毎日何回も行う赤ちゃんへの授乳。
栄養バランスが優れていて、お母さんと赤ちゃんのスキンシップにもなる母乳育児の生活。
その母乳をずっと赤ちゃんにあげたいから、母乳がきちんと出るようにお母さんも食べるものを注意するなど、栄養バランスの良い母乳のために、日々努力されてるお母さんたちも多いのではないでしょうか?
でも心配なのは、病気をした時に飲む薬などの母乳への影響。
風邪をひいたけれど風邪薬が飲めない・・・
こんな経験、一度でもある方多いのではないでしょうか?
授乳中に湿布は貼っても大丈夫?・・・
服用する薬についてはお医者様のご指示をいただいて母乳への影響を確認する方は多いと思いますが、市販の湿布など、自身で手に入るものはどうでしょうか?
今回は、授乳中の湿布の影響を考えてみましょう。
授乳中は湿布の種類を確認しましょう
まず、市販の湿布と処方してもらった湿布を混同しないようにしましょう。
お医者さんに処方してもらう湿布の代表格には、ロキソニンテープ、モーラステープなどがありますが、自宅に以前の余った湿布があるからといって、授乳中は使用するのを控えた方が無難です。
処方してもらった薬には、湿布といっても自己判断ではリスクのある成分が多少なりとも含まれています。
授乳中であれば、自己判断で使用するのはやめましょう。
お医者さんに相談したほうが安全です。
同じように、市販されている湿布にも、「授乳中の方は医師、または薬剤師に相談してください」と明記されている湿布もあります。
明記があるものは、店頭の薬剤師さんに相談すると良いでしょう。
また、反対に明記がない湿布の代表格はサロンパスやサロンシップなどがあります。
明記がない湿布を利用する場合、基本的には授乳中も使用して問題ない、ということになりますので安心して使用して良いでしょう。
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ちなみに、一般用医薬品(市販薬品)はリスク(副作用等)の程度によって3 つに分類されています。
一般用医薬品分類 | リスクの分類 | 情報提供・相談対応 | 妊娠中、授乳中の使用 |
第 1 類医薬品 | 特にリスクが高いもの | 薬剤師による書面での情報提供 | 妊娠中、授乳中は避けましょう |
第 2 類医薬品 | リスクが比較的高いもの | 薬剤師又は登録販売者に相談 | 妊娠中、授乳中の使用はできるだけ避けたほうがいいでしょう |
第 3 類医薬品 | リスクが比較的低いもの | 妊娠中、授乳中でも使用できるものがあります |
心配なときは購入する前に、薬剤師又は登録販売者(薬事法改正により、都道府県知事の行う試験に合格した専門家)に相談してみましょう。
授乳中に湿布はどこに貼ってもいいの?
湿布には臭いがキツイものもあるので、授乳中に赤ちゃんが匂いを気にしてしまうような箇所に貼ると、赤ちゃんが嫌がる、泣く可能性もあります。
主には、首、肩、手首・・などの位置です。
育児中に手首は痛めやすい箇所になるので湿布を貼る方も多いと思いますが、赤ちゃんがいつもと同じ方法で授乳をしようとして嫌がる様子なら、湿布を貼ることは控えた方が無難です。
また、赤ちゃんが誤って触ってしまうような箇所、口が触れてしまいそうな箇所も要注意です。
湿布の成分が、直接赤ちゃんに影響する可能性は少ないと思いますが、誤飲などの事故も含めてリスク軽減のために、赤ちゃんが触れてしまいやすい箇所に貼る場合は注意しましょう。
薬品の母乳への影響は?
国立成育医療研究センターによりますと、お母さんが薬を服用すると、ほとんどが母乳へ移行するといわれているそうです。
でもほとんどのお薬は「母乳に移行するけれどもその量は非常に少ない」ことが知られているそうです。
これまで授乳への影響を考えてきた湿布は、外用薬です。
服用する薬と違って、血中にダイレクトに薬の成分が影響するわけではありません。
母乳は、一度やめてしまうとホルモンバランスなどの変化により、授乳を再開することが難しくなります。
神経質になりすぎないで、楽しく授乳生活を送ってくださいね。
(参考:国立成育医療研究センターhttps://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/)