イヤイヤ期というものをご存知でしょうか。
つい先日まではすんなり応じてくれていたはずの着替えも「イヤ!」。
好きだったはずのおもちゃも「イヤ!」。
お片付けはもちろん「イヤ!」。
お風呂に入るのも「イヤ!」。
入ったと思ったら、今度は出るのが「イヤ!」。
こんなふうに、何をするにも「イヤイヤ」というようになるのがイヤイヤ期です。
イヤイヤ期はほとんどの子供が経験するもので、精神的に成長するためにも重要な意味のあることなのですが、対処する親は大変ですよね。
今回は、「イヤイヤ」の中でも特に手を焼く、食事の時のイヤイヤ対策について紹介したいと思います。
イヤイヤ期とは?
イヤイヤ期は一般的には「第一反抗期」とも言われます。
個人差はありますが、1歳半~2歳頃に始まります。
この時期になると、自分の子供が何をするにも「イヤイヤ」をするようになり、泣いたり怒ったりと、あらゆる手段で「イヤ!」を主張するようになります。
何をするにもすんなりと運ばないので、パパやママもイライラしてしまいますよね。
ただ、子どもがこんなに「イヤ!」と言うようになるのは、なにも今までのしつけの仕方が間違っていたからということではありません。
子供が自己主張をするようになったという成長の証なのです。
赤ちゃんの頃は、おっぱいを飲ませてもらうのも、オムツを替えるのも、着替えるのもパパやママがやってくれます。
周りに全てを委ねて受動的だった赤ちゃんが、成長とともに「自分で」「自分が」という能動的な行動をとるようになります。
自分の意志がはっきりして、自己主張をするようになります。
しかしながら、幼い子供は自己主張が一方的で、我慢したり、相手を思いやったり、人のいう事をきいたりするのがまだ上手ではありません。
それを今後、「イヤイヤ!」という自己主張をしつつ、周りとのやりとりを繰り返すことで徐々に学んでいくのです。
イヤイヤ期は、自己主張をしながらも、我慢することを覚えたり、周囲とうまくやりとりしていく方法を学ぶために、とても重要な成長過程なんですね。
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イヤイヤ期でご飯を食べない時の対処法
子供が成長するための大事な過程であるとは分かっていても、毎日「イヤ!」を連発されると、パパやママは参ってしまいますよね。
特に困るのが、ご飯の時のイヤイヤです。
この時期はイヤイヤ期の影響でご飯を食べないことや、好き嫌い、偏食になることも珍しくありません。
しかい、「イヤ!」と言われても、毎日のご飯を「じゃあ食べなくて良いよ」で済ませるわけにはいきません。
ご飯を食べない子供や、にはどうやって対処すれば良いのでしょうか。
対処法をいくつか紹介したいと思います。
パパやママがおいしそうに食べる
イヤイヤ期でご飯を食べない子供に「食べなさい!」と言っても、余計に反抗されてしまいます。
そんな時は、誰かの真似をしたがる2歳児の特性を利用してみましょう。
パパやママが(ちょっと大げさに)「おいしいね~!」だとか「ママはたくさん食べるから、大きくなれるね~」などと言いながらご飯を食べてみましょう。
最初は子供に「食べる?」と勧めず、自分から寄ってくるのを待ちます。
イヤイヤの興奮状態がおさまって、興味を示してきたら「一緒に食べる?」と声をかけてみましょう。
きっと乗ってきてくれますよ。
一口食べてくれたら、「すごいね!」「○○も大きくなれるね!」と気持ちを盛り立ててあげると良いですよ。
形をかえてみる
いつものご飯を食べない子供も、ちょっと目先を変えてみると、気分が変わって食べてくれることがあります。
例えば、おにぎりに海苔で顔をつけてみたり、人参をお花の形に切ってみたりしてもよいですね。
お子様ランチ風にワンプレートに盛り付けたり、ご飯の上に旗を立ててみるだけでも、「特別感」があるせいか、子どもが喜んで食べてくれますよ。
一緒に料理を作る
ご飯を作る時に、野菜を洗ったり、レタスをちぎったりするのを一緒にやってみましょう。
一緒に料理に参加する事で、「私が作った」という「特別感」で、普段は食べないご飯も食べてくれることがあります。
「○○が作ったご飯はおいしいね!」とほめてあげれば一層効果的です。
イヤイヤ期でなくても、好き嫌い対策としても効果的です。
アフレコをしてみる
ママのいう事を聞くのは「イヤ!」なイヤイヤ期の子供も、ぬいぐるみや食べ物の言うことは素直に聞いてくれることがあります。
人形に「一緒に食べよう!」と誘わせたり、食べ物に「僕を食べてほしいな~」としゃべらせたりすると、「良いよ!」と素直に応じてくれたりしますよ。
ケチャップや海苔等で食べ物に顔をつけておくと一層効果的です。
イヤイヤ期でご飯中座ってくれない時の対処法
ご飯を食べないという以前に、席に座ってくれないというのも困りますよね。
そんな時の対策方法も紹介します。
環境を整える
イヤイヤ期であるというだけでなく、この時期はじっと座っているのが難しいものです。
特に、子どもが気になるものが周囲にたくさんあると、気が散ってしまって席についてくれません。
テレビを消す、おもちゃを片付ける(おもちゃ箱は目に入らない場所に置くようにしましょう)、可能であれば、すぐに歩き回れる低い椅子ではなく、ハイチェアに座らせるなどの対策をして、食事に集中できるようにしましょう。
特別な席を作る
この時期の子供は「特別感」が大好きです。
普段据わっている椅子にシールや飾り付けをしてみたり、ランチョンマットを敷いてみたりして「私だけの特別な席」を作ってあげると、喜んで座ってくれることがありますよ。
まとめ
イヤイヤ期は大事に成長過程の一つですが、ご飯の度に「イヤ!」と言ってご飯を食べてくれないとなると、パパやママもイライラしてしまいますよね。
これが毎日となると、栄養面も心配です。
そんな時は、今回紹介したような対策方法を試してみてください。
少し目先を変えれば、子どもも気分が変わってご飯を食べてくれるかもしれませんよ。