赤ちゃんが咳をしたり、鼻水が出ていると心配になりますね。
熱も出て機嫌が悪ければ、すぐに小児科を受診するところですが、熱はない場合はどうするか悩むところです。
風邪?アレルギー?
症状に違いはあるの?
気をつけたい病気はなに?
そもそも、風邪なのか、アレルギーなのかもよく分からないというケースも多いですよね。
風邪なら小児科を受診するけれど、アレルギーならば耳鼻科の方が良いのかどうかというのも悩みますよね。
そこで今回は、赤ちゃんの咳と鼻水の原因が、風邪なのかアレルギーなのか見分けるための、症状の違いを紹介したいと思います。
また、咳と鼻水がでるけれど、熱はないという場合に注意したい病気についても紹介します。
風邪?アレルギー?症状に違いはあるの?
風邪とアレルギーの症状は非常に似ています。
症状を自分で説明できない赤ちゃんの場合は、区別するのが難しいのですが、大まかな違いをまとめたいと思います。
鼻水の色
アレルギー性鼻炎の場合は、鼻水の色は透明です。
透明でサラサラした鼻水が大量に出ます。
一方、風邪の場合は、始めは透明でサラサラした鼻水が出るのですが、だんだんと粘り気が出てきて、鼻水の色は黄色っぽくなります。
風邪が原因である鼻水の場合、ウイルスやウイルスと戦った白血球の死骸が含まれているため、黄色っぽく粘り気のあるものになるのです。
アレルギーの場合、鼻水はアレルゲンを排出するためのもので、ウイルスと戦っているわけではないのでサラサラなのです。
咳
アレルギーの場合、咳は夜寝る時などにひどくなる傾向があります。
また、アレルギー性鼻炎であればくしゃみも頻繁に出ます。
風邪の場合は咳に喉の痛みや腫れを伴う事が多いです。
アレルギー性鼻炎とは違い、くしゃみはあまり出ません。
風邪の場合はウイルスが無くなれば完治しますが、アレルギーの場合は、アレルゲンを除去しない限り症状が続きます。
そのため、アレルギーの咳や鼻水は長く続くことが多いです。
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咳と鼻水が出ている時に気をつけたい病気
咳と鼻水が出ている時、風邪やアレルギー以外にも気をつけたい病気があります。
放っておくと症状が悪化する場合があるため、思い当たる症状があるときは、早めに病院を受診しましょう。
副鼻腔炎
鼻の奥にある副鼻腔がウイルスや細菌に感染し、膿がたまる病気です。
生後6か月以上の赤ちゃんはかかる可能性があるため注意しましょう。
症状としては、
・黄緑色の鼻水が出る。
・痰のからんだ咳が出る。
・鼻が詰まる。
・頬のあたりを痛がる。
などが見られることがあります。
中耳炎
中耳炎は鼓膜の奥の方にある中耳に菌が入り、炎症を起こす病気です。
耳の痛みがあるため、赤ちゃんにとってつらい病気です。
症状としては、
・発熱する。
・耳を痛がったり、気にする。
・おっぱいを飲まない。
・鼻水が出る。
・耳だれが出る。
などがあります。
中耳炎は発熱を伴う事が多い病気ですが、熱がでない場合もあるので、耳を気にしていないかなど、注意して様子をみてあげてください。
中耳炎は繰り返しやすく、また治療が遅れると難聴なることもありますので、早めの受診を心掛けて下さいね。
まとめ
赤ちゃんは自分で体調を説明できないため、咳や鼻水が風邪なのかどうか判断しづらいものです。
ですが、風邪や副鼻腔炎、アレルギーでは原因によって、ホームケアで様子をみて良いものか、治療が必要な場合は、それぞれ治療方法が違いますので、注意深く症状を判断する必要があります。
そこで重要になるのが、お父さんお母さんの観察力です。
咳や鼻水の様子、頻度、他に普段と違う点はないか、機嫌はどうかなど、赤ちゃんの変化を一番分かってあげられるのがお父さんお母さんです。
赤ちゃんの様子をしっかり観察して、少しでも早く体調が良くなるようにしてあげたいですね。