妊娠中は、身体に様々な変化が起きますよね。
まず、赤ちゃんが大きくなるにつれて、お腹が大きくなりますね。
他には、つわりで食べ物を受け付けなくなったり、逆に食べていないと気持ち悪くなったりします。
つわりが終わっても、食べ物の好みが変わったり、身体がむくんだり、体毛が濃くなったりと、妊娠前には聞いたことのなかったような変化がたくさんおきますよね。
その中でも、大きく変化するのが、妊婦の胸です。
サイズが大きくなったり、他にも色々な変化が出てきます。
今回は、妊婦の胸に起こる変化と、その理由について紹介したいと思います。
どうして妊婦の胸に変化が起こるのか、確認してみてくださいね。
妊婦の胸はどのくらい大きくなるの?
妊婦に起こる胸の変化として、もっとも分かりやすいのが、サイズの変化でしょう。
妊娠してから、胸が張ったり、ブラジャーがきつくなったという人はきっと多いと思います。
実に、妊婦の半数以上が、妊娠中に胸が大きくなったと感じます。
これは、妊娠中に起こる女性ホルモンの変化によるものです。
妊娠すると、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの作用で、乳腺が増えたり大きくなったります。
乳腺の周りには、乳腺を守るために脂肪がついているのですが、乳腺が増えると、それに比例して周りに付く脂肪が増えるため、胸のサイズが大きくなるのです。
さて、妊婦の胸の大きさの変化ですが、妊娠中にどのくらい大きくなるのでしょうか。
個人差は大きいものの、胸が大きくなったと感じる人のうち半数近くが、2カップ程度大きくなると言われています。
2カップというと、かなりの変化ですよね。
妊娠中は、体調不良になったり、ちょっとした刺激でもトラブルが起きやすいものですから、できるだけ身体に負担をかけないよう、締め付けの少ないブラジャーを選びたいものです。
妊婦はトップだけでなく、アンダーバストのサイズも大きくなる傾向がありますから、サイズの変化に合わせて、ブラジャーも買い替えるようにしましょう。
一時期のことなので、もったいなく感じてしまうかもしれませんが、ここでサイズの合わないブラジャーを着け続けていると、体調不良の原因になるだけではなく、産後の胸が垂れてしまう原因にもなるので、きちんと身体に合った物を選んでくださいね。
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妊婦の胸に起こる変化
妊婦の胸は、大きくなる以外にも様々な変化が起こります。
乳首が黒くなる
妊娠すると、乳首の色が濃くなり、黒っぽくなります。
それだけではなく、乳首や乳輪のサイズも大きくなります。
これは、赤ちゃんが見つけやすいようにするためではないかと言われています。
生まれて間もない赤ちゃんは視力が弱いですから、ママのおっぱいもよく見えていません。
そんな中でもちゃんとおっぱいを見つけられるように、肌とのコントラストをハッキリさせているのですね。
この変化は皮脂腺とモンゴメリ線が肥大するために起こる変化です。
一時的なもので、産後しばらくすると元に戻ることが多いようです。
乳首から汁が出る
妊娠中に、乳首から白っぽい色や、黄色い汁が出ることがあります。
「赤ちゃんが生まれる前母乳が出た!」と思う人もいるようですが、実際のところ、これは産後に出る母乳とは違うものです。
乳首から汁が出るのは、女性ホルモンのプロラクチンの影響によるものです。
プロラクチンは、妊娠中期頃から活発に分泌されるホルモンで、母乳の分泌を促す作用があります。
産後は、プロラクチンの分泌が増えれば増えるほど、母乳の分泌量が増えるのです。
ただし、妊娠中は母乳が出るわけではなく、母乳を出すための準備として、乳腺が開き、そのために母乳に似た液体が出てくるのです。
母乳を出すための準備が順調に進んでいるということなので、心配はいりません。
ふき取るなどして、乳首を清潔に保っておきましょう。
胸が張る
胸が大きくなるのと似た変化で、胸が張るという場合もあります。
中には、パンパンに張って痛みを感じる人もいるようです。
これは、乳腺と脂肪が増加しているために起こるものです。
乳腺が増えたり大きくなって、その周りにつく脂肪も増える事で、妊婦の胸が大きくなることは先程述べた通りです。
ただ、この変化が急激に起こると、皮膚が伸びるのが間に合わず、皮膚が張るのです。
中には、この影響で妊娠線のような肉割れが、胸にできてしまったという人も。
お腹だけではなく、乳房も保湿して、皮膚を柔らかく保ちながら、様子を見ましょう。
ただし、あまりも痛みが強い場合は産院で相談してみてくださいね。
まとめ
妊娠中は、妊婦の身体に様々な変化が起こりますね。
特に胸に起きる変化としては、「胸が大きくなる」「乳首が黒くなる」「乳首から汁が出る」「胸が張る」などがあります。
どれも妊娠中・産後に起こる一時的な変化で、赤ちゃんを迎える準備が進んでいる証拠ですから心配はいりません。
身体への負担が少なくなるよう、下着を工夫するなどして様子を見てください。
ただし、何かおかしいと思うことがあったら、早めに産院で相談するようにしましょう。