赤ちゃんの体調が悪いと、お母さんは自分のこと以上に心配になるものですよね。
特に赤ちゃんの咳はなかなか治らない事が多いものです。
「風邪をひいて、熱は下がったのに咳がおさまらない」
「激しく咳き込んで、見ていて可哀想……」
「咳以外の症状はないのに、なかなか治らない」
心配は尽きませんよね。
でも、赤ちゃんの咳が長引くのは、珍しい事ではないんです。
咳が長引いていても心配いらないことも多いんです。
ただし、長引く咳が特徴の病気もありますから、油断はなりません。
今回は、赤ちゃんの咳が長引きやすいという理由と、咳が長引く場合に考えられる病気について紹介したいと思います。
赤ちゃんの咳が長引きやすいのはなぜ?
軽い風邪で咳をしている場合、2週間程度で咳がおさまることが多いのですが、赤ちゃんの場合は、長引くことがあります。
中には1ヵ月から2ヵ月も続いてしまう事もあります。
病院で処方された薬を飲んでもスッキリ治らず、「いつになったら治るの?」と不安になったことがあるお母さんもいるのではないでしょうか。
赤ちゃんは自分で痰を出すのが上手ではありません。
また、元々大人に比べて気管がせまいため、小さな異物にも反応して咳が出ます。
更に、気道の炎症が強かった場合は、気道が過敏な状態が暫く続いてしまいます。
気道が過敏な間は、冷たい空気や乾燥、運動などのちょっとした刺激でもすぐに咳き込んでしまいます。
そのため、咳が長引きやすいのです。
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咳が長引く時に考えられる病気は?
注意したいのは、長引く咳が風邪によるものでない場合です。
どのような原因が考えられるのでしょうか。
副鼻腔炎
ウイルスやアレルギーを原因として起こる病気です。
副鼻腔という鼻の奥の空洞に炎症がおこります。
鼻水や鼻詰まりをともなう咳の場合は、副鼻腔炎の可能性があります。
中耳炎を併発することがあるので注意が必要です。
小児科の他に耳鼻科で診察してもらえます。
ぜんそく
ゼーゼーという胸の音が聞こえる場合は、ぜんそくの疑いがあります。
小児ぜんそくの多くはアレルギーが原因で起こります。
アレルギーの原因物質(ダニ、ホコリなど)を除去することが大切です。
百日咳
1歳以下で、予防接種が完了していない場合、百日咳の可能性もあります。
初期症状は咳の他に鼻水などを伴い、風邪とよく似ています。
2週間以上咳が続いたら疑われる病気です。
マイコプラズマ感染症
咳が平均で30~45日続きます。
微熱がでることもあり、一部の赤ちゃんは高熱が出て、肺炎を起こすこともあります。
抗生剤を用いて治療します。
まとめ
赤ちゃんは自分で痰を出すのが上手でなかったりと、様々な理由で咳が長引くことがあります。
小児科を受診して治療を行っているのであれば、咳がなかなか完治しなくても心配はいりません。
体調が急変することがないか注意しつつ、根気強く見守ってあげてください。
ただし、長引く咳が風邪以外の病気のサインであることもあるので、軽い咳であっても長く続く場合は病院を受診してください。
また、赤ちゃんの様子はしっかりと見てあげてくださいね。
急に熱が上がったり、激しく咳き込んだりすることがあれば、すぐに小児科を再受診するようにしましょう。
赤ちゃんの体調不良はお母さんにとってとても心配で、精神的な負担にもなりますが、一日でも早く咳がおさまるようケアしてあげてくださいね。