テレビCMや雑誌などで見る赤ちゃんは、皆ふわふわツルツルのお肌をしていますよね。
赤ちゃんは皆そうなのかと思いがちですが、実はそうではないんです。
生後間もない赤ちゃんの肌は、ホルモンの影響により皮脂の分泌が活発です。
そのため、毛穴が皮脂で詰まりやすくなっています。
また、バリア機能が弱いため、外からの刺激にも敏感です。
生後4~5ヵ月頃になると、皮脂の分泌が落ち着きますが、今度は乾燥しやすくなります。
そのため、皮脂だったり乾燥だったり、様々な原因で肌トラブルが起こりやすいのです。
この赤ちゃんの肌トラブルを「乳児湿疹」と総称しています。
顔だけに湿疹ができた。これも乳児湿疹?
乳児湿疹は、顔や頭、お腹、背中、手足など、あらゆる場所にできる可能性があります。
様々な原因でできる湿疹の総称なので、当然、顔だけ、体だけに出来ている湿疹も「乳児湿疹」です。
特に皮脂の分泌が活発なためにできる乳児湿疹の「脂漏性湿疹」は、顔に出やすいです。
体はきれいなのに、顔だけにブツブツや黄色いかさぶたが出来るということもあります。
顔は特に皮脂の分泌が多いため、乳児湿疹が特に出やすいのです。
顔の中でも、額やほっぺ、まゆの周りなどは、特に皮脂の分泌が盛んなので湿疹やかさぶたができやすくなります。
放っておくと、ジクジクと黄色い汁が出てきたり、炎症が酷くなって腫れることもあります。
そうならないためにも、しっかりとケアしてあげる必要がありますね。
また、最初は顔だけにできた乳児湿疹が、だんだんと頭や体に広がることもありますから、頭や体もしっかりケアして、乳児湿疹が広がるのを予防したいですね。
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顔にできた乳児湿疹はどうやってケアする?
顔だけに乳児湿疹が出来ている場合も、全身に出来ている場合も、基本的なケア方法は同じです。
大切なのは、「肌を清潔にすること」と「しっかり保湿をすること」です。
脂漏性湿疹の場合、過剰な皮脂を落とす必要があるので、ベビー石鹸を使って洗うと良いでしょう。
ベビー石鹸をよく泡立て、泡を額や頬に乗せます。
そして、指の腹で優しく洗います。
泡でなでるような感覚です。
すすぐ時は、濡らしたガーゼで優しくふき取ります。
ここでもこすらないよう気をつけましょう。
肌に石鹸が残ると湿疹が悪化することがあるので、ガーゼをすすいで何度かふき取り、しっかりすすぎましょう。
一度に顔全体に泡を乗せると、赤ちゃんが触ってしまう可能性があるので、「額→すすぐ→頬→すすぐ→顎→すすぐ」など、部分ごとに洗っていくと良いですよ。
まゆの周りなど、黄色いかさぶたが出来ている場合は、ワセリンを塗ってしばらくふやかしてから洗い、ガーゼで優しく拭くと、かさぶたがとれやすくなりますよ。
肌が乾燥して乳児湿疹が出来ている場合は、皮脂を落とし過ぎると湿疹が悪化してしまいます。
その場合は、石鹸をつけず、濡らしたガーゼで優しく拭いてあげましょう。
汚れがついていると湿疹悪化の原因になるので、泡をつけていなくても、ガーゼをすすぎつつ何回かふいてあげると良いでしょう。
顔を洗った後は、しっかりと保湿しましょう。
ベビーローションを使って肌に潤いを与えたり、ワセリンや馬油などを塗って、肌を保護してあげましょう。
まとめ
顔だけに乳児湿疹が出来た場合も、ケア方法は全身のケアと同じです。
とにかく清潔にすることと保湿をすることが最重要になります。
肌を清潔にして、しっかりと保湿をしても症状が改善しなかったり、悪化したりする場合は、早めに小児科や皮膚科を受診してくださいね。
乳児湿疹は成長とともに治っていくことが多いですが、時には薬を使ってしっかり症状をおさえてあげた方が、肌の負担が少なく、症状が出る期間も短くて済む場合もあります。
また、実は原因がアレルギーだったという可能性もありますから、症状が良くならない場合は、かならず専門医の判断を仰ぐようにしましょう。
少しでも早く赤ちゃんの肌がキレイになるよう、頑張ってくださいね!