母乳育児にはどんな食事が最適?カロリーは気にしないでいいの?
母乳育児はエネルギーを消耗します。
授乳する度に「お腹空いたな…」と感じるお母さんは多いでしょう。
それもそのはず、母乳が作られるには、1日約700キロカロリーも消費されているのです。
これは、ランニング2時間分の消費カロリーと同じです。
ですから、通常の食事にプラスしてカロリーを摂取しなければ母体は栄養不足に陥ります。
お母さんが痩せてしまうと母乳の出も質も悪くなり赤ちゃんが十分栄養を摂れなくなってしまうので、母乳育児中は食事量をやや増やすことをお勧めします。
授乳期間は1日2200calを目安にバランス良い食事を心がけよう
授乳中、母体が摂った栄養は母乳としてどんどん赤ちゃんにあたえられるので、お母さんは積極的に栄養補給しなくてはいけません。
ただカロリーを増やすのではなく、質の良い母乳を作るために栄養バランスの良い食事を摂る必要があります。
食べたい物を我慢するとストレスが溜まってしまうので、大好きなおやつを食べてもかまいません。
食べ過ぎに気を付けて適量を摂るだけなら毎日食べても全然問題ありません。
むしろ、「おやつタイム」は育児に疲れたお母さんにとって貴重な「癒しの一時」です。
カロリーオーバーと糖・塩・油分過多にならないようにだけは注意してください。
栄養バランスを考えるなら、穀類と野菜を中心にした和食を普段の1~2割増しで食べるのが正解です。
和食は脂分の使用が少なく野菜がメインのおかずが多いので、ビタミンや食物繊維が豊富に摂取できます。
ご飯を白米から雑穀米に変えるとさらにバランスが良くなります。
洋食は野菜量が少なく、脂分が多いので授乳中はあまりお勧めできません。
たまに食べるくらいなら良いですが、基本的には和食を中心にした食生活を送るようにしましょう。
母乳に良くない食べ物は?
赤ちゃんには質の良い母乳を飲ませてあげたいものです。
でもお母さんだって好きな物を食べたい。
我慢してストレスが溜まるよりは適度に食べた方がずっといいでしょう。
でも、食べ物に含まれている成分が母乳に悪影響をあたえることがあるので、食べすぎない方が良いものもあります。
例えば、カレーやシチューといった脂肪分の多い料理や生クリームなどを使ったお菓子です。
これらを摂りすぎると母乳の粘度が増して濃くなり、乳腺が詰まりやすくなります。
乳腺炎になりやすい人は特に注意が必要です。
香辛料をたくさん含む食べ物を摂ると、母乳にスパイスの一部が混入し、赤ちゃんが飲むと肌荒れや体調不良の原因になってしまうことがあります。
炭水化物を摂ることは悪くありませんが、ラーメンやパスタだけを食事にしたり、ジャンクフードを多く食べたりするのも良くありません。
全体的に野菜不足な上に塩分や脂肪の摂りすぎになってしまいます。
常に全体のバランスを考えたメニュー作りが必要です。
また、輸入物の果物や野菜には国内産のものよりも高濃度の農薬が使用されています。
人体に大きな影響はないものの、農薬は母乳に混入するので、赤ちゃんが飲むと肌が荒れたり、体調不良になったりする可能性があります。
調理する食材にも気を配る必要があります。
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痩せたくても食事制限はNG
母乳育児中はダイエットの大チャンスとばかりに厳しい食事制限をするお母さんがいますが、これはいけません。
母体の摂取カロリーが1日1500キロカロリーを下回ると、母乳の分泌量が減ってしまいます。
母子ともに不健康になってしまうので、極端な食事制限は絶対にいけません。
特に、炭水化物を食べると太るからと食べないお母さんがおられますが、炭水化物を摂らないと非常に疲れやすくなってしまいます。
疲れると体は糖分を欲しがるので甘いお菓子に手を伸ばした末、糖分摂取過多で逆に太るケースがあります。
炭水化物はしっかり摂りましょう。
イモ類を適度に摂ると食物繊維も一緒に補えます。
母乳育児中は、通常よりカロリーを多めに摂らなくてはいけません。
野菜中心のあっさりした和食をメインに食事をしていけば、間食で好きなおやつを食べてストレス発散することができます。
ぜひカロリー調整してください。
質の良い母乳を作るためには、お母さんがバランスよく栄養を取り入れる必要があります。
そのためには、我慢せずに好きなものを気にしないで食べることも大切です。
ただし食べ過ぎは厳禁です。
腹一杯より、八分目で抑えるようにしましょう。
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