赤ちゃんの下痢が長く続くと、ママはとても心配ですよね。
風邪や感染症が原因であれば、体調が回復すれば下痢もおさまるものです。
でも、なかなかおさまらない場合はどんな原因が考えられるのでしょうか。
そこでチェックしてみてもらいたいのが、下痢を起こすタイミングです。
赤ちゃんがミルクを飲んだ後に下痢をするということはありませんか?
一度だけであれば心配はいりませんが、下痢が毎回起こり、長く続くようであれば、ミルクが原因で下痢を起こしているのかもしれません。
今回は、ミルクの成分が原因で下痢をおこす「乳糖不耐症」という症状と、その対処方法についてまとめたいと思います。
ミルクが原因の下痢、乳糖不耐症とは?
・下痢が1週間以上続く
・ミルクを摂った後に下痢をおこす
・便から酸っぱいにおいがする
・便が泡だっていたり、水っぽい状態である
このような症状が当てはまる場合は、乳糖不耐症かもしれません。
乳糖不耐症とは、「乳糖」というミルクや牛乳に含まれる糖質を分解できずに下痢を起こしてしまう症状のことです。
たまに大人でも「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする」とうい人がいますよね。
これは、牛乳の乳糖を消化できないために起こる乳糖不耐症です。
乳糖不耐症には先天性の場合と後天性の場合があります。
赤ちゃんの乳糖不耐症の多くは、後天性のものです。
風邪や胃腸炎などが原因で消化機能が落ちて、一時的に乳糖を消化できなくなることがあるのです。
この場合は、時間とともに消化能力が回復していきますが、それまではミルクの与え方を変えるなどの対応が必要になります。
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乳糖不耐症の対処方法
もし、赤ちゃんの下痢がミルクのせいかもしれないと思っても、自己判断は禁物です。
先天性のものか後天性のものかを見極める必要もあるので、乳糖不耐症であるかどうかは医師に判断してもらいましょう。
もしも乳糖不耐症であった場合は、乳糖を含まない特殊なミルクに切り替える事が多いです。
ただし、乳糖は赤ちゃんの発育に必要な栄養素であるため、自己判断で長期的に飲ませてしまうと、必要な栄養素が摂れない恐れがあります。
必ず医師や栄養士など専門家の指導を受けて切り替えるようにしましょう。
場合によっては、病院で乳糖の消化を助ける薬を処方してもらい、ミルクを飲ませることもあります。
人工栄養のミルクではなく、母乳で乳糖不耐症の症状が出ている場合などは、この処方薬を飲ませつつ母乳を継続して経過をみることも多いようです。
一般的には赤ちゃんの便の様子や体調を見ながら、2週間を目安にもとのミルクや母乳に戻していきます。
まとめ
乳糖不耐症は、体質だけでなく、後天的に起こることもある症状です。
もしも赤ちゃんが風邪をひいて、ミルクを飲ませた後に下痢を起こすようになったら、乳糖不耐症かもしれませんから、医師に相談してみると良いでしょう。
もし乳糖不耐症であれば、ミルクの切り替えなど、2種間程度の対応が必要になることが多いです。
完治するまでは、脱水に注意しましょう。
また、下痢が原因でおしりがかぶれやすいので、おしりのケアも忘れずにしてあげてくださいね。
もしも赤ちゃんがいつも違うミルクを嫌がるようであれば、メーカーを替えてみるのも手です。
乳糖を含まないミルクも複数のメーカーから販売されていますので、医師に相談して、色々なメーカーを試してみても良いかもしれません。
完治まで根気がいりますが、1日1日赤ちゃんが元気になっていくと信じて、がんばってくださいね!