赤ちゃんは生後半年頃までは、お母さんからもらった免疫があるため、あまり風邪をひかないと言われています。
しかし、半年を過ぎるとその免疫もなくなるため、風邪をひきやすくなります。
これはどの赤ちゃんも同じことなのですが、やはり赤ちゃんが風邪をひいて咳をしていると、お母さんは心配ですよね。
「できることならば、すぐに咳を止めて楽にしてあげたい!」
でも、だからといって赤ちゃんに咳止め薬を飲ませても良いのでしょうか?飲ませるとしたらどのような薬が良いのでしょうか。
薬を使わないのであれば、どうすれば咳を和らげてあげられるのでしょうか。
赤ちゃんと咳止めについて紹介したいと思います。
赤ちゃんに咳止め薬を飲ませて良いの?
赤ちゃんが咳をしているからと、安易に咳止めを飲ませて良いのでしょうか。
答えは「NO」です。
薬局に行けば生後3ヶ月から使える風邪薬や咳止めが売られています。
ですが、安易に咳止めを使うのはおススメできません。
咳には止めてはいけない咳もあります。
例えば、咳が風邪によるものではなく、ぜんそくによるものだった場合、薬で咳を止めてしまうと、痰を排出することができなくなってしまいます。
痰が溜まると気管支の内側がせまくなり、余計に苦しくなってしまいます。
そもそも咳止めは強い薬の部類に入ります。
咳止め薬に多く使われる「コデイン」は、一種の麻薬として使用が一部制限されています。
そもそも咳は異物を身体から排出するためのものなので、むやみに薬で止めない方が良いのです。
咳が続き、体力を消耗してしまっている場合や、咳のせいで眠れないような場合は咳を止めてあげる必要がありますが、その場合も小児科を受診し、適切な薬を処方してもらうようにしましょう。
一言に咳と言っても、軽い風邪とぜんそく、肺炎などでは処方される咳止め薬が違いますので、症状に合った薬を処方してもらってくださいね。
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咳止め薬を使わずに赤ちゃんの咳に対処する方法
安易に咳止めを使わない方が良いと言っても、目の前で赤ちゃんが咳をしているなら、少しでも和らげてあげたいですよね。
咳を和らげるにはどんな方法があるのでしょうか。
空気の乾燥を防ぐ
空気が乾燥していると喉を刺激し、咳が出やすくなります。
室内の湿度は加湿器などを使って50~60%に保ちましょう。
温かい飲み物を飲む
こちらも喉の乾燥を防ぐために有効です。
温かいお茶やミルクを、少量ずつこまめに飲ませるようにしましょう。
上体を高くして寝かせる
タオルや枕などを使って、上体を高くして寝かせます。
上体を高くすることで、気管や肺が圧迫されるのを防ぎ、痰を出しやすくします。
アロマオイルを使う
ユーカリやティーツリーオイルをディフューザーに入れたり、ティッシュに染み込ませて置いておきます。
殺菌作用や消毒作用があり、咳にも効果が期待できます。
玉ねぎを使う
玉ねぎに含まれる「硫化アリル」という成分には咳止め効果があります。
切った玉ねぎを枕元に置いておくと咳止め効果が期待できます。
まとめ
赤ちゃんが咳をしている場合、むやみに市販の咳止めを飲ませる事はおススメできません。
薬を服用させるのであれば、病院で処方された薬を飲ませるようにしましょう。
一言に咳といっても、鎮めるために使う薬は原因によって様々です。
風邪の場合は痰を出やすくする薬が使われたり、ぜんそくの場合は気管を拡げる薬が使われたりします。
肺炎の場合は、抗菌薬を使う事もあります。
それぞれの症状に合った咳止めを使う事が回復への近道です。
それでも赤ちゃんの咳が辛そうで、何とかしたいという場合は、薬を使わない民間療法を試してみましょう。
効果は個人によって様々ですが、赤ちゃんに合った対処法が見つかるといいですね!