赤ちゃんは大人と比べると鼻の粘膜が敏感なので、少しの刺激でも鼻水がでます。
そのため、風邪以外の理由(刺激など)でも鼻水が出やすいものです。
そう分かっていても、赤ちゃんの鼻水がなかなか治らないと心配ですよね。
鼻水の原因が風邪によるものではないのかと不安になってしまいますよね。
では、実際に鼻水がなかなか治らない原因として考えられるのはどのような病気なのでしょうか。
鼻水が治るまでの間、どのように過ごせば良いのでしょうか。
赤ちゃんに市販の鼻水を止める薬を飲ませても良いのでしょうか。
今回は鼻水がなかなか治らない場合の原因と対処についてまとめたいと思います。
赤ちゃんの鼻水が治らない原因は何?
赤ちゃんが風邪をひいた時、鼻水は菌やウイルスを排除するために出ます。
風邪の病原体から身体を守るために、鼻水を出すことが重要なんですね。
そうは言っても、鼻水が治らないと心配です。
考えられる原因はいくつかあります。
一つは、新たな風邪を次々にもらっているということです。
ママからもらった免疫が切れた6ヶ月以降の赤ちゃんは、頻繁に風邪をひくことも珍しくありません。
保育園などで集団生活をしていたり、幼稚園や保育園に通う兄弟がいたりする場合は、特に風邪をひきやすくなります。
風邪が完全に治りきっていないうちに別の風邪をひいてしまうことは決して珍しくありません。
もどかしいですが、こまめに鼻水を吸引しながら体調が落ち着くのを待ちましょう。
黄色っぽい鼻水や緑色の鼻水が出ていてなかなか治らない場合は、副鼻腔炎になっている可能性があります。
この場合は病院を受診する必要があります。
色のついた鼻水が治らない場合は要注意です。
また、透明でサラサラした鼻水が続いている場合は、アレルギー性鼻炎の可能性もあります。
熱など、他の風邪症状がなく、サラサラした鼻水が治らない場合は、一度主治医に相談してみてください。
耳鼻科に相談しても良いでしょう。
鼻水の状態や赤ちゃんの体調を見て判断してあげてくださいね。
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赤ちゃんに市販の薬を飲ませても良いの?
薬局などを見てみると、生後3ヶ月から使える、赤ちゃん用の風邪薬が売られています。
中には鼻炎など、鼻水に特化した薬も売られています。
赤ちゃんの鼻水がなかなか治らない時に、少しでも楽になるならば飲ませてあげたくなるのが親心ですよね。
ただ、むやみに薬を飲ませるのはオススメできません。
前述したように、鼻水は病原菌から身体を守るために出るものです。
薬で無理に止めてしまっては、病原菌を外に出せないということです。
それは困りますよね。
現在は、病院でも鼻水を止めるのではなく、去痰剤のように、むしろ出しやすくするお薬を出すことが多くなっています。
ただ、アレルギーによる鼻炎の場合は、鼻水を止める薬が処方される場合があります。
風邪が原因の鼻水と、アレルギーが原因の鼻水では対処が違うんですね。
いずれにせよ、去痰剤が必要か、抗アレルギー剤が必要かは医師でないと判断がつかないものです。
治らない鼻水が心配な場合は、市販の薬を飲ませるのではなく、病院で薬を処方してもらって飲ませるようにしましょう。
まとめ
なかなか治らない鼻水は、赤ちゃん本人も辛いですし、ママも心配ですよね。
風邪が原因であることが多いのですが、副鼻腔炎やアレルギーが原因となっている場合もあります。
一度風邪で受診していても、なかなか鼻水が治らない場合は再度病院を受診してみましょう。
小児科を受診している場合は、セカンドオピニオンとして、耳鼻科を受診してみても良いでしょう。
また、少しでも楽にしてあげたいと思っても、むやみに市販の薬を使うのはオススメできません。
風邪とアレルギーで必要な薬の種類が違うように、原因によって飲ませるべき薬は異なります。
的確な治療をするためにも、赤ちゃんのお薬は病院を受診した上で処方してもらいましょう。
お家では鼻水を吸引するなどして、少しでも症状を楽にしてあげてくださいね。