生まれて間もない新生児の赤ちゃん。
その顔に湿疹やかさぶたのようなものが出来てしまったら、ママは心配になりますよね。
でも、心配しないでください。
実は、新生児の顔に湿疹ができることは珍しい事ではないんです。
新生児などの赤ちゃんにできる湿疹は、「乳児湿疹」と呼ばれるものです。
赤い湿疹やニキビの様なもの、かぶれ等、赤ちゃんの肌トラブルを総称してそう呼んでいます。
新生児の肌は大人より薄くデリケートなので、肌トラブルが起こりやすいのですが、生後6か月頃までは、原因を特定するのが難しいことが多いので、「乳児湿疹」と総称されています。
では、この乳児湿疹はどうしてできるのでしょうか?
どのようにケアすれば良いのでしょうか?
乳児湿疹とそのケア方法について紹介したいと思います。
新生児の顔にできる湿疹の正体は?
新生児の顔に出来る湿疹の正体が「乳児湿疹」だとは前述した通りです。
ですが、一言に「乳児湿疹」と言っても、症状も原因も色々ありますので、肌トラブルのうち、新生児に起きる代表的なものを紹介します。
脂漏性湿疹
新生児の肌トラブルの代表格が脂漏性湿疹です。
生後2週間を過ぎた頃から現れやすくなります。
顔や頭部に黄色っぽいかさぶたの様なものができます。
見ていると痛々しいのですが、かゆみはあまりありません。
ただし、炎症を起こすと赤くなったり腫れたりします。
また、患部がジクジクして、黄色い液体がにじむこともあります。
新生児は、ママの女性ホルモンの影響で、皮脂の分泌が活発です。
この過剰な皮脂が肌や毛穴に溜まることで湿疹ができると考えられています。
皮脂の分泌が落ち着く生後4か月頃におさまることが多いようです。
新生児ニキビ
新生児ニキビも生後1~2週間頃から現れやすい湿疹です。
赤ちゃんの顔に、ニキビと同じ様な赤いプツプツができます。
化膿したもの、中に白いシンがある場合もあります。
頬やおでこ、口のまわりなどにできやすい湿疹です。
一度にたくさん出来て頬や口の周りが真っ赤になってしまう事もあります。
こちらも痛みやかゆみはあまりありません。
新生児ニキビも、新生児の皮脂の分泌が多いためにできると考えられています。
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新生児の湿疹のケア方法はこれ!
痛みやかゆみがあまりないと言っても、赤ちゃんの顔にたくさん湿疹が出来ていたら心配ですよね。
脂漏性湿疹も、新生児ニキビも、皮脂の分泌が過剰なためにできる湿疹です。
余分な皮脂を洗い落とし、肌を清潔に保つことが大切です。
では、具体的なケア方法を紹介します。
石鹸できれいに洗う
ベビー石鹸などを使ってきれいに洗います。
石鹸を良く泡立て、泡で優しく洗います。
かさぶたが気になるからといって、強くこすってはいけません。
泡で優しくなでるように洗ってあげましょう。
しっかりとすすぐ
石鹸が肌に残っていると、炎症の原因になります。
洗った後は、清潔なお湯でしっかりと石鹸を洗い流しましょう。
顔をお湯で流しづらい場合は、濡らしたガーゼで優しくふき取ってあげましょう。
保湿をする
お風呂の後はすぐに保湿しましょう。
ワセリンや馬油を使うと良いでしょう。
皮脂を洗い流したまま放っておくと、肌が乾燥してしまいます。
乾燥すると肌のバリア機能が落ちて、肌トラブルが起こりやすくなりますので、保湿はしっかりしてくださいね。
赤ちゃんの爪を切る
かゆみが少ないと言っても、赤ちゃんが気になって掻いたりこすったりすると、患部を傷つけ、炎症を起こしてしまいます。
爪は丸く切り、掻いてしまうようならミトンをつけると良いでしょう。
症状がひどい場合や、悪化していく場合は、早めに小児科や皮膚科を受診しましょう。
新生児の肌はデリケートなので、市販の薬を塗るのは控えてください。
かさぶたが気になる場合は、ワセリンを塗ってかさぶたをふやかしてから洗い、ガーゼで優しくふき取ってあげると取りやすいですよ。
まとめ
新生児の顔に湿疹ができるのは、皮脂の分泌が過剰なためで、決してめずらしいことではありません。
ですが、症状を悪化させず、早く治すためには、おうちでしっかりとケアしてあげることが大切です。
丁寧に洗い、しっかりと保湿して、症状の悪化を防いでくださいね。
また、赤ちゃんの肌トラブルは、脂漏性湿疹やニキビだけではありません。
生後4か月以降に多いのですが、乾燥が原因で湿疹ができる場合もあります。
アレルギーが原因となって湿疹がでることもあります。
肌を清潔にしていても症状が良くならない、悪化するといった場合は、脂漏性湿疹や新生児ニキビではない可能性もありますから、早めに病院を受診し、専門医の判断を仰いでくださいね。