赤ちゃんのお肌に赤いプツプツや、黄色いかさぶたのようなものが……。
赤ちゃんの肌トラブルの代表、それが乳児湿疹です。
乳児湿疹は、生後2週間頃から現れ始める、赤ちゃんの肌トラブルの総称です。
過剰に分泌される皮脂が原因で、赤いニキビのような湿疹ができたり、黄色いかさぶたができたりするものもあれば、乾燥が原因で、赤いプツプツした湿疹ができるものもあります。
乳児湿疹を治療するには、小児科や皮膚科を受診して、症状に合った薬を処方してもらうのが一番です。
乳児湿疹は、症状が出る原因が多岐にわたるうえ、喋れない赤ちゃんの様子を見て、原因を判断するのは難しいものです。
生後間もない赤ちゃんに、自己判断で薬を塗るのは怖いですよね。
それでも、何かお家でできるケアをしてあげたいのが親心。
そんな時は、お肌ケアの基本である「保湿」をしてあげてはいかがでしょうか。
今回は赤ちゃんに使える保湿剤の代表格「ワセリン」の使い方について紹介します。
ワセリンはどう塗るのが効果的?
ワセリンとは、原油を高純度に精製して作られた保湿剤です。
化粧水のように肌の内部までは浸透しません。
肌の表面に膜を作ることで、肌を外部刺激から保護します。
また、肌の水分が蒸発するのを防ぎ、乾燥を防ぎます。
ワセリンは、お風呂あがりの身体が濡れた状態で塗るのが効果的です。
大きな水滴を手で払うか、軽くタオルでおさえて拭き、その上にワセリンを塗ります。
肌の水分を閉じ込めることで、保湿効果がアップします。
ワセリンを塗る際は、手で温めておくと塗りやすいですよ。
秋冬の肌が乾燥する季節は、お肌全体に塗って構いませんが、汗をかく夏場は注意が必要です。
ワセリンは肌の表面に膜を作って保護します。
そのため、汗をかく季節に、肌全体に塗ってしまうと、汗を発散することができなくなり、肌トラブルの原因になってしまいます。
汗をかく時期は、ワセリンを縞々に塗るのが良いでしょう。
ワセリンを塗る部分、塗らない部分を作ることで、汗を発散させることができます。
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ワセリンを使う時の注意点!
ワセリンは赤ちゃんから大人まで使える保湿剤ですが、注意するべき点があります。
乳児湿疹の原因がアトピー性皮膚炎の場合、ワセリンを塗ると悪化してしまう可能性があります。
ワセリンに含まれる不純物が悪影響をもたらすと考えられています。
乳児湿疹に対して使う場合は、自己判断で使うのは控えた方が良いでしょう。
また、肌が敏感な赤ちゃんの中には、アトピー性皮膚炎でなくても、ワセリンの不純物に反応してしまう場合があります。
使用する際は、できるだけ不純物がすくなく純度の高いものを選びましょう。
病院で処方される「プロペト」などは純度が高いので、処方してもらうと良いでしょう。
それでも、乳児湿疹が悪化する、塗ると赤くなるなどの症状が現れたら、すぐに使用を中止しましょう。
まとめ
ワセリンはあくまで保湿剤なので、既にできてしまった乳児湿疹を治す力はありません。
ですが、薬などを使って治療し、状態の良くなった肌を保護してくれます。
乾燥は、肌のバリア機能を弱めてしまうので、炎症が起こりやすくなったり乳児湿疹が悪化したりします。
肌を守る上で、保湿は基本中の基本です!
色々な治療方針のお医者様がいますが、どのお医者様でも共通しているのが「保湿をしっかりする」ということです。
肌を守るために、保湿はとても重要なんですね。
ワセリンは身近な保湿剤です。
正しい使い方をして、乳児湿疹から赤ちゃんの肌を守ってあげてくださいね!