なんでもかんでも「イヤ!」と言っては大泣きするのがイヤイヤ期です。
子育てをするようになってからその存在を知って恐れている人もいるのではないでしょうか。
イヤイヤ期に突入すると、着替えでもご飯でもお風呂でも「イヤ!」を連発してくれます。
遊んでいる時だって、何かのきっかけでスイッチが入ってしまうと「イヤ~!」と大泣きしてしまいます。
聞いただけで恐ろしいこのイヤイヤ期は、一体いつ頃から始まるのでしょうか?また、イヤイヤ期がない子もいるというのは本当なのでしょうか。
今回はイヤイヤ期がいつから始まるのかを中心にまとめたいと思います。
早い子はいつからイヤイヤ期が始まるの?
魔の2歳児などと表現されるイヤイヤ期ですが、早い子であれば2歳になる前からイヤイヤ期に突入する場合があります。
中には、1歳あたりで、もうイヤイヤ期と思われる行動をとるようになる子もいます。
離乳食のスプーンを投げ捨てて、何故か大泣きしたり、おむつ替えをしようとしただけで大泣きしたりする場合があります。
楽しくおもちゃで遊んでいたのに、急に大泣きしておもちゃを投げ捨てたとか、抱っこをすると怒って泣き出したなどの行動が目立つようになり、パパやママが「これってイヤイヤ期?」と気づくことがあります。
イヤイヤ期が始まるのが早いと、まだ言葉をあまり話せないので、「イヤ!」とも言えず、パパやママがどうして泣いているのか分からないこともしばしばあります。
イヤイヤ期が早い原因としては明確なものはなく、性格の違いによるものとしか言えません。
また、始まるのが早いからといって、必ずしも終わるのも早いというわけではありません。
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遅い子はいつからイヤイヤ期が始まるの?
イヤイヤ期は、早い子の場合1歳頃に始まることもありますが、一般的には1歳半以降~2歳頃に始まり、3~4歳頃には落ち着いてくると言われています。
ただ、始まるのが早い子がいるのと同様に、遅い子もいます。
2~3歳頃にイヤイヤきが来なかったので、「うちの子はイヤイヤ期がないのかな」と思っていたら、イヤイヤ期が落ち着いてくる3~4歳、或いは5歳頃になって、イヤイヤ行動をとるようになったというパターンもあります。
これも明確な原因があるわけではありません。
ただ、イヤイヤ期が遅い場合は、ある程度言葉で伝える事が出来るようになっている場合が多いので、イヤイヤ期が早い子のように「理由が分からないけれど大泣きしてしまう」という事は少ないようです。
イヤイヤ期がない子がいるって本当?
イヤイヤ期がない子もいるのは事実です。
イヤイヤ期真っ最中の子供をもつパパやママからすると羨ましく感じてしまうかもしれませんね。
しかしながら、実際にイヤイヤ期がこない子を持つ親は「発達に問題があるの?」と心配になってしまうものです。
イヤイヤ期が来ない理由として、どのような事が考えられるのでしょうか。
子供の性格
2歳前後の幼い子でも、色々な性格を持つ子がいますよね。
活発で動き回るのが好きな子、大人しく遊ぶのが好きな子、自己主張が激し子もいれば、大人しくて自己主張が苦手な子もいます。
「痛い」「悲しい」と泣く場合でも、ワッと大声で泣く子がいれば、声を殺してヒックヒックと泣く子もいます。
このように、同じくらいの年齢の子供でも、自己主張の仕方や感情表現の仕方が違います。
そのため、大人しく自己主張が苦手だったり、物事にこだわらない性格の子供であれば、一般的にいう「イヤー!」と泣き叫ぶようなイヤイヤ期がない場合があるのです。
話すのが上手
イヤイヤ期の子供は、自分の欲求が上手く伝わらないもどかしさからイヤイヤ行動をとることも多いものです。
そのため、言葉が発達する年齢になると、イヤイヤ期もおさまってくるのだとよく言われます。
子供の中にはお話をするのが好きで、自分の気持ちを言葉で表現するのも上手な子がいます。
話すのが上手な子は、自分の欲求を言葉で伝えられますし、相手も自分の言っていることをよく分かってくれるので、「伝わらないイライラ」を感じることがなく、イヤイヤ行動に発展しない場合があります。
親とタイプが似ている
親と性格・価値観が良く似ていると、イヤイヤ期がこないことがあります。
これは、子供の行動パターンや趣向が親にとって分かりやすく、また受け入れやすいためです。
「多分こうしたいんだろうな」という事が分かるので、親は子供の行動をコントロールしやすいですし、子供も伝わらないイライラが少なく、激しいイヤイヤ行動に発展しないのです。
自己主張が苦手
性格の違いにも繋がりますが、自分の欲求を強く表現するのが苦手な子もいます。
欲求があっても、強い口調で「イヤ!」と言ったり、泣いたりするのが苦手な子の場合は、自分の欲求を飲み込んでしまい、表立ったイヤイヤ行動に発展しないのです。
障害の可能性
発達障害などがある場合も、イヤイヤ期がないことがあります。
発達障害のある子の中には、他人に関心がなくあまり関わろうとしない場合があり、一般的なイヤイヤ期の行動をとらない場合があります。
また、実際の年齢と発達年齢に差があり、通常イヤイヤ期がくると言われる2~3歳にイヤイヤ期がこないこともあります。
まとめ
イヤイヤ期が始まる時期には個人差があります。
一般的には1歳半以降~2歳頃ですが、早い子は1歳頃に始まる場合があります。
逆に遅い子は、一般的にはイヤイヤ期が落ち着いてくるはずの3~4歳にイヤイヤ期に突入する場合もあります。
中にはイヤイヤ期がない子もいます。
どの時期に始まったから良い・悪い、発達が早い・遅いということはありません。
いずれの場合も、子供が成長するための一つの大事なステージにさしかかったということです。
対処する親としては大変ですが、出来る限りあたたかく見守ってあげたいですね。