2~3歳の子供というと、お外遊びが大好きだというイメージを持っている人も多いかと思います。
実際に、家事をするママを玄関まで引っ張って外出を促したり、靴を用意して待っているほどに外に出るのが好きという子は多いです。
でも、子供というのは一人一人違うもの。
外出が好きではないという子もいます。
中には、パパやママが困り果ててしまうほど、外に出たがらないという子もいます。
子供が外に出たがらない理由は何なのでしょうか。
今回は特にイヤイヤ期に突入する2~3歳の子供の場合について考えてみたいと思います。
イヤイヤ期で外に出たがらない理由
イヤイヤ期にさしかかる頃の子供が外に出たがらない理由には、どのようなことが考えられるのでしょうか。
いくつか例示してみたいと思います。
慎重な性格である
子供のなかには、好奇心旺盛で積極的な子もいれば、慎重派の子もいます。
当然ですよね。
大人だってそうです。
好奇心旺盛だったり積極的な子は、どんどん関心のあるものに向かって突き進み、経験したことのない事象に出会うことも恐れません。
一方で、慎重派の子は、未経験の事や、知らない物や場所に対してとても慎重になります。
恐怖心を覚える子もおり、そのような場合は、見知らぬ物事とたくさん遭遇してしまう家の外の世界を怖いと感じる場合もあります。
そのため、安全なお家に居る事を好み、外に出たがらないのです。
汚れるのが嫌い
公園や外で遊ぶことに積極的でない子の中には、汚れることを嫌う子がいます。
子供と言えば、水遊びや泥遊びが大好きなイメージがありますが、全ての子供がそうだというわけではありません。
中には手に土が付いただけでも嫌がる子もいます。
靴に少し砂が入っただけでも泣いて嫌がる子だっています。
このようなタイプの子は、汚れるリスクの高い外に出たがらない場合があります。
外に嫌なイメージがある
例えば、外で大きな犬に吠えられて怖かった、交通量の多い道路で怖い思いをした、転んで痛い思いをしたなど、以前嫌な思いや怖い思いをしたことがある場合は、外に出るのを嫌がることがあります。
外に出るとまた怖い(嫌な)思いをするかもしれないという不安から、外に出たがらないことがあるのです。
遊びを途中で中断したくない
前述した理由は子供の性格的な問題でしたが、もともと外へ出ることが嫌いではないはずなのに、イヤイヤ期に突入して外に出たがらなくなる子もいます。
その場合は、「今やっている遊びを中断するのがイヤ!」だという場合があります。
イヤイヤ期の子供は順序は、自分の思っている手順を完遂することにこだわる傾向があります。
そのため、自分がやっている遊びを中断して外に出なければならないとなると、大泣きして嫌がることも珍しくありません。
洋服がイヤ、靴がイヤ
本当に外に出るのが嫌だというのではなく、外に出るにあたって「この服ではイヤ」「この靴ではイヤ」というパターンもあります。
イヤイヤ期真っ最中の子にありがちです。
暑い・寒いから出たくない
大人だって、カンカン照りの暑い日に外出するのは避けたいですよね。
真冬の北風がビュンビュン吹く日に外へ出るのも憂鬱です。
もちろん子供だって「暑い」「寒い」の感覚があり、それを不快に思うことだってあります。
暑すぎる日、寒すぎる日は外に出たがらないこともあるのです。
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外に出たがらない子を誘う方法
外に出たがらないなら家で遊ぶのも悪くはありません。
ただ、買い物などの用事がある時に、外に出るのを嫌がられると困ってしまいますよね。
外に出たがらない子を誘うにはどうすれば良いのでしょうか。
楽しい目的を持たせる
慎重派の子や、外に嫌なイメージを持ってしまっている場合は、外に出ることが楽しくなるような目的を設定してみましょう。
「バスに乗ろう」「電車を見よう」「わんわんに会いに行こう」など、興味をそそられる物事で誘ってみましょう。
「公園に行ってお弁当を食べよう」「駅前の広場でジュースを飲もう」など、ちょっとしたイベントを設定しても良いですね。
出かける前に予告をする
今やっていることを中断して出かけるとなると、イヤイヤ期の子供は簡単には応じてくれません。
いきなり誘って中断させるのではなく、「これが終わったらでかけようね」と、30分、1時間前に出かけることを予告しておくと、素直に応じてくれる場合がありますよ。
ぬいぐるみ等を使う
ママが出かけたいからではなく、子供を外に連れ出したいからでもなく、「大好きなぬいぐるみがお散歩に行きたいって言ってるから、連れて行ってあげようか」と誘ってみてはいかがでしょうか。
自尊心をくすぐられた子供は「私が連れて行ってあげる!」と応じてくれるかもしれません。
ぬいぐるみにアフレコをして喋らせても効果がありますよ。
外出用の服を選ばせる
「外出する時のためのお洋服、一緒に選ぼうか!」と誘ってみるのはどうでしょうか。
「自分で選んだ洋服や靴を着て外に出る」というだけでも、特別感があって子供が喜んでくれますよ。
「自分で選んだ」という達成感で満たされて、おでかけに対するイヤなイメージも払しょくされるかもしれませんよ。
まとめ
イヤイヤ期にさしかかる2~3歳の子が外に出たがらないことは時々あります。
その場合は、まずは何が理由で嫌がっているのかをじっくり聞いたり、探ったりしてみて下さい。
もし外に出ることにネガティブな気持ちを持っているなら、それを払しょくできるような目的を作っても良いでしょう。
単にイヤイヤ期特有のイヤイヤ行動を起こしているだけなら、出掛ける準備を子供主体でさせるなどして、達成感で満たしてからお出かけにもっていくと、素直に応じてくれるかもしれませんよ!