赤ちゃんを育てるにあたって、完全に母乳のみで育てる方法と、母乳とミルクの混合で育てる方法、完全にミルクのみで育てる方法があります。
どの方法にもメリット・デメリットがあります。
どう育てるかはパパやママ次第です。
今回はその中でも、最も母乳やミルクの量の割合について決めるのが難しい「混合育児」について考えたいと思います。
一言に混合育児と言っても、最終的にどう育てたいかで母乳とミルクの割合は変わってきますから、先々を見据えてどう育てるかを決め、そのためにはどのような授乳方法をとれば良いのか考える参考にしてくださいね!
新生児を混合育児で育てる場合のミルクの量は?
混合育児には混合育児のメリットがあります。
授乳によるスキンシップをしたり、母乳の栄養素を摂取することもできますし、赤ちゃんを預けなければならない時や、ママの体調不良などで母乳をあげられない時、赤ちゃん自身の体調不良で入院が必要な場合などにも抵抗なくミルクを飲んでくれます。
ママとしては安心かもしれませんね。
混合育児も、母乳とミルクのどちらをベースにするのか、また最終的に完全母乳育児を目指すのか、完全ミルク育児を目指すのかによって、ミルクの飲ませ方も違ってきます。
それぞれのパターンで、どのようにミルクをあげれば良いのか見てみましょう。
母乳が足りずミルクを足す場合
母乳育児を希望する場合でも、必ずしも最初から母乳が沢山出るわけではありません。
新生児期は母乳量が増える途中の段階です。
母乳の量が増え、母乳育児のペースがつかめるまでに1ヶ月ほどかかるという人も珍しくありません。
そんな時は、母乳を基本として、足りない分をミルクで補うというかたちの混合育児をしましょう。
一般的に、新生児は体力がないので、おっぱいから母乳を飲むよりも、哺乳瓶で飲む方が吸う力が要らず、楽に飲めると言われています。
先にミルクをあげると楽に飲めてしまうので、ママのおっぱいを嫌がるようになることがあります。
そうならないために、ミルクはあくまで不足分だけを補う必要最小限にしたいところなので、先に母乳をできるだけたくさん飲ませてあげましょう。
ママの母乳の生産量を増やすためにも、赤ちゃんにたくさん吸ってもらう必要があるのでお腹が空いている時に吸わせるのがポイントです。
その後、10ml程度ミルクを足して様子をみます。
すぐ泣くなど、足りないようであれば更に10mlというふうに、少しずつ足してみましょう。
母乳の量が増えてきたら、徐々にミルクを足す量と回数を減らしていき、最終的に母乳だけで済ませられるように頑張りましょう。
母乳の量が足りているかどうかは、体重の増加具合を目安にすると良いですよ。
1日に25g~30g程度増えていれば、母乳とミルクの量は適切だと言えるでしょう。
完全ミルク育児を目指す場合
新生児期の混合育児から完全ミルク育児に移行する場合は、赤ちゃんが哺乳瓶とミルクに慣れてくれれば、さほど難しいことではありません。
ただ、急に母乳を止めてしまうと、ママのおっぱいが張って乳腺炎になる可能性があるので、徐々に減らした方がママの負担は少ないでしょう。
赤ちゃんがなかなか哺乳瓶から飲んでくれない場合は、まずは搾乳した母乳を哺乳瓶に入れて飲ませることから始めてみましょう。
飲みなれたママのおっぱいなら飲んでくれるかもしれません。
また、哺乳瓶の中にミルクが入っていることを分らせてあげるために、哺乳瓶の乳首に母乳やミルクを塗って、口に触れさせるのも良いでしょう。
哺乳瓶の乳首に慣れるという意味では、授乳時以外にも赤ちゃんに持たせて遊ばせ、慣れさせても良いでしょう。
混合育児を続ける場合
新生児期から卒乳まで混合育児を続ける予定である場合は、1日のうち、どのタイミングでミルクを飲ませるかを決めて混合育児を進めましょう。
保育園に預けている間だけミルクにするのであれば、そのタイミングでミルクを飲ませるのに慣れさせていきます。
寝る前だけミルクにするのであれば、そのパターンに慣れさせます。
授乳間隔があくと、ママのおっぱいが張って乳腺炎になる危険もあるので、ママのおっぱいの張り具合と相談して、希望する授乳パターンを作っていきましょう。
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混合授育児で育てる場合のミルクの量は?生後一週間、生後2週間、生後3週間の場合
赤ちゃんが成長するにしたがって、哺乳量は変化していきます。
新生児期の1ヶ月の間でもそうです。
そこで、母乳とミルクの量はどのくらいが目安となるのかまとめてみたいと思います。
もちろん、新生児とはいえ体格も哺乳量も個人差があるので、この通りにいかなくても問題はありません。
体重が増加しているか、逆に増えすぎていないかをチェックしながら、新生児の赤ちゃんに最適な母乳とミルクの量を探してくださいね。
生後1週間の目安
母乳のみであれば、飲みたがるタイミングで飲みたいだけ与える時期です。
ミルクのみであれば、70ml 程度を1日8回与えます。
混合育児であれば、母乳を飲ませた後、ミルクを10ml程度足します。
生後2週間の目安
母乳育児であれば欲しがるだけ、ミルク育児であれば80mlを1日7回程度与えます。
混合育児であれば、母乳を飲ませた後、ミルクを10~20ml程度足します。
授乳間隔が3時間程度あくようになると良いでしょう。
生後3週間の目安
母乳育児であれば欲しがるだけ、ミルク育児であれば100mlを1日7回程度与えます。
混合育児であれば、今まで通り母乳を飲ませたあとにミルクを10~20ml程度足します。
飲ませなくても授乳間隔が空くようであれば、ミルクを減らしても良いでしょう。
足りなければもう10mlずつ足します。
いずれの場合も体重の増加具合を見ながら、ミルクの量を加減していきましょう。
まとめ
混合育児では、赤ちゃんが母乳をどのくらい飲んだかわからないので、ミルクの量をどのくらいにするか悩ましいところですよね。
一般的なミルクの量を参考にするのも良いですが、一番大切なのは、赤ちゃんの状態から判断する事です。
体重の増え具合は適切かどうかが大きな判断基準となります。
毎日測ることができれば良いですが、気にし過ぎはストレスになりますし、自宅に新生児の体重を測ることのできるベビースケールがある家は少ないでしょうから、1週間単位で体重の増減を判断すると良いでしょう。
あとは、赤ちゃんが飲みすぎて吐いたりしないか、授乳間隔が短すぎはしないかなど、赤ちゃんの状態を見て判断しましょう。
ママと赤ちゃんに無理のないペースを探っていってくださいね。
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