しいおもちゃに夢中になったり、職員さんに相手になってもらって楽しそうに遊んでいる我が子を客観的に見ていると、不思議と気持ちが落ち着いてきます。
仮に赤ちゃんが人見知りをしてママから離れなかったとしても、職員さんとママが話をするだけでも気持ちが楽になり、イライラが解消されます。
身体を動かす
運動をすると気分が変わります。
アドレナリンが出て、気持ちが前向きになりやすくなります。
イライラ解消方法としてはもってこいです。
赤ちゃんを預けてスポーツに興じることができるならベストですが、それが難しいという場合は、託児のあるサークルをさがしてみましょう。
意外と開催されているものです。
ヨガやダンスサークルなど、託児のあるもの、赤ちゃんも一緒に参加出来るものもありますから、思い切って参加してみてはいかがでしょうか。
自分ではどうにもならない時は
育児疲れのイライラを解消する方法は色々ありますが、どの方法を試しても解消されない場合は、病院やカウンセリングを頼ってみるという方法もあります。
病院では、イライラや鬱々とした気持ちを心療内科で相談することができます。
心療内科は敷居が高いと感じるのであれば、普段通っている産婦人科で相談しても良いでしょう。
話を聞いてもらえたり、授乳に影響のない漢方薬や気分をコントロールするためのお薬を処方してもらえる場合があります。
カウンセリングで話を聞いてもらうのも、イライラを鎮め、自分の気持ちを整理するのに効果的です。
赤ちゃん同伴で受けられるカウンセリングもあります。
通える範囲にないという場合は、電話によるカウンセリングを受け付けている所もありますので、利用してみてくださいね。
まとめ
産後や育児中はストレスが溜まりイライラしやすいものです。
育児疲れが溜まっている時は尚更です。
いずれ、赤ちゃんが大きくなり、ママがかかりきりにならなくても良くなると、今抱えているタイプのイライラは自然と治まってくることが多いです。
ただ、赤ちゃんがおおきくなるまで育児疲れとイライラを抱えているのは精神衛生上良くありません。
今回紹介した方法をひとつの選択肢として、少しの時間でも良いので、ストレスを解消するための時間を作り、笑顔で過ごせるようにしたいですね。