母乳マッサージをご存知ですか?
母乳の分泌を促進して、母乳の出を良くしたり、赤ちゃんが飲みやすいおっぱいにしたりするためのマッサージです。
母乳の通り道である乳管を開通する効果もあり、産後の母乳育児をスムーズにするためには欠かせないものなんですよ。
今回は母乳育児を考えているママのために、母乳マッサージの方法についてまとめたいと思います。
また、母乳マッサージはいつからいつまですれば良いのかなど、母乳マッサージの疑問についてもお答えしたいと思います!
母乳マッサージってどんなもの?
出産をすれば勝手に母乳が出るようになると思いがちですが、実はそうではないんです。
多くの場合、最初は母乳があまり出ず、2~3日経ってから次第に量が増えてきます。
母乳の分泌量が十分になり、赤ちゃんの哺乳量も安定し、母乳育児が軌道に乗るのは産後1ヶ月くらい経ってからだったという人も多いんですよ。
母乳育児もなかなか大変なんですね。
母乳の分泌を促すのに一番良い方法は、赤ちゃんに吸ってもらう事です。
赤ちゃんに吸ってもらう事で、母乳の生産を促すホルモンが分泌され、母乳の分泌量が増えていくのです。
産後はできるだけ頻繁におっぱいを吸ってもらうようにしましょう。
ただし、長い時間吸わせていると、赤ちゃんもママも疲れてしまうので、1回の授乳は20~30分くらいまでにすると良いでしょう。
母乳マッサージは、乳管を開通することで母乳が出やすくなったり、マッサージで乳房の基底部をうながすことで母乳の分泌を促す働きがあります。
母乳の分泌量を増やすためには、赤ちゃんに吸ってもらう事と、母乳マッサージを並行して行うことが効果的なんです。
また、母乳マッサージには、乳首のむくみをとったり、乳首を柔らかくするなど、赤ちゃんが吸いやすい乳首を作る効果があります。
赤ちゃんがうまくおっぱいを吸えないと、母乳を十分に飲めないばかりでなく、乳首が切れるなどのトラブルの原因になります。
母乳マッサージは、母乳育児をスムーズにするためには欠かせないものなんですね。
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妊娠中の母乳マッサージはいつから?
母乳マッサージは、妊娠中から行うようにしましょう。
母乳マッサージをするとお腹が張りやすいので、いつからいつまで行えば良いのかは、ママ体調や医院の考え方によります。
一般的には、妊娠後期に入る28週頃から、医師の許可を得て行うと良いと言われています。
臨月に入る36週からを推奨している場合もあります。
医師の許可を得てやる場合でも、マッサージ中にお腹が張るようであればマッサージを中止して休憩するようにしてくださいね。
妊娠中の母乳マッサージをする際には、まず自分の乳首の形を確認しましょう。
短かったり扁平であったり、陥没(引っ込んでいる)している場合は赤ちゃんが吸いづらいので、突出するように手当をする必要があります。
自分があてはまると思ったら、助産師や医師に相談してくださいね。
妊娠中に行う母乳マッサージとしては、乳頭・乳輪部のマッサージが良いでしょう。
マッサージの方法を紹介したいと思います。
①マッサージする側と反対の手で乳房を支えます。
②親指、人差し指、中指の指の腹で、乳輪部、乳頭を5秒ほど圧迫します。
乳首の先だけでなく、乳輪全体を圧迫するつもりで行いましょう。
乳輪の縁に指をあてて行うと良いでしょう。
やりすぎて乳輪を傷つけてはいけませんが、圧迫が弱すぎても効果がありません。
(助産師さんにやってもらうと、痛いくらいの力で圧迫されたりします。
セルフケアではそこまで強く圧迫するのはお勧めしませんが…)適度な刺激になるよう、力加減を調節してくださいね。
入浴時の血行が良くなっている時や、寝る前などのリラックスした時に行うと良いでしょう。
いつからいつまで行うかは医師の判断を仰ぎつつ、毎日続けていくことが大切です。
母乳マッサージの方法
出産後も、母乳の分泌を良くするために、母乳マッサージを行いましょう。
母乳の分泌を良くすることは、母乳の量を増やすためだけでなく、乳腺炎などのトラブルの予防にもなりますから、積極的に行いましょう。
それでは、母乳マッサージの方法を紹介したいと思います。
授乳前に行えば、母乳の出を良くするだけでなく、乳首のむくみをとって柔らかくすることができるので、赤ちゃんが吸いやすくなりますよ。
①マッサージする乳房と反対側の手で乳房を支えます。
②乳輪部の縁に親指と人差し指をおき、奥に向かって皮膚を拡げます。
③すくいあげるように乳首をつまみ出します。縦10回、横10回、右斜め10回、左斜め10回行います。
④乳房を支える手とマッサージする手をかえて、同様に行います。
⑤乳房を手全体でつかみ、時計回りに3回動かします(左右同時に)。乳房の基底部(根元)から動かすつもりで大きく動かしましょう。
⑥乳房を中央に寄せます。5秒キープします。3セット行いましょう。
⑦乳房を下から上へ持ち上げるように動かします。3回行います。
⑧親指、人差し指、中指を使って乳首をつまみ、マッサージします。
授乳前に行うのが難しい場合は、入浴時などに行なっても良いでしょう。
乳房の基底部を刺激するつもりで行いましょう。
血行が良くなることで、母乳の分泌を促す効果が期待できますよ。
まとめ
母乳マッサージは産後の母乳育児をスムーズに行うためにやっておいた方が良いものです。
いつからいつまでやるかは、個人の状態によります。
妊娠中のマッサージは、子宮の収縮を促すことがあるからです。
早産の危険がある時は、マッサージを控えた方が良い場合もあります。
一般的にいつから行うかというと、妊娠後期に入る28週であったり、臨月に入る36週であったります。
医師に確認をした上で行うようにしましょう。
産後の母乳マッサージも、母乳の分泌をうながし、赤ちゃんがおっぱいを吸いやすくするためにもこまめに行いましょう。
授乳前に行うのがおすすめですが、赤ちゃんが泣いてしまってマッサージの時間が取れない事もありますよね。
その場合は、入浴時や寝る前に行っても良いですよ。
入浴時は血行が良くなっていますし、就寝前はリラックスした状態で行えるのでおすすめです。
ママにとっても赤ちゃんにとっても負担の少ない母乳育児をスタートさせられるよう、マッサージで乳房の状態を良くしておきたいですね!