乳児湿疹をご存知ですか?
生後2週間以降の赤ちゃんによくみられる湿疹の総称です。
赤ちゃんの体に赤いプツプツや黄色いかさぶたが出来ていると、ママは心配になりますよね。
ですが、乳児湿疹の多くは生理的な肌トラブルで、多くの赤ちゃんが経験します。
全身のケアをきちんとしてあげていれば、生後4~5ヵ月以降、徐々におさまっていくことが多いでしょう。
ここでは、赤ちゃんの体に乳児湿疹がでた場合の、全身のケア方法について紹介したいと思います。
それに加えて、乳児湿疹以外の全身の肌トラブルも紹介します。
赤ちゃんの体にできている湿疹が、心配のいらないものなのか、何か病気が原因で起こっているものなのか判断する手助けにしてくださいね。
赤ちゃんの体に乳児湿疹ができた!全身のケア方法はこれ
乳児湿疹の多くは、脂漏性湿疹や乾燥性皮膚炎です。
脂漏性湿疹は、皮脂の分泌が過剰なためにできる湿疹です。
黄色いかさぶたが顔や頭にできることが多いです。
生後間もない赤ちゃんは、お母さんからもらったホルモンの影響で、皮脂の分泌が活発になっています。
そのため、生後4~5か月頃までは、顔や体に脂漏性湿疹ができやすいのです。
また、4~5カ月以降になると、皮脂の分泌が落ち着くため、乾燥しやすくなります。
全身に赤いプツプツが出来ている場合、この乾燥性皮膚炎の可能性があります。
原因は真逆ですが、どちらの場合もケア方法は似ています。
大事なのは「全身を清潔に保つ」ことです。
そして、「保湿する」ことも非常に大切になります。
まずは、赤ちゃんの体をきちんと洗って、全身を清潔に保ちましょう。
ベビー石鹸などをしっかりと泡立て、泡で全身を洗ってあげると良いでしょう。
洗った後は、すぐに保湿をします。
ワセリンや馬油、ベビーローションを全身に塗って保湿します。
体が乾燥していると、肌のバリア機能も弱くなってしまい、湿疹などのトラブルが起きやすくなるので注意しましょう。
他にも、体に触れる衣類は低刺激のものにしましょう。
一番良いのは綿です。
衣類を洗う際は、残った洗剤が肌を刺激しないよう、しっかりとすすぎをしてくださいね。
また、空気の乾燥を防ぐことも、全身を乾燥から守る上で重要になります。
加湿器を使ったり、部屋に洗濯物を干したりして湿度を上げると良いでしょう。
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乳児湿疹以外の肌トラブルについても知っておこう!
乳児湿疹が体に出来た場合は、保湿などのケアをしながら、症状が悪化しないように様子を見て良いでしょう。
ですが、赤ちゃんの肌トラブルは、乳児湿疹だけではありません。
乳児湿疹以外の湿疹について紹介します。
あせも
全身の汗をかきやすい場所に湿疹が現れます。
汗をかいたらシャワーで流すなどして肌を清潔にしましょう。
突発性発疹
赤い発疹が体に現れます。
手や足に出る事は少ないです。
発疹が出る前に、40度近い高熱が出ます。
発疹は数日で自然に治ります。
はしか
耳の後ろや顔などに赤い発疹が現れ、徐々に全身に広がります。
ます。
発熱を伴い、咳や鼻水といった症状も現れます。
予防接種で防ぐことが出来ます。
風疹
薄赤色の発疹が顔などに出て、徐々に全身に広がります。
発熱を伴います。
予防接種で防ぐことが出来ます。
手足口病
手や足、口の中などに水泡状の発疹ができます。
口の中の発疹は痛みを伴うため、赤ちゃんが授乳や食事を嫌がることがあります。
まとめ
赤ちゃんの体に湿疹ができると心配になってしまいますが、乳児湿疹の場合は、「清潔」と「保湿」を心掛けていれば、多くの場合は自然に良くなります。
ただし、同じ赤ちゃんの肌トラブルでも、風疹などの病気の場合もあります。
発熱がないか、痒がったり痛がったりしていないかなど、赤ちゃんの様子をしっかりと見て、必要であれば小児科や皮膚科を受診してくださいね。