お母さんにとって心配な赤ちゃんの咳。
苦しそうに咳き込むのは赤ちゃん本人もつらいし、その姿をみるお母さんも辛いですよね。
この赤ちゃんの咳ですが、いくつか種類があるのをご存知ですか?
痰がからんでいたり、空咳だったりと、咳の違いは赤ちゃんの体調不良の原因を探る重要なヒントでもあるんです。
そこで、今回は赤ちゃんの咳の種類について紹介したいと思います。
赤ちゃんがどんな咳をしているかは、病気の判断材料にもなりますし、お母さんが赤ちゃんを病院に連れて行くかどうかを判断するポイントにもなります。
赤ちゃんに適切な治療を受けさせてあげるためにも、咳の種類と考えられる病気について知っておきましょう!
赤ちゃんの咳の種類を知ろう!
咳には大きく分けて3種類あります。
一つ目は、「コンコン」という乾いた感じの咳(乾性咳嗽)です。
いわゆる空咳のことです。
二つ目は「ゴホン、ゴホン」という、痰がからんでいて湿った感じの咳(湿性咳嗽)です。
また、「ケン、ケン」という、犬が吠えているように聞こえる咳(犬吠様咳嗽)もあります。
更に、咳が続く期間によっても3種類に分けられます。
一つは、3週間未満で落ち着く咳(急性の咳)です。
二つ目は3~8週間続く咳(遷延性の咳)です。
そして三つ目は8週間以上続く咳(慢性の咳)です。
咳の様子も、咳が続く期間も、赤ちゃんの咳の原因を探る上でとても重要な要素です。
咳で病院に連れて行く際も、赤ちゃんがどのような咳をしているのか確認しておきましょう。
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咳の種類よって考えられる病気は?
では、空咳や湿った咳など、咳によって考えられる病気にはどのようなものがあるのでしょうか。
空咳が出る病気
赤ちゃんが空咳をしている場合に考えられる病気の代表は「軽い風邪」です。
空咳は喉のやのどの奥に炎症をおこしたために出る事が多い咳なので、風邪の初期症状では、空咳がでることがよくあります。
また、多くの病気の初期症状でも空咳がでることがあります。
軽い空咳をしているだけであれば様子をみても構いませんが、苦しそうに咳き込む場合は病院を受診しましょう。
湿った咳が出る病気
ゴホゴホと痰が絡む咳の場合は、「気管支炎」や「気管支肺炎」、「気管支喘息」などが考えられます。
一度で始めるとなかなか止まらない事も多く、苦しくなりがちです。
激しく咳き込んで呼吸困難にならないよう、注意して様子をみましょう。
犬が吠えるような咳
ケン、ケンと犬が吠えるような咳が出る場合は「クループ症候群」の可能性があります。
喉の奥に炎症を起こし、呼吸困難を引き起こすこともある危険な病気です。
風邪がきっかけで起こることのある病気です。
まとめ
一言に咳と言っても、色々な種類の咳があります。
原因となっている病気も異なることが多いため、咳の状態を知ることは、咳の原因となっている病気が何かを判断するための重要な要素になります。
また、咳の状態によって、痰を出しやすくしたり、気管を拡げたりと治療方法も違ってきます。
赤ちゃんの咳が空咳なのかどうか、長く続いているのかどうかなど、咳の状態をしっかり観察することは、咳を早く治すためにもとても重要なのです。
赤ちゃんに一番良い治療を受けさせてあげるためにも、赤ちゃんの咳の様子を正確にお医者様に伝える事は、お父さんやお母さんの重要な役目です。
赤ちゃんが咳をしたら、「咳の種類」と「咳の期間」を確認しておきましょう!