赤ちゃんの下痢が続くと心配ですよね。
もともと赤ちゃんの便はゆるく、回数も多いので、下痢かどうかを判断するのも難しいのですが、大まかな目安は「普段よりも水っぽい便が1日6回以上出る」というものです。
勿論、普段からうんちの回数が多い赤ちゃんは当てはまらない場合もあります。
一番重要なのは、ママが「普段とうんちの状態が違う」と思ったかどうかです。
さて、そんな赤ちゃんの下痢ですが、急性の下痢と慢性の下痢があります。
急性の下痢であれば、数日で回復しますが、慢性の下痢は2週間以上続くのです。
下痢が長く続くととても心配ですね。
では、赤ちゃんに下痢を起こさせる原因とは、どのようなものがあるのでしょうか。
急性の下痢の場合と慢性の下痢の原因について紹介したいと思います。
赤ちゃんの急性の下痢の原因は?
赤ちゃんの急性の下痢の多くは「お腹の風邪」です。
ウイルスや細菌に感染し、それが胃腸で増殖したために下痢が起こります。
他には、扁桃腺や肺炎、中耳炎、尿路感染症、突発性発疹などにかかっている時にも下痢の症状が出ることがあります。
体調不良が直接の原因ではなく、体調不良の際に処方される抗生物質が原因になることもあります。
抗生物質のなかには便をゆるくするものがあるため、一過性の下痢が起こるのです。
大人でも抗生物質を処方された際に、「お腹がゆるくなりやすいから」と、一緒に整腸剤を処方されることがありますよね。
このような場合は、適切な治療を受ければ、短期間で下痢は治ります。
たいていの場合、1週間以内には治ります。
これよりも長く続くようであれば、慢性の下痢の疑いがあります。
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赤ちゃんの慢性の下痢の原因は?
赤ちゃんの下痢が続く原因としては、母乳の赤ちゃんの軟便が挙げられます。
母乳育児の赤ちゃんのうんちは、ミルク育児の赤ちゃんのものと比べてゆるいことが多いです。
赤ちゃんによっては1日に何度もうんちをします。
混合育児の赤ちゃんの場合などは、母乳の比率が多くなると、うんちもゆるめになることがあります。
母乳の比率が多いまま育児を続けていると、「あれ、最近ずっとうんちがゆるいな?下痢かな?」と感じられることがあるのです。
でも、この場合は下痢っぽいうんちが続く場合でもまったく心配はいりません。
他に、下痢が続く原因としては、二次性乳糖不耐症が挙げられます。
これは、胃腸炎にかかった後に起こることが多い下痢です。
腸の粘膜には、乳糖を分解する酵素が含まれています。
しかし、胃腸炎にかかると、腸の粘膜が傷つき、酵素が減ります。
ミルクの中の「乳糖」を分解・吸収できないため、下痢が続くことがあるのです。
母乳育児の赤ちゃんであれば、そのままで構わないのですが、ミルク育児の場合は、ミルクを乳糖の含まれていないものにかえましょう。
それだけで下痢が改善される可能性がありますよ。
まとめ
赤ちゃんの下痢が続くととても心配になりますよね。
ですが、赤ちゃんの腸は未発達なので、様々な環境や条件の影響を受けやすく、下痢にもなりやすいものです。
下痢が続く時も、水分や栄養が摂れ、赤ちゃんの機嫌が良いようであれば、あまり心配はいらないでしょう。
ですが、もしも機嫌が悪かったり、水分がとれなかったりする場合は病院を受診しましょう。
また、便の状態は毎日確認し、記録しておきましょう。
普段と色が違う、においが違うといった変化があった場合は、感染症などの可能性もありますので、病院を受診するようにしてくださいね。