赤ちゃんが咳をして吐くと、お母さんは驚いてしまいますよね。
「咳き込んでいるだけでも心配なのに、吐くだなんて、何かの病気では?」と不安になるかもしれません。
ですが、赤ちゃんが咳き込んで吐くというのは、実は珍しい事ではありません。
赤ちゃんは気管が大人よりも狭いため、少しの刺激でも咳き込みやすいのです。
また、胃が小さく、胃の入り口の筋肉が弱いので、咳き込むことでお腹や胃が圧迫されると、すぐ吐いてしまうのです。
ですから、多くの場合は、咳き込んで吐いても心配はいりません。
そうは言っても、「むせて咳き込んだだけではなかったら?」とお母さんは心配ですよね。
ここでは、咳き込んで吐く時に注意しておくべき点と、原因と対処法について紹介したいと思います。
赤ちゃんが咳き込む!吐く!そんな時に注意することは何?
前述した通り、赤ちゃんが咳をして吐いたとしても、むせただけであれば心配はいりません。
吐いたものがのどに詰まらないように身体を起こして、落ち着かせてあげれば良いでしょう。
ただし、何度も吐く場合などは病気の可能性もあるので、注意が必要です。
赤ちゃんが咳き込む時、それに伴って吐く時には、以下の3つのポイントに注意して様子を見てあげましょう。
・咳と嘔吐以外の症状があるかどうか。
鼻水や熱などの症状があるかどうか。
・吐いた後の機嫌は悪くないか。
ぐったりしたり食欲がなかったりしていないか。
・吐くのは咳き込む時だけかどうか。
咳が出ていない時にも吐いたりえずいたりするか。
これらが当てはまる場合は、風邪や胃腸炎など、病気の可能性もあります。
早めに小児科を受診して、診察をしてもらうようにしてくださいね。
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赤ちゃんが咳き込んで吐く時の原因と対処
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法はこれ赤ちゃんが咳き込んで吐く時に考えられる原因と対処法を紹介したいと思います。
胃腸炎
胃腸炎は吐き気と下痢の症状がみられる病気です。
咳よりも嘔吐と下痢の症状が強く現れます。
症状の出始めは、吐き気が強い事が多いです。
下痢でも嘔吐でも水分が失われるため、こまめに水分を摂らせて脱水を防ぎましょう。
一度にたくさん飲ませるよりも、少量をこまめに飲ませることが大切です。
風邪などによる鼻水
横になると、鼻水がのどに流れ込み、咳き込むことがあります。
咳と共に吐くこともあります。
鼻水を取り除けばマシになるのですが、赤ちゃんは上手に鼻をかむことができないので、鼻水吸い器で吸ってあげましょう。
上体を高くして寝かせてあげるのも有効です。
喘息
小児喘息では、痰が多く出ます。
身体は痰を排出するため、激しく咳き込むことがあり、それに伴って吐くことがあります。
痰をうまく吐き出せれば、息苦しさから解放され、呼吸が楽になるのですが、うまく出せず、苦しさが増すようであれば、発作が相当悪化していると考えられますから、病院を受診することをおすすめします。
咳き込んで吐いた場合は、他のケースと同様、水分を補給することが大切です。
喘息の発作中は水を飲むのも困難になりがちですが、スプーンなどで1滴でも口の中を湿らせることが大切ですので、根気よく水分を摂らせてあげましょう。
まとめ
赤ちゃんはもともと少しの刺激でも咳き込みやすいものです。
また、胃の構造上、少しの刺激で吐いてしまうことがあります。
他に症状が無く機嫌も良く、嘔吐を繰り返さないようなら心配はいりませんが、風邪症状や下痢、激しい咳などを伴う場合は、病気の可能性もありますので、早めに小児科を受診するようにしましょう。
赤ちゃんが苦しそうにしているとお母さんもつらいですが、落ち着いて赤ちゃんの様子を観察して対処してあげてくださいね。