生後半年頃までの赤ちゃんは、お母さんからもらった免疫があるため、あまり風邪をひかないと言われています。
ですが、それ以降は様々な病気の脅威にさらされてしまいます。
もし、赤ちゃんが咳をしていたら心配ですよね。
ましてや、何日も続くようなら心配です。
何か悪い病気ではないかと、ママは気が気ではないかもしれませんね。
咳の原因として、どんなことが考えられるのでしょうか?また、むやみに薬を使うことができない赤ちゃんの咳を和らげるにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、赤ちゃんが咳をしていて、それが何日か続く場合に考えられる病気と咳を和らげるための方法について紹介したいと思います。
赤ちゃんの咳が続く場合に考えられる病気は?
赤ちゃんは大人に比べると咳が出やすいものです。
赤ちゃんは大人に比べて気管がせまいため、少しの異物にも反応して咳が出ます。
そのため、咳が出ると言っても、すぐにおさまるようなら心配はいらないのですが、何日も続く場合は注意が必要です。
考えられる原因をいくつか紹介します。
風邪
もっとも多い原因が風邪でしょう。
多くは鼻水や熱などの症状も見られます。
熱がそれほど高くなく、咳をしても元気があるようなら、自宅で様子をみても良いでしょう。
ただし、咳き込んで食事や水分がとれない、夜眠れないような場合は小児科を受診しましょう。
クループ症候群
「ケン、ケン」という犬が吠えるような咳が特徴的な病気です。
喉の奥が炎症で腫れ、呼吸困難を起こす場合がある危険な病気です。
ひどい場合は入院治療が必要になりますので、「ケン、ケン」という咳が出る場合は、すぐに小児科を受診するようにしましょう。
肺炎
肺に炎症が起きる病気です。
咳の他に発熱、呼吸困難などの症状が出ることが多い病気です。
基本は投薬治療ですが、改善しない場合は入院が必要になります。
咳と熱が4日以上続く場合は肺炎である可能性もあります。
気管支炎
気管支に炎症が起き、咳が続く病気です。
ウイルス感染が原因で、赤ちゃんの場合、多くはRSウイルスが原因です。
基本は投薬治療ですが、症状がひどい場合は入院することもあります。
ぜんそく
咳が続き、ゼーゼーという喘鳴がします。
赤ちゃんのぜんそくの場合、原因はアレルギーであることが多いため、アレルゲン(ダニ、ホコリ等)を取り除くことが重要になります。
百日咳
咳が長く続く病気です。
4種混合ワクチンで予防できるため、発症率は減っていますが、予防接種が完了していない場合は注意が必要です。
Sponsored Link
赤ちゃんの咳を和らげる方法
咳が何日も続く場合は小児科を受診するのが第一ですが、それでもすぐに咳がおさまらなかったり、受診するまでの間、赤ちゃんの咳を和らげる方法を紹介したいと思います。
加湿する
空気が乾燥していると咳が出やすくなるため、部屋の湿度を50~60%に保つようにしましょう。
水分をとる
喉が乾燥している場合も咳が出やすくなります。
少量ずつ、こまめに水分をとらせてあげましょう。
上体を高くする
寝ている時に咳が出る場合は、タオルやクッションなどで、上体を少し高くしてあげましょう。
痰が出やすくなり、咳がおさまりやすくなります。
まとめ
赤ちゃんが苦しげに咳き込んでいる姿は、お母さんも見ていて辛いですよね。
1日でおさまる咳であれば心配はいりませんが、何日も続く場合や、発熱など、他の症状を伴う場合は小児科を受診するようにしましょう。
多くの場合は軽い風邪など、心配の要らないものですが、ただの咳とあなどるなかれ。
咳には風邪以外の病気や、まれに先天異常や感染症など、様々な病気が原因となっている場合があります。
赤ちゃんの咳が少しでも早くおさまるよう、適切な対策をしてあげたいですね。