子育てをしていると、時折大きな壁にぶつかるものです。
その中でも苦労する人が多いのが、「イヤイヤ期」の子供と接する事です。
着替えやお片付けをするのが「イヤ!」というのは勿論のこと、本当に些細なことでも「イヤ!」と泣き出すことも少なくありません。
イヤイヤ行動に付き合っていたら、それだけで1日が終わってしまうなどということも……。
そんなイヤイヤ期には、無条件にかわいくてたまらなかったはずの我が子が、かわいくないとすら感じる事があります。
そこまで辛くなってしまった時、気持ちを持ち直すためにはいったいどうすれば良いのでしょうか
今回は、イヤイヤ期の子供がかわいくないと感じるようになってしまった時に、どう対処すれば良いのかについて考えます。
イヤイヤ期の子供がかわいくない!
イヤイヤ期は成長の証
生まれたばかりの頃は、あくび一つでも、くしゃみ一つしただけでもかわいくてたまらなかった我が子ですが、やがて成長して2~3歳になると、大きく変貌してしまうことがあります。
何をするにも「イヤ!」と泣き叫び、時には物を投げたり寝っ転がってだだをこねる我が子の姿を見て、「子育ての仕方が間違っていたのだろうか……」と悩むパパやママも多いことでしょう。
ただ、イヤイヤ期の子供がこんなワガママを言うのは、自己主張ということを覚えたからにほかなりません。
赤ちゃんの頃は、全て「やってもらう」のが当たり前だったものが、自分で「こうしたい」という意志を持つようになったのです。
そういう意味では 大きな成長ですね。
成長の証と分かっていてもかわいくない
しかしながら、まだその主張は一方的です。
欲求を我慢する脳の機能が未熟だったり、相手の気持ちを慮ることがまだ上手でないので、自分の欲求が最優先されてしまいます。
そして、その欲求を聞き入れてもらうためであれば、所かまわず大泣きしたり、「イヤ!」だとか「ママ嫌い!」などと相手を傷つける言葉だって言ってしまいます。
時には叩いたり、物を投げるという行動をとってしまうことも。
子供の成長は喜びたいところですが、「イヤ!」を1日中ぶつけられるパパやママの立場からすると、子供がかわいくないと感じてしまうのも仕方がないかもしれません。
ただ、親である以上、「かわいくないから」と切り捨てるわけにもいきません。
(そんなことをしたいと思っている人もあまりいないと思いますが)
イヤイヤ期を乗り切るためにも、もし、我が子がかわいくないと感じるほどに追い詰められてしまった時に、どう対処すれば良いのかを考えてみましょう。
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イヤイヤ期の子供がかわいくない時は、まず自分をかわいがろう
子供がかわいくないと思うのは、自分が疲れ切っているから
イヤイヤ期の子供と付き合うポイントはいくつかあります。
育児書やインターネットの子育てサイトなどでもたくさん紹介されていますよね。
ただ、その方法を実践しても、必ずしもイヤイヤ行動が回避できるわけではありません。
どうやってもおさまらないイヤイヤ行動にうんざりすることもあるでしょう。
しかしながら、我が子のことを「かわいくない」とまで思ってしまうのはなぜなのでしょう。
それは、自分自身が疲れ切ってしまっているせいではないでしょうか。
自分の心に少しでも余裕があれば、イヤイヤ期の子供の癇癪を受け流したり、客観的に対応することもできるでしょう。
そうする余裕もなく、子供がかわくない、むしろ面倒で憎らしいとまで感じてしまうのは、日々の対応に心身ともに疲れ切ってしまっているのではないでしょうか。
そんな時の自分に必要なのは、イヤイヤ期の子供に言うことを聞かせることではなく、自分自身の余裕を取り戻すことなのです。
まずは自分をかわいがってみよう
子供をかわいくないと思うほどに追い詰められてしまった時は、一度子供と離れてみるのも手です。
家族や友人、一時保育などの助けを借りて、少し自分だけの時間を作って落ち着いてみましょう。
一人でウインドウショッピングをしたり、ゆっくりとお茶を飲むのでも、ぼんやりとテレビを見るだけも良いと思います。
途中で「ママー!!」と呼ばれることもなく、急かされてバタバタこなすわけでもなく、じっくりと自分のやりたいことをやる時間を作ってみましょう。
いつも後回しにしがちな自分をいたわり、可愛がってあげることで、子供のことを再びかわいいと思えるだけの余裕を取り戻すことができるかもしれませんよ。
悩んだら専門家に相談しても
それでも上手くいかない、子供がかわいくない、どうやって子供との時間を過ごしていったら良いのか分からないという場合は、専門家に相談してみるのも良いと思います。
市町村の子育て支援課であったり、子育てセンターなどでも育児相談を受け付けているところがあります。
保育士や保健師などの専門家に話を聞いてもらったり、客観的なアドバイスをしてもらう事で、自分の気持ちを整理したり、子供との付き合い方へのヒントを貰うことができるかもしれませんよ。
それでもやっぱりつらいという場合は、カウンセリングや心療内科を受診することもできます。
心療内科と聞くと敷居が高いように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
医師やカウンセラーに話を聞いてもらって、もしも薬などの助けが必要なくらい心が疲れているようであれば、病院の助けを借りて、心の疲れを治療していけば良いのです。
まとめ
イヤイヤ期の子供と付き合うのは、本当に大変なことです。
体力的にも精神的にも消耗してしまいますよね。
かわいいはずの子供のことをかわいくないと思ってしまう人は、そんな大変な日々に心が疲れ切ってしまっているのかもしれません。
もしそう感じた時には、一度自分自身をかわいがって、疲れ切った心と身体をいたわってあげましょう。
心と身体が元気になって余裕が出れば、イヤイヤ期の子供でも、またかわいいと思えるようになるかもしれません。
イヤイヤ期は、子供の成長とともにいずれ終わるもの。
無理しすぎず、この大変な時期を乗り越えましょう!