子育てをしていると、今までには経験したことのないような壁にぶつかることが何度もあります。
特に子供がイヤイヤ期になると、何をするにも「イヤ!」と泣きさけばれて、どう対応して良いかも分からず、心身ともに疲れ切ってしまうママも多いものです。
そんな疲れやストレスを発散したり相談する場がないという人は要注意です。
イヤイヤ期の子を抱えるママの中には、育児ノイローゼに陥ってしまう人もいるんです。
頑張るママを蝕む育児ノイローゼとはどんなものなのでしょうか。
育児ノイローゼにならないようにするための方法や、もしなってしまった時にどうすれば良いかについてまとめたいと思います。
育児ノイローゼとは?
育児ノイローゼとは、育児のストレスが溜まり、精神的に不安定になってしまった状態のことです。
育児は思い通りにならないことの連続ですから、一時的にイライラしたり、疲れてぐったりしてしまうことは誰にでもあることです。
健康な状態であれば、少し休んだりストレスを発散して、いつもの自分に戻ることができます。
しかし、育児ノイローゼになるほどの状態だと、そのイライラした状態や疲労が改善されないまま、長く続いてしまいます。
ママの心と身体に良くない影響を与えるのは勿論ですが、放っておくと育児放棄や虐待にもつながる可能性があるので、軽く見てはいけません。
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育児ノイローゼの症状
では、どんな症状が見られたら、育児ノイローゼの可能性があるのでしょうか。
いくつか症状をあげてみましょう。
●何事にも興味がわかず、楽しめない
●ささいなことでイライラしてしまう
●集中力がなくなった
●何をしても上手くいかないように感じる
●子供がかわいいと思えない
●消えてしまいたいと思うことがある
●寝つきが悪く、熟睡できない
●暴飲暴食をしてしまう、または食欲がない
●突然泣いてしまう
●外に出たくなくなる
●人と関わりたくなくなる
この様な症状にいくつもあてはまるという人は、育児ノイローゼになってしまっている可能性があります。
もちろん、育児ノイローゼにも様々な症状があるので、これが全てというわけではありません。
細かい項目が合致していなくても、子育てが辛いと常に感じるようであれば、それは心がSOSを出している証拠です。
育児ノイローゼの傾向があるのかもしれません。
どんな時に育児ノイローゼになりやすいの?
育児ノイローゼは、完璧主義のママであるほどなりやすいと言われます。
子育ては上手くいかないことが多いものです。
それが当たり前なのですが、完璧主義のママは、上手くいかないのは自分のせいだと自分を責めてしまう傾向があり、一人で悩んでしまうのです。
また、周囲に相談できる人がいない場合も育児ノイローゼになりやすいと言われます。
育児での悩みや辛い気持ちを吐き出す場所がないと、ママは追い詰められてノイローゼになりやすくなるのです。
特に、赤ちゃんが生まれて間もない頃は、慣れない育児で不安やストレスを抱えるママが多いです。
自分体調も万全でなく、睡眠不足にもなりがちです。
赤ちゃんが幼いうちは外出もままならないため、溜まったストレスを発散することも難しく、育児ノイローゼに陥るママが増えます。
また、子供がイヤイヤ期に突入する時期にも育児ノイローゼになるママが増えます。
イヤイヤ期の子供は何をするにも「イヤ!」と泣いてはママを困らせてくれるものです。
簡単な着替えに何十分もかかったり、公共の場で癇癪を起してママを困らせたり……今までの子育てが間違っていたのだろうかと自分を責めてしまうママも多いものです。
何かアクションを起こすたびにイヤイヤ行動をされてしまってはストレスが溜まります。
外で気分転換をしたいと思っても、イヤイヤ期の子が外出先で癇癪を起すことを恐れて引きこもりがちになってしまい、余計に育児ノイローゼに陥りやすくなる場合もあります。
育児ノイローゼにならないようにするには
育児ノイローゼにならないようにするには、育児のストレスを一人で抱え込まないことが大切です。
辛い気持ちを溜め込んでしまうのは良くありません。
おっくうに感じてしまうかもしれませんが、できるだけ誰かと話すようにすると良いですよ。
家族や同じイヤイヤ期の子を持つママなどに話せば、共感を得られるかもしれません。
自分の辛さに共感してもらえると、気持ちが楽になるものです。
共感を得られないにしても、話すだけでも気持ちの上ではかなり違ってきます。
話すという事は、自分の気持ちを整理して言葉にするということなので、自分のことを客観的に見る事ができます。
そうすることで、イライラしてぐちゃぐちゃになっていた自分の心の中を整理して、気持ちを落ち着ける効果が期待できますよ。
話すのが苦手という人は、日記やSNSなどで文章にしてみても良いでしょう。
また、育児は常に思い通りにいかないものです。
それは誰しもが同じです。
周囲のキラキラ輝いて見えるママも、決して完璧な育児をしているというわけではありません。
失敗したり、困ったりしながら育児をしているのです。
完璧な育児、理想の育児を目指すのではなく、子供と一緒に成長することを目指して育児をしてみませんか?
それでも辛くなってしまった時は
ストレス発散を心掛けても、やっぱりつらくなってしまう時はあります。
それも当然です。
辛くなった自分を責めないであげて下さいね。
心身ともに疲れてしまったときは、心療内科やカウンセリングを受診してみても良いでしょう。
話を聞いてもらったり、必要であれば気持ちを楽にするお薬を処方してもらうこともできます。
病院に行くことに抵抗がある場合は、子育てセンターを訪れても良いでしょう。
センターの職員さんは子育て経験者が多く、話を聞いてくれますし、同じイヤイヤ期の子供を抱えるママとも交流できるかもしれません。
子供を一時保育に預けてみても良いでしょう。
子育てをサポートする施設は、探せばたくさんあるもの。
ひとりで抱え込まず、サポート施設を上手に利用してみましょう。
まとめ
育児ノイローゼは誰しもがなる可能性があります。
特に産後すぐやイヤイヤ期の子をもつママはノイローゼになりやすいものです。
産後すぐやイヤイヤ期の子がいると、外に出て発散するのも大変ですが、一人で溜め込まないように心がけて、ストレスを発散してくださいね。