産後2カ月、母乳と人口ミルクは用法と用量を守ってあたえましょう!
出産して2カ月になるのに、イマイチ母乳の出が悪いと感じているお母さんも多いのではないでしょうか。
ちゃんと病院の指示通りに授乳しているのに、赤ちゃんの吸い付きが良くないし、お腹が空いているのか機嫌も悪い。
そんな時はもう一度、お母さんの生活スタイルと授乳サイクルをチェックしてみましょう。
母乳育児はお母さんの健康あってこそ成り立つのですから、まずはご自分の健康チェックをしてみてください。
睡眠不足と便秘は母乳育児の天敵
睡眠は足りていますかと聞かれて、十分足りていると答えられるお母さんは非常に少ないはずです。
生後二か月の赤ちゃんが昼夜の生活サイクルがまだ整っていませんから、夜中に何度も起きてぐずるものです。
必然的にお母さんも起きて赤ちゃんに付き合うことになりますから、毎日これでは慢性の睡眠不足になってしまいます。
そこで大事なのが昼寝です。
昼間赤ちゃんが寝ている時、一緒に昼寝して体力を回復させてください。
睡眠不足や過度の疲労は母乳の分泌を鈍化させるので、とにかく体を休めることが一番大切です。
次に大事なことは、十分な水分補給をしているかということです。
母乳を出すということは体から水分が抜けていくことを意味するので、どんどん水分補給してください。
お母さんが脱水状態になっているともちろん母乳が出にくいのは当然です。
栄養バランスの良い食事をたっぷり摂っているのにお通じが悪いようなら、水分量が足りてない証拠です。
便秘は脱水症状の目安になりますから注意してください。
水分補給にはぬるま湯かお茶がお勧めです。
コーヒーや紅茶などカフェインを多く含む飲み物は利尿作用が高いのでほどほどにしましょう。
Sponsored Link
赤ちゃんの体重チェックで母乳量が足りているかを確認
頻回授乳しているのに赤ちゃんの機嫌が悪いし、体重が増えていないように感じる時は、必ず体重を測ってみてください。
まず授乳の前後で測ってどれくらい母乳を飲んでいるか確認しましょう。
一日に母乳がどれくらい出ているかわかります。
次に出産直後から一月ごとの体重増加を比べてみて下さい。
生後一か月の赤ちゃんなら、出産直後から500g以上体重が増えていれば安全圏です。
生後二か月の赤ちゃんなら1日25グラム体重が増加していれば健康に問題はありません。
これはあくまで標準的な目安ですので、心配であれば健診でチェックしてもらってください。
体重が順調に増えているようなら母乳の量は足りていることになりますし、増えていなければ人口ミルクと頻回授乳を計画的に行う必要があることがわかります。
母乳分泌を促進させる人口ミルクの使い方
1日の母乳分泌量がわかると、1日に必要な人口ミルクの最低必要量が計算できます。
人口ミルクをあたえる際のコツは、最大量を最少回数であたえることです。
例えば、ミルクを1日300㏄あたえる場合、100㏄を3回に分けてあたえるのです。
60㏄を5回に分けてはいけません。
ミルクを飲む回数を最小限にして、お母さんの乳首を吸わせる回数をもっと増やしてください。
飲み残してしまうからと小分けにしてミルクを飲ませると、その分母乳を欲しがらなくなるので、もったいないと思っても決めた分量を与えて残したら処分しましょう。
母乳は出るから飲ませるのではなく、飲ませるから出るのです。
赤ちゃんの吸てつこそが母乳分泌の鍵になりますから、欲しがる度に授乳してください。
個人差もありますが、3~4カ月経てば赤ちゃんは母乳を上手に飲めるようになってきます。
吸い付きのコツを掴めば、吸てつ刺激で母乳の分泌が促進されるようになります。
昼と夜の区別がつき始めて、夜中に起きる回数が減ってくるのでお母さんも少し楽になるでしょう。
気楽にかまえていてください。
母乳が十分出るようになると、人口ミルクを作って飲ませるよりも育児は格段に楽になります。
それに完璧を目指す必要はありません。
赤ちゃんと二人三脚で頑張ってみてください。
↓母乳育児に関連する記事はこちら