大人であれば、痰が絡んだ時によくする「咳払い」。
それを赤ちゃんがしていると、ちょっと違和感を覚えますよね。
「喉の調子が悪いのかな?」と心配になるかもしれませんが、実は赤ちゃんが咳払いをするのは珍しい事ではないんです。
むしろ、乳児はもともと痰が絡みやすいので、咳や咳払いをよくするんです。
では、なぜ乳児は痰が絡みやすく、咳払いをするのでしょうか。
咳払いをしている時も、鼻水のように鼻吸い器で痰を吸ってあげられるわけではありませんから、どうやって対処してあげればよいのでしょうか。
今回は赤ちゃんが咳払いをする理由と、咳払いの対処方法について紹介したいと思います。
赤ちゃんが咳払いをするのはなぜ?
赤ちゃんは、大人よりも気管が狭いうえ、自分の力で痰を出すのが上手ではないため、痰がからみやすくなっています。
生後数か月の赤ちゃんだけではなく、新生児の赤ちゃんでも咳払いをすることがあります。
これは、おっぱいを飲んだ際に喉元に粘りが残ってゴロゴロいったり、新生児は水洟がよく出るので、それが喉に流れ込んで絡んだりするためです。
新生児以外の赤ちゃんの場合も、喉に絡んだ痰を出すのが上手でないため、頻繁に咳払いをすることがあります。
喉の奥に痰がとどまってしまい、ゼロゼロと息苦しそうにすることもあります。
赤ちゃんの痰の原因は、このような気道の狭さであることもあるのですが、多くの場合は風邪が関係しています。
風邪をひくとネバネバした鼻水が喉へ落ちて痰のように絡みます。
これを出そうとして咳払いをするのです。
ただ、前述したように、赤ちゃんは痰を出すのが上手ではないので、お父さんやお母さんが痰が絡まらないようにケアしてあげることが大事です。
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赤ちゃんが咳払いをしている時の対処法は?
赤ちゃんは咳払いをしている時は、痰を出しやすくなるように背中を叩いてあげると良いでしょう。
咳払いをするタイミングに合わせて、下から上へ向かって背中を叩きます。
このとき、手はお椀のような形にまるめ、ポンポンとリズミカルに行います。
そうすると、のどに張り付いた痰がはがれ、痰がとれます。
背中をたたく以外には、痰がからみにくくなる環境づくりも大切です。
室内が乾燥していると、喉も乾燥します。
痰は、乾燥した状態だと粘り気が増し、絡みやすくなります。
湿度は50~60%程度に保つことで、痰の粘り気を弱め、排出しやすくします。
こまめに水分を摂らせて、喉を潤すことも効果的です。
水やお茶を飲める赤ちゃんの場合は、水やお茶を飲ませてあげましょう。
ミルクの赤ちゃんの場合は、小分けにして飲ませてあげると良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんは自分で痰を出すことが上手でないので、咳払いをしている時には、お父さんお母さんが、痰を出しやすいようにサポートしてあげてくださいね。
背中を叩いてあげる時は、赤ちゃんがおびえないよう、優しくリズミカルに行いましょう。
赤ちゃんの咳払い自体は珍しい事ではありませんが、痰が絡んで不快な思いをさせるのは嫌ですよね。
適切なケアをして、赤ちゃんの不快な思いを取ってあげてくださいね。
もしも、痰を出しやすいようにケアをしてあげても咳払いがつづく、赤ちゃんの機嫌が悪い、激しく咳き込むなどの症状があるようであれば、早めに小児科を受診しましょう。
痰を切りやすくするお薬を処方してもらえば、赤ちゃんの症状が改善されるかもしれません。
少しでも早く赤ちゃんが笑顔になるといいですね!