赤ちゃんが下痢になってしまった!病院を受診しても、赤ちゃんの下痢の場合は自然におさまるまで様子を見る事も多いです。
そんな時、家ではどんなケアをしてあげれば良いのでしょうか。
母乳の場合は、いつも通りの授乳をしていて大丈夫なのでしょうか。
また、ミルクの場合も、いつも通りのものを飲ませ続けて良いのでしょうか。
悩むママも多いと思います。
今回は、赤ちゃんが下痢をしている時の母乳やミルクの飲ませ方について紹介したいと思います。
また、下痢が長く続く時に考えられる病気、「乳糖不耐症」についても紹介します。
下痢をしている時の母乳やミルクの飲ませ方は?
下痢をしている時に一番怖いのが脱水症状です。
特に赤ちゃんは急激に脱水症状が進行することがあるので、水分をこまめに摂らせて、体調を注意して見守る必要があります。
ロタウイルスに感染している時などは、下痢の他に激しい吐き気にも襲われます。
脱水の心配はもちろんあるのですが、吐き気が強い間は無理強いして飲ませなくても良いです。
吐き気が少し落ち着いたら水分を摂らせるようにしましょう。
一度にたくさん飲ませると嘔吐しやすいので、少しずつ飲ませてくださいね。
母乳の場合も、授乳を短時間で切り上げるなどして、1回の哺乳量を減らします。
その分回数を増やして、少しずつこまめに飲ませましょう。
人工栄養の場合は、ミルクを薄めると良いでしょう。
下痢の酷い時は、腸の負担を減らすため、ミルクを薄めるようにします。
普段の半分程度にミルクを薄めると良いでしょう。
1回に飲ませる量を減らし、その分回数を増やしましょう。
下痢がおさまってきたら、ミルクの濃さを徐々に濃くし、通常の濃さに戻しましょう。
ミルクを薄めると、栄養が充分摂れているのか不安になるかもしれませんが、大丈夫です。
もともと健康な赤ちゃんであれば、1週間程度栄養が減っても成長には影響しません。
ミルクを薄めることは、腸への負担を減らし、回復を助けるためにも必要なのです。
水分を摂らせることが最重要ですので、ミルクを薄めることは悪い事ではないのですよ。
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下痢が長引く場合は、乳糖不耐症を疑ってみよう
ミルクを飲んでいる赤ちゃんの場合、風邪などが回復してきても下痢がおさまらないということがあります。
この場合は、「乳糖不耐症」の可能性もあります。
乳糖不耐症とは、ミルクに含まれる乳糖の分解がうまくいかず、下痢をおこす病気のことです。
赤ちゃんの場合、風邪などによる腸炎の後に腸の粘膜が傷つき、一時的に乳糖をうまく分解できなくなることがあります。
腸の粘膜が回復すれば、また乳糖を分解できるようになるのですが、それまでは、ミルクを乳糖を含まないものにかえるなど、対応が必要なります。
ミルクの切り替えは、医師や栄養士の指導のもとに行った方が良いので、次のような症状があれば、医師に相談する様にしてくださいね。
- ミルクを飲んだ後に下痢がひどくなる。
- 酸っぱいにおいのする、水っぽい下痢をする。
まとめ
赤ちゃんが下痢をしている時は、脱水症状を防ぐためにもこまめな水分補給が大切です。
母乳の場合も、ミルクの場合も、1回に飲ませる量を減らし、その分回数を増やしましょう。
ミルクを薄めることも、腸への負担を和らげるために必要です。
もし水分が足りないようであれば、番茶やリンゴジュース(柑橘系は刺激になるのでやめましょう)、ベビー用のイオン飲料などを飲ませても良いでしょう。
体調が回復しつつあっても下痢が続く場合、特にミルク育児の赤ちゃんは、乳糖不耐症の可能性もあります。
ミルクを飲んだ後に下痢が酷くなったり、うんちから酸っぱいにおいがする場合は医師に相談してくださいね。