一般的に、イヤイヤ期は2歳前後~3歳くらいで訪れます。
何をしようにも「イヤ!」と大泣きしたり起こったりする我が子に手を焼いているパパやママも多いことでしょう。
更に大変なことに、イヤイヤ期とトイトレーニング、つまりトイレトレーニングの時期が重なる事が多いのです。
ただでさえ大変なイメージのあるトイトレーニングにイヤイヤ行動がプラスされると思うと……考えただけでゾッとしますよね。
そこで今回は、イヤイヤ期のトイトレーニングを上手く進めるためのポイントとNG行動についてまとめたいと思います!
トイトレーニングはいつから始める?
トイトレーニングを始める年齢
一般的に、どのくらいの年齢からトイトレーニングを始める人が多いのか気になりますよね。
とあるアンケートによると、1歳半から2歳半までの間にトイトレーニングを始めたという人が半数近くにのぼるという結果が出ています。
この時期は、ひとり歩きができるようになる子が増え、更に少しずつ言葉を話すようになってきます。
会話のキャッチボールをするのはまだ難しいですが、相手の言うことをある程度理解したり、徐々に単語で自分の言いたい事を主張することができるようになってきます。
また、今後の入園を見据えて、「そろそろトイトレーニングを……」と親の方が意識し始めるじきでもあるので、この時期に始めるご家庭が多いようです。
トイトレーニング適齢期の見極めポイント
ただ、トイトレーニングをスムーズに進めるためには、子どもの心と身体が十分に発達している必要があります。
では、子どもの心と身体が、トイトレーニングするのに十分なくらい発達しているかどうか見極めるポイントはどのようなものなのか紹介します。
●一人で歩くことができる
●言葉や身振り手ぶりで意志を伝える事ができる
●おしっこの間隔が2時間以上空く
このように、身体の準備が整ってくれば、トイトレーニングを始めても良いでしょう。
それからもう一つ。
環境が整っていることも大事です。
●パパやママに、トイトレーニングに付き合う精神的余裕がある
●急な環境変化などがなく、子どもが精神的に落ち着いている
トイトレーニングは一筋縄でいかないことも多いもの。
親にじっくり付き合えるだけの余裕があることも大事です。
また、保育園入園直後や、引っ越し直後などは、環境がガラッと変化するので、子どもはそれに適応するだけでいっぱいいっぱいです。
このようにストレスを感じやすい時期は避けて、落ち着いてから始めると良いですよ。
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イヤイヤ期のトイトレーニングを成功させるポイント
自分で決めさせる
イヤイヤ期の子供は自我が芽生え、自分の行動を自分で決めたがる傾向が強いです。
そこで、行動を自分で決めるという決定権を子供に与えてみると、「イヤ!」と言わずに応じてくれることが多いですよ。
例えば「今日はどのお兄ちゃんパンツにする?」と、自分で布パンツを決めさせたり、「着替えをしてから行く?後で行く?」と行くタイミングを決めさせてみても良いでしょう。
「上手におしっこできたら、どんなご褒美が良いかな?」とご褒美を設定させて、モチベーションを上げても良いですね。
たずねない
「自分で決めさせる」というポイントと真逆のような感じを受けますが、実際は全く別のことです。
ここでたずねないようにするのは「トイレに行って用を足すかどうか」というトイトレーニングの大前提です。
トイレに行って用を足させるためのトイトレーニングですから、「トイレに行くか否か」という事は、前述した「自分で決めさせる」事項から除外して考えて下さいね。
例えばイヤイヤ期の子供に「トイレに行く?」とたずねてしまうと、かなりの高確率で「イヤ!」という返事が返ってくるでしょう。
「おしっこ出そう?」と聞けば、イヤイヤ期のアマノジャク君は、たとえおしっこを我慢している時でも「出ない!」と答えるものです。
そこでおすすめなのが、「行く?」と質問をするのではなく、「トイレ行こうね!」と誘うことです。
質問形式ではなく、決定事項として伝えた方が、案外すんなり応じてくれるものですよ。
人形を間に挟む
パパやママには反抗したいイヤイヤ期の子供も、ぬいぐるみやお人形相手であれば反抗せず、素直に応じてくれることがあります。
「一緒にトイレに行こうよ!」と人形に喋らせてみて下さい。
意外と「良いよ!」と応じてくれますよ。
それでも「イヤ!」という場合は、「じゃあ、ボクはママと先に行ってるね!」と人形をトイレに向かわせてみましょう。
人形に先を越されるのがイヤで、「待って!私が先に行くの!」とトイレに来てくれることも多いですよ。
イヤイヤ期のトイトレーニングでこれはNG!
イヤイヤ期の子供は自我が芽生えているだけでなく、自尊心も芽生えているものです。
トイトレーニングがなかなか進まないと、パパやママもイライラしてしまうかもしれません。
しかし、だからといって「何でできないの!」と責めたり、「○○君は出来るのに、あなたはできないの?」と他の子と比べるような発言をするのは絶対にNGです。
子供は、自分自身を否定されたように感じて、自信を失ってしまいます。
そして、トイトレーニングにマイナスのイメージを持ってしまい、トイレにいくのを余計に嫌がるようになる可能性もあります。
いくら心も身体も成長してきたとはいっても、相手はまだまだ何も知らない幼子です。
おしっこが出るという感覚がわかるようになったのはついこの間です。
おしっこやうんちをトイレでするというルールなんて、少し前まで知らなかったんです。
その状態から完璧にトイレで用を足せるようになるには、時間がかかって当然です。
親の忍耐力が試されるところですが、子どもが前向きな気持ちになれるようなトイトレーニングを心掛けたいですね!
まとめ
イヤイヤ期は何を言っても「イヤ!」と返ってきます。
そのため、トイトレーニングにも苦戦することが多い時期です。
今まで上手くいきかけていたものが上手くいかなくなってしまったり、オムツの脱ぎ履きすら嫌がられたりして、対応するパパやママがげんなりしてしまうかもしれませんね。