母乳育児のトラブルとしてよく耳にするのが、乳腺炎だと思います。
乳腺炎には2種類のタイプがあり、母乳が乳腺に溜まってしまう「急性うっ滞乳腺炎」と細菌によって乳腺が炎症を起こす「化膿性乳腺炎」があります。
どちらも発熱やおっぱいにしこりが出来き、授乳中のお母さんにとっては大変辛い症状だと思います。
ただ、早い段階で対処すれば治りも早いですし、授乳を続ける事ができます。
今回は、日本助産師会が発行している「母乳育児支援業務基準」という本の内容を参照しながら乳腺炎について考えてみたいと思います。
乳腺炎になった時の対処法とは
まずは乳房にしこりや発赤や熱感を感じる様になり、発熱します。
この発熱が35.7度未満の場合、そのまま授乳を継続し様子を見ます。
また助産師さんに授乳や搾乳方法の改善指示を仰ぐ のも良いでしょう。
しかし、症状が現れ始めて8~24時間以内にそれ以上の発熱があった場合には悪化する恐れがありますので、病院を受診する事を勧めています。
症状によっては、薬物投与も行われるようです。
その後、発熱が7日以内に再熱しない様であれば、そのまま再発しない様セルフケアをすると良いでしょう。
症状が軽いからといってそのままにしておくと、取り返しのつかない程悪化してしまう事もありますので、初期症状が現れ始めた時の対処が重要となってきます。
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乳腺炎になった時にできるセルフケアとは
発熱や患部の痛みでお母さんにとってはとても辛い状態だと思いますが、乳腺炎を一番早く治す方法としては、やはり赤ちゃんに沢山おっぱいを飲んでもらう事です。
特に乳腺に乳汁が溜まってしまう、うっ滞乳腺炎の場合には乳腺の通りを良くする事で症状が改善されます。
また、マッサージや温湿布等で患部を温める事により、乳汁の流れが良くなりますので、こちらも効果的だと思います。
もちろんストレスも乳腺炎を引き起こす要因にもなりますので、家族や近くに頼れる方がいるのであれば、家事等を代わりに行ってもらい、お母さんは安静にできる様努めましょう。
まとめ
母乳育児をするお母さんにとって乳腺炎は誰にでもなる可能性のある症状です。
母乳が沢山作られているという良い証拠なのですが、きちんと排乳が出来ていないと乳腺炎にな ってしまいます。
ただ、症状が現れ始めてから初期の段階できちんとした処置が行えれば、悪化することなく辛い思いもしなくて済みますので、少しでも違和感を感じたら早めに対処していきましょう。
乳腺炎になってしまうと、赤ちゃんとのスキンシップである授乳も苦痛に感じてしまいます。
母乳を一時的に止めてしまいたいと思う程、肉体的にも精神的にも大きなダメージを与えてしまう乳腺炎ですが、母乳を止めてしまうことで更にストレスになってしまうこともありますので、上手く付き合っていけるといいですね。
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