赤ちゃんが風邪などをひいた時、激しく咳き込んで心配になったことはありませんか。
苦しそうに咳き込む赤ちゃんの姿は見ているだけでもつらいですよね。
できることなら代わってあげたい……でも、それは無理ですから、少しでも苦しさを和らげてあげたいですよね。
赤ちゃんが激しく咳き込む原因の一つとして、「痰(たん)が絡む」ということが挙げられます。
赤ちゃんが風邪をひいた時、鼻水もでることが多いですよね。
鼻水が出て、鼻詰まりを起こしている場合でも、赤ちゃんは鼻呼吸をしようとします。
赤ちゃんの呼吸は鼻呼吸がメインだからです。
その結果、鼻が喉へ流れ込み、痰として喉に残ることがあるのです。
赤ちゃんは大人のように痰を出すのが上手ではありません。
また、気道が狭いため、痰が絡まりやすく、激しく咳き込む原因になるのです。
咳を和らげたいなら、痰を除去してあげることが重要ですが、鼻吸い器はあっても痰吸い器は市販されていません。
痰を吸うのは医療行為なので、安易に出来ないのです。
一体どうすればいいのでしょうか。
今回は赤ちゃんの痰を出しやすくする方法を紹介します。
また、心配な痰の色についても紹介したいと思います。
赤ちゃんが咳をして痰がからむ時の対処法
水分をとる
喉が乾燥していると、痰が出にくくなってしまいます。
おっぱいやミルク、飲めるのであれば白湯などを飲ませて喉を潤してあげましょう。
スプーンで一匙の水分を摂らせるだけでも良いので、こまめに水分を摂らせて痰を出しやすくしてあげましょう。
加湿をする
部屋が乾燥している場合は、喉も乾燥します。
喉が乾燥すると痰が出にくくなるのは前述した通りです。
更に、空気が乾燥していると新たなウイルスや菌に感染しやすくなるため、加湿器や洗濯物を干すなどして湿度を上げるようにしましょう。
背中をたたく
背中を軽くたたくことで痰を移動させ、スムーズに出せるように助けてあげましょう。
たたく時は、手をお椀のような形にまるめます。
そうすると振動が伝わりやすくなります。
背中を下から上へ向かってポンポンとたたきます。
咳のタイミングに合わせてリズミカルにたたくと痰が出やすくなりますよ。
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心配な痰の色も知っておこう
赤ちゃんの痰は、細菌性の風邪をひいている時であれば黄色っぽい色をしています。
これは菌や死滅した白血球などが含まれているためです。
ですが、時に痰の色が緑色だったり赤色が混じっていたりすることがあります。
痰の色が緑色の場合は、蓄膿症や緑膿菌に感染している可能性があります。
また、慢性気管支炎でも緑っぽい痰がでることがあります。
痰に赤い色が混じっている場合は、喉が傷ついて出血している可能性もありますが、胃腸の病気や結核である可能性もあります。
いずれの場合も、小児科を受診した方が良い状態です。
風邪以外の病気が隠れている可能性があります。
赤ちゃんの痰の色がおかしいと思った時は、早めに小児科を受診するようにしてくださいね。
まとめ
赤ちゃんは自力で痰を出すのが上手でないため、激しく咳き込みやすいものです。
少しでも咳を和らげ、症状を楽にしてあげるためには、お父さんやお母さんのサポートが不可欠です。
部屋の湿度の管理や水分補給などをして、赤ちゃんの痰が出やすくなるように助けてあげましょう。
また、痰の色が病気のサインであることもあります。
少しでもいつもと違う、おかしいと思った場合は、早めに小児科を受診してくださいね。
赤ちゃんは自分の状態を説明することができませんから、赤ちゃんの様子をしっかり観察して、咳や痰を早く治してあげられるようにしてあげてくださいね!