赤ちゃんが咳をしていると、お母さんは心配になりますよね。
早く咳を止めて楽にしてあげたいと思うけれど、赤ちゃんにむやみに薬を飲ませる訳にはいきません。
薬をのませるなら、病院で処方してもらった薬を飲ませたいところです。
ですが、症状が咳だけの場合などは、病院に連れて行くかどうか迷いますよね。
病院で他の病気をうつされてしまっては大変だから、軽い風邪なら家で様子をみたいと思う気持ちもあるけれど、もしもこの後体調が悪化したらと思うと心配ですよね。
「万が一、風邪以外の病気だったとしたら?」
「早く受診していれば軽く済んだものを、家で様子をみたがために悪化させてしまったら?」
そんな不安を持つお母さんもいるのではないでしょうか。
今回は、咳をしている赤ちゃんを病院に連れて行くタイミングについて考えましょう。
早く病院を受診した方が良い場合と、様子をみて大丈夫な場合について紹介したいと思います。
こんな咳をしている場合は早く病院に連れて行こう!
赤ちゃんはもともと気管がせまく、自分で痰を出すことも難しいため、大人よりも咳き込みやすいものです。
ですから、多くの場合は心配しなくても大丈夫なのですが、例外もあります!
次に挙げるような咳をしている場合は、病院を受診する様にしてください。
のどに何かが詰まったような激しい咳をしている場合
何かを誤飲した可能性があります。
咳が続く場合、異物が気道にあってふさいでいる可能性があります。
電池などは言うまででもありませんが、食べ物など、もともと無害のものでも、気道にとどまっていると肺炎を起こす事があります。
激しく咳き込み、咳が続く場合はすぐに病院へ行きましょう。
飲食が出来ないくらい激しい咳が続いている
激しい咳は赤ちゃんの体力を奪ってしまいます。
また、大人に比べて脱水状態になりやすいため、水を飲めない程激しい咳が出ている場合は、早めに病院を受診しましょう。
眠れないほど激しく咳き込み、「ゼーゼー」と呼吸の度に音がなる
「ゼーゼー」「ヒューヒュー」など、呼吸のたびに胸の音が鳴るのは「喘鳴」というぜんそくに特徴的な症状です。
大きな発作を起こした場合は、苦しくて横にも慣れず、呼吸困難になることもあります。
発作の状態が急激に悪化する事もありますので、病院を受診しましょう。
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慌てず様子をみて病院へ連れて行く、またはホームケアで様子をみる場合
病院を受診した方が良い場合でも、いそがず慌てず、家で様子をみて、日中の診療時間内に連れて行けば良いような場合もあります。
咳以外に発熱・鼻水・下痢等の症状がある
咳以外の症状がある場合でも、機嫌が悪くなく、水分を摂れている場合は急いで病院を受診する必要はありません。
様子をみつつ、診療時間内に受診しましょう。
ただし、症状が急に悪化することもありますので、注意して様子をみるようにしてください。
咳が長引いている
激しい咳ではない場合は様子をみて構いませんが、2週間以上咳が続くようなら、一度病院を受診しましょう。
風邪以外の病気の可能性もあります。
特に1歳以下の赤ちゃんの場合は、予防接種が完了していない、こともある百日咳などにも注意が必要です。
病院に連れて行かず、ホームケアで様子をみて良い場合は、赤ちゃんが次のような状態の時です。
・咳以外の症状はない。
・機嫌が良く、咳をしている時以外は元気。
・食事・睡眠はきちんととれている。
このような場合は、部屋を加湿するなど、咳がやわらぐように対処してあげながら、家で様子をみても大丈夫でしょう。
まとめ
軽い咳が出ているだけのような風の場合は、病院に行かなくても治ることがほとんどです。
大人と同じ様にあたたかくして栄養のある物を食べ、ゆっくり眠るというケアをしていれば良くなるでしょう。
ただし、赤ちゃんの体調は変わりやすいですから、急に熱が上がったり、咳が悪化したりする恐れもあります。
軽い咳なら病院を受診する必要はありませんが、大事なのは、その後もいつも以上に注意して様子をみてあげる事です。
そして万が一、症状が悪化した場合に備えて、受診できる病院(夜間診療所など)を調べておくと安心ですよ。