生まれて間もない赤ちゃんは、ママの免疫を受け継いでいるので、あまり風邪をひきません。
ただ、生後6ヶ月を過ぎるとママからもらった免疫がなくなり、風邪をひきやすくなります。
この頃の赤ちゃんはちょっとした刺激にも敏感ですし、赤ちゃん自身の免疫力は弱いため風邪をひきやすくなります。
赤ちゃんが風邪をひいて鼻水を垂らしているのはよくあることですよね。
鼻水だけではママもあまり驚かないでしょう。
でも、その鼻水に血が混じっていたら心配ですよね。
「様子を見て大丈夫なの?」「もしかして、風邪以外の病気なの?」
不安になるママのために、今回は赤ちゃんの鼻水に血が混じったり、鼻血が出たりする原因と対処法について紹介したいと思います。
赤ちゃんの鼻水に血が混じっている!原因は何?
赤ちゃんの鼻の粘膜は、大人のものよりも薄くてとてもデリケートです。
ですから、ちょっとした刺激を受けただけでも鼻血がでることがあります。
風邪をひいている時には、菌やウイルスを排除するために、鼻水がたくさん出ますよね。
この時は、鼻の中の毛細血管が広がり、同時に鼻の粘膜が腫れています。
毛細血管が広がっていると、鼻の粘膜は特に敏感になり、鼻をすするなどの少しの刺激でも鼻血がにじむことが有ります。
そのため、鼻水に血が混じることがあるのです。
また、風邪による鼻水が原因で鼻腔内が敏感になっている時に繰り返し鼻水の吸引をすると、吸引管が鼻腔を傷つけて出血することもあります。
鼻水の吸引中に出血した後は再出血しやすいので、吸引はいったんお休みし、翌日からまた吸引してあげるようにしましょう。
鼻水がたくさん出ている時とは逆に、鼻の中が乾燥している時も鼻血が出やすくなります。
鼻の粘膜が湿っていないと、毛細血管に直接衝撃が加わってしまうため、鼻血が出やすくなるのです。
いずれの場合も、安静にしていれば血はすぐに止まるので、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。
赤ちゃんが鼻を触ったりしないよう、気をつけてあげてください。
風邪以外では、副鼻腔炎が原因で出血が起こる場合もあります。
黄色っぽい鼻水がたくさん出るなどの症状もある場合は、副鼻腔炎が疑われます。
この場合は小児科や耳鼻科を受診する様にしてくださいね。
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赤ちゃんの鼻水に鼻血が混じっている時の対処法は?
鼻水がたくさん出ていても、乾燥しすぎていても、鼻の粘膜は出血しやすくなります。
そこで、対策としては次のような方法があります。
- 加湿器を使うなどして、部屋の湿度を上げる。
- 鼻水の吸引をする際は、鼻腔を刺激しないよう圧を弱めにする。
- 鼻の穴に馬油やワセリンを塗る。
鼻の中の湿度を上げる事は、乾燥による鼻からの出血を防ぐだけでなく、鼻水がたくさん出る際に、鼻づまりの解消や鼻水を柔らかくして取り除きやすくする効果もあるので、加湿器を使ったり、蒸しタオルを鼻の下にあてたりして対処してあげましょう。
この他、即効性はありませんが、ビタミンAやビタミンCを摂取すると粘膜が強くなるので、離乳食が始まっている赤ちゃんであれば、食材を工夫してみるのも良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんが風邪をひいただけでも心配なのに、鼻水に血まで混じっていたらママはびっくりしてしまうかもしれません。
ですが、たいていの場合、出血はすぐに止まりますから心配はいりません。
再度出血しないよう、できるだけ赤ちゃんを安静にしてあげたり、鼻水の吸引を控えたりして対処してください。
また、稀に風邪以外の病気が原因となる鼻血がでることもあります。
例えば、白血病、血友病、腫瘍などです。
これは稀なケースですが、鼻血を頻繁に出したり、なかなか出血が止まらないなどの症状がある場合は、早めに病院を受診するようにしてくださいね。