アトピーとは、皮膚のアレルギー反応による炎症で、生後4~6ヶ月頃からの赤ちゃんも、赤くジュクジュクした湿疹が2ヶ月以上続くと、アトピーと診断されます。
アトピーは体質や遺伝による影響が大きいですが、乾燥によって肌のバリア機能が低下し、そこから卵や乳製品アレルギー、ダニ・ハウスダストアレルギーなどの抗原が体に進入し続けることも大きな原因とされています。
遺伝が影響している以上、アトピーを完治させるのは難しいですが、保湿剤をこまめに塗り、乾燥を防いで肌のバリア機能を高めることでアトピーの発症率を下げることは有効とされており、また食事によって体質を改善することは、アトピーに良いとされています。
アトピーに効く食べ物とは?
アトピーの発症を予防するための体質改善に食事の面で大切なことは、
- 腸内環境を整える。
- 皮膚の健康維持や免疫をアップさせるために必要な、ビタミンB群、ミネラルを摂取する。
- 体を冷やさない。
- 無添加のものを摂取する。
ということです。
これらから、アトピーを改善させるために良い食べ物は、
- さんまやいわしなどの青魚
- α-リノレン酸(エゴマ油など)
- 野菜や海藻類
だそうです。
逆に、普段から腸内環境を悪化させる食べ物の摂取を控えることが大切で、その主な例としては、
- 油っぽいもの
必須脂肪酸が含まれたマーガリンやリノール酸からなる紅花油などは取り過ぎに注意です。
リノール酸は野菜や魚に含まれているので、あえて油から取る必要はなく、また母乳にも含まれているので、授乳中には更なる注意が必要です。 - 白砂糖
皮膚の健康を維持するビタミンB1を壊してしまいます。
黒砂糖やてんさい糖を使いましょう。 - 農薬や添加物が入っているもの
- 香辛料
胃に負担がかかる他、体内で熱が生じ痒みが悪化するので、摂取は控えましょう。 - コーヒー
カフェインがアトピーを悪化させる他、体を冷やし善玉菌を破壊してしまいます。 - 体を冷やす食べ物
冷えは万病の元とも言われますが、体を温めることがアトピーを改善させます。
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アトピーを食事で完治できるか?
先にも述べた通り、アトピーの原因には遺伝や体質の影響が大きいため、アトピーを完治させるのはなかなか難しいと言われています。
また、卵や乳製品などのアレルゲン物質を食べなければアトピーが治るというものでもなく、また、好きなものを食べれないというストレスも、アトピーを悪化させます。
アトピーにはストレスも原因の一つとして関係しているのです。
つまり、バランスの取れた食事が大切だということです。
また、4~6ヶ月頃の赤ちゃんもアトピーになると述べましたが、この頃の赤ちゃんは食事は取らず、母乳やミルクのみの赤ちゃんがほとんどです。
アトピーは母乳を通して移ることはまずないそうなので、お母さんがアトピーでも母乳をやること自体は心配ありません。
ですが母乳の場合、お母さんが食べたものの影響が母乳に出ます。
赤ちゃんは特に腸の機能が発達しておらずデリケートなため、特に気をつける必要があります。
乳児のアトピーは、食物アレルギーの影響を受けやすいそうです。
中でも卵のアレルギーが特に影響が大きいそうで、卵の入った製品や卵を食べ続けた母親の母乳を飲むと、赤ちゃんも母乳からアレルゲン物質を取り続けることになります。
このように、まだ自分で食べることができない赤ちゃんでも、母乳を通して赤ちゃんがアレルゲン物質を取り続けてしまうことがあります。
特に授乳期間中は高カロリーの食事は避け、和食中心の腸に優しい、バランスの取れた食事を心がけましょう。
そして、アレルギーに強くなる食品を積極的に摂取しましょう。
主な食品は、アロエ、ヨーグルト、キムチ、キウイ、パパイヤなどだそうです。
もちろんこれらも取り過ぎは良くありませんが、おやつや朝食に取り入れてみてください。
アトピーは、昭和30年以降、農薬や添加物が流通するようになった頃から、よく知られるようになったそうです。
「無添加の食材は高価で手が出にくい!」と思われがちですが、アトピーの赤ちゃんはもちろん、赤ちゃんが摂取するものはできるだけ無添加に近いものの方がいいですよね。
最近はスーパーでもオーガニックのものや有機JASマークの付いているものも多くありますので、少し気をつけて食材を選んでみてくださいね。