赤ちゃんの首がいつすわるか。
それは、赤ちゃんの成長を見守るパパやママにとって、とても気になるものですよね。
もちろん、赤ちゃんの成長は個人差が大きいものですから、首がすわる時期にも個人差があります。
平均より早いから、遅いからといって、必ずしも問題があるわけではありません。
むしろ、心配の要らないパターンの方が多いものです。
そうはいっても、首のすわりが遅いとパパやママにとっては心配なものですよね。
そこで、赤ちゃんの首すわる時期の平均や、首すわりの確認方法についてまとめたいと思います。
また、なかなか首がすわらない場合に考えられる原因について紹介します!
赤ちゃんの首がすわる時期は?
生まれて間もない赤ちゃんは、首周りの筋肉が未発達なので、まだ自分の頭を支えることができません。
そのため、抱っこをする時も、首と頭を支えてあげないと、頭がガクンと後ろに下がってしまいます。
縦抱っこをしても、頭の重さに圧迫されて、赤ちゃんが苦しそうに顔を赤くすることも。
赤ちゃんが自分で首を支えられないので、頭の重さによる負担が首にかかってしまっているのです。
赤ちゃんにとっては苦しいし、危険なものです。
そのため、首がすわる前の縦抱っこは良くないと言われているのです。
この首で頭を支えられない状態が「首がすわっていない」という状態です。
成長と共に、徐々に首の筋肉が発達するので、だんだん頭をしっかり支えることが出来るようになります。
抱っこをしても、首がダランと後ろに倒れなくなります。
やがて、うつ伏せに寝かせても、赤ちゃんの意思で首を持ち上げて、その状態をキープできるようになります。
そして、赤ちゃんが自分で首を振り、頭を動かせるようになります。
これが「首がすわっている」という状態です。
首すわりの時期にも遅い早いの個人差はあるものの、一般的には生後3か月~4か月頃になると、赤ちゃんの首がすわると言われています。
多くの場合、パパやママが見ていて「しっかり首がすわっているな」と確実に分かるようになるのは4か月~5か月頃です。
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首すわりの確認方法
生後2~3か月頃になると、赤ちゃんを寝かせている時に、首を左右に振ったり、音がした方向に首を向けようとする動きが見られるようになります。
また、縦抱っこをしても、短い時間であれば、自分で首をまっすぐに支えられるようになります。
この状態をみて、「首がすわった」と思う人も多いのですが、実は違います。
だいぶ首の筋肉が発達してきているのは確かですが、まだこの状態だけでは「完全に首がすわった」とは言えません。
では、首がすわったかどうかを確認するには、どのような方法があるのでしょうか。
仰向けに寝た赤ちゃんの両手を持って引き起こす方法
赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
そして、赤ちゃんにママの親指を握らせ、赤ちゃんの手と手首を包み込むように握り、赤ちゃんを優しくゆっくりと引き起こして確認する方法があります。
この時、首がすわっていると、頭が後ろに倒れることなく、お座りの姿勢をとることができます。
(まだお座りはできないので、手を離さず、倒れないように身体を支えてあげましょう)しかし、首がすわっていない場合は、頭を支えられず、引き起こす途中で顎が上がってしまいます。
この方法は医師が確認する時にも使う方法です。
うつ伏せに寝かせる方法
赤ちゃんをうつ伏せに寝かせた時、自分の力で頭を持ち上げられるかどうかでも首がすわっているか確認できます。
少しの間だけ持ち上げるのではなく、しっかりと持ち上げた状態でキープできるようになれば、きちんと首がすわったといえます。
縦抱っこをする方法
縦抱っこで確認する方法もあります。
赤ちゃんを縦に抱っこした時、首がすわっていないと、頭が後ろや横に倒れてしまいます。
また、頭がグラグラと揺れてしまいます。
この状態は赤ちゃんにとって負担が大きいので、首すわり前の赤ちゃんを長時間縦抱っこするのは良くないと言われています。
首がすわると、赤ちゃんを縦に抱っこしていても、頭がグラグラと揺れなくなります。
首を真っ直ぐに保てるようになり、きょろきょろするなど、頭を自由に動かせるようになります。
首すわりが遅い原因
首すわりの時期には個人差があるので、遅いように感じて不安になるパパやママもいることでしょう。
ただ、平均より少し遅いからといって、焦る必要はありません。
首がすわるということは、筋肉が発達していたということですから、まだすわっていないということは、首の筋肉が頭を支えられる程発達していないということです。
筋肉は1日2日で急に発達するものではないので、徐々に筋肉が発達して頭を支えられるようになるのを見守るしかありません。
では、首の筋肉の発達に遅い早いの個人差が出るのはなぜか。
考えられる原因には次のようなものがあります。
●よく眠る
●いつも仰向けに寝かせている
●頭が大きい
よく眠る赤ちゃんは、それだけ起きて活動している時間が短いということです。
首を動かす頻度も減るので、たくさん動く赤ちゃんより筋肉の発達が遅く、首すわりが遅い傾向があります。
いつも仰向けに寝かせている場合も、首を動かす機会が減るので、首すわりが遅い傾向があります。
頭が大きめの赤ちゃんも、首すわりが遅い傾向があります。
頭が重いとそれだけ支えるのも大変になるからです。
一概に遅い原因が以上の3つであるとは言えませんが、思い当たる場合は、首の筋肉を鍛えられるように促してみると、首すわりが早くなるかもしれません。
首の筋肉の発達を促すには、寝かせた赤ちゃんの頭の近くで音の出るおもちゃを鳴らすなどして、赤ちゃんの注意をひく方法があります。
赤ちゃんが興味をもって、そちらを見ようと自力で首を動かすことで、首の筋肉の発達が促されるのです。
首すわりが遅いかも……と気になる場合は、一度試してみてくださいね。
まとめ
赤ちゃんの成長には個人差があるため、首すわりの時期が少し遅いからと言って、心配し過ぎる必要はありません。
原因は筋肉がまだ発達途中であることなので、遊びながら首を動かすように促し、筋肉の発達を助けてあげましょう。
ただ、生後6か月頃になっても首がすわらない場合、原因が他にある場合もあります。
例えば、脳性まひが原因であったり、脊髄性筋萎縮症等の病気が原因である場合もあります。
過度の心配は良くありませんが、気になる場合は一度小児科を受診して、相談するようにしてくださいね。