赤ちゃんが咳をする原因は様々です。
生後半年を過ぎると、お母さんからの免疫がなくなってくるため、赤ちゃんでも風邪をひきやすくなります。
また、アレルギーや喘息などが原因で咳が出る事もあります。
この赤ちゃんの咳が、夜になるとひどくなることってありますよね。
日中よりも夜中の方が咳がひどく、なかなか眠れない……。
咳のせいで眠れないと体力が奪われて、赤ちゃんがぐったりしてしまいます。
何とかして咳を止めてあげたいですよね。
でも、どうすれば?
そもそも、夜になると咳がひどくなるのはなぜなのでしょうか。
日中と夜中では対策が違うのでしょうか。
ここでは、夜中に赤ちゃんの咳がひどくなる理由と、咳を止める対策法について紹介したいと思います。
夜中に咳がひどくなる理由はなに?
夜中に咳がひどくなるのは、「副交感神経」の働きによるものだと考えられています。
副交感神経は自律神経の一部で、交感神経と逆の働きをするものです。
日中は、交感神経の働きで、気管や鼻の粘膜が緊張し、拡張しています。
気管が拡張していると、鼻水や痰を出しやすいため、咳はそれほどひどくない場合があります。
ところが、夜になると副交感神経の働きが活発になります。
副交感神経は、交感神経とは逆に、緊張をほぐす働きがあります。
そのため、気管などの緊張がゆるみ、気管が狭くなります。
また、痰を出しづらくなるため、咳がひどくなるのです。
さらに、横になると、鼻水がのどの奥へと流れ込むため、刺激となって咳が出る場合もあります。
アレルギーが原因である咳の場合は、布団の中のアレルギー物質(ダニ、ほこりなど)を吸い込んでしまい、咳が出ることもあります。
ダニは湿気が多くて暖かい場所を好むので、布団に生息しやすいのです。
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夜中に咳が出る時の対策はこれ!
では、実際に赤ちゃんが夜中に咳き込んでいる場合、どのような対策をしてあげれば良いのでしょうか。
赤ちゃんにはむやみに咳止めを飲ませたくないですよね。
そこで、薬以外でできる対策について紹介したいと思います。
室内を加湿する
部屋が乾燥していると、喉は刺激を受けやすく、咳がひどくなります。
室内の湿度は50%以上に保ちましょう。
加湿器を使うか、洗濯物を干すだけでも効果的ですよ。
上体を高くする
タオルや枕で上体を高くして寝かせてあげます。
鼻水や痰を出しやすくなり、咳を和らげます。
お座りができる赤ちゃんであれば、一度座らせて落ち着かせてあげても良いでしょう。
寝返りができる赤ちゃんであれば、横向きに寝かせてあげても良いでしょう。
アロマオイルを使う
ユーカリオイルには殺菌作用や、痰を出しやすくする作用があると言われています。
アロマディフューザーを使ったり、ティッシュに数滴たらして枕元に置いてあげましょう。
ダニやホコリ対策をする
アレルギーが原因である咳の場合にはこれが第一です。
布団はこまめに干しましょう。
干してダニを退治した後は、掃除機等を使ってダニの死骸を除去することがとても重要です。
ベッドの場合はシーツを毎日取り換えたいのですが、それが難しい場合は、赤ちゃんの寝ている場所にバスタオルを敷き、それを毎日取り換えましょう。
また、空気清浄機などを使って空気中のハウスダストを除去すると良いでしょう。
まとめ
夜中に咳き込んで眠ることもできない赤ちゃんは、見ているだけでも辛いですよね。
夜中の咳を和らげるためには、日中よりも出しづらい痰や鼻水をできるだけ出しやすくしてあげることが大切です。
お母さんは、加湿等の対策以外にも、背中をポンポンと叩いてあげるなどして、痰を出すのを助けてあげてくださいね。
その際は、咳き込むタイミングに合わせて、下から上へ向かって叩いてあげると効果的です。
赤ちゃんが少しでも楽になるよう対策をしてあげてくださいね。