パパやママにとって、赤ちゃんの夜泣きって大変ですよね。
日中の疲れを少しでも癒したいのに、寝る事すら許されないのは辛いものです。
百歩譲って、赤ちゃんがご機嫌で起きているのであれば、まだ心労は少ないですが、夜泣きというくらいですから、赤ちゃんは大泣きしています。
抱っこしても何をしても泣き続ける赤ちゃんのお世話は精神的にも疲れてしまいますよね。
それに、毎晩大泣きする赤ちゃんだって、睡眠時間も体力も消耗しています。
できることなら、ぐっすり寝かせてあげたいですよね。
色んな方法を試しても効果がなかったという赤ちゃんには、夜泣きの薬を使ってみるという方法もあります。
薬というと、副作用の心配もありますから、パパやママは不安に思うかもしれません。
ですが、上手く使えば、安全に、夜泣きを改善する助けになるかもしれないのです。
今回は、そんな夜泣きのお薬についてまとめたいと思います。
赤ちゃんの夜泣きに困ったら薬を使っても良いの?
薬と聞くと、どうしても副作用など、赤ちゃんへの負担が気になるので、躊躇してしまうパパやママも多いかと思います。
ただ、夜泣きの薬は漢方薬なので赤ちゃんの身体にも優しいんですよ。
良く使用される漢方薬には、以下のようなものがあります。
- 抑肝散
- 抑肝散加陳皮半夏
- 甘麦大棗湯
- 小建中湯
聞きなれない名前ばかりかもしれませんが、日本では昔から使われてきたものです。
いずれも、複数の生薬を配合して作られた漢方薬です。
イライラや神経の高ぶり(いわゆる『疳の虫』)を抑えるのが主な効能です。
飲めばピタリと夜泣きがおさまるというものではなく、時間をかけて興奮を抑え精神を落ち着かせ、ぐっすりと眠れる身体を作っていくための薬です。
これらの薬は一般的な薬局では売られていません。
漢方専門の薬局なら購入することができますが、やはり小児科で処方してもらった方が安心です。
ただ、小児科にも漢方を積極的に取り入れている所とそうでない所があるので、予め漢方に理解のある病院を調べて相談するのが良いでしょう。
(『漢方のお医者さん探し』参考URL: http://www.gokinjo.co.jp/kampo/)
市販されている薬であれば、樋屋奇応丸や宇津救命丸があります。
赤ちゃんに薬を飲ませるのは気が引けるかもしれませんが、毎日の夜泣きでパパやママが疲弊してイライラしてしまっては赤ちゃんにとっても良い影響はありません。
赤ちゃんだって、ぐっすり眠れた方が良いので、漢方薬を試すということは、決して悪い事ではありませんよ。
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薬の副作用について
さて、いざ漢方を取り入れようと思っても、どうしても気になるのが副作用ですよね。
副作用で赤ちゃんに負担をかけたくないから、薬を控えている方も多い事でしょう。
一般的に、漢方薬は副作用が少ないと言われています。
成分は自然のものが由来となっているので、西洋医学で使われる薬程激しい副作用はあまり起こらないと言われています。
そうは言っても、まったく何もないというわけではありません。
まず、アレルギー体質の赤ちゃんは、薬によってアレルギー症状が起こらないか注意しておく必要があります。
じんましんや体調の変化がないかは気にしておきましょう。
ただ、副作用と言っても、初めての食べ物を与える時と同じように気にしていれば良いので、あまり怖がらずに様子を見てあげてください。
また、甘麦大棗湯は小麦が含まれるので、元々小麦アレルギーのある赤ちゃんは避けるようにしましょう。
まとめ
漢方薬は、用法さえ守れば、赤ちゃんにも使えて安全な薬です。
副作用の心配も身体への負担も少ないものです。
ですから、毎晩の夜泣きでパパやママがまいってしまいそうな時は、漢方薬を取り入れてみるのも悪い事ではありません。
ただし、時間をかけて夜泣きを改善していくものが多いこと、赤ちゃんによって効く場合と効かない場合があることは覚えておいてくださいね。
また、薬を使っていても、生活リズムを整えるなどの対策は続けて行ってくださいね。
1日でも早く、ぐっすり眠れる日がきますように!