赤ちゃんが生まれて幸せの絶頂のはずの新生児期ですが、思いのほか育児が大変でクタクタになっているママも多いのではないでしょうか。
2~3時間おきの授乳、おむつ替えに加え、ママは家事もしなければなりません。
ママ自身の身体もまだ回復途中なので、あちこちが痛んで思い通りに動かなかったりと、産後1ヶ月は本当に大変ですよね。
そんな時、ずっと寝ていると思っていた赤ちゃんがなかなか寝てくれないと、ママはますます疲弊してしまいます。
眠れない理由を聞こうにも、赤ちゃんはしゃべることができないし、途方に暮れてしまいますよね。
そこで今回は、新生児の赤ちゃんが寝てくれない理由にはどんなことが考えられるのかまとめたいと思います。
また、寝かしつけのポイントについても紹介します。
新生児の赤ちゃんが寝てくれない理由は何?
新生児の赤ちゃんと言えば、おっぱいを飲んでは寝るというサイクルの繰り返しだと思っていたという人が多いのではないでしょうか。
しかし、実際にお世話をしてみると分かるのですが、案外寝ないんですよね。
抱っこでは寝るのに、ベッドに置くと起きてしまったり、やっと寝かしつけたと思っても、少しの物音で起きてしまったり。
おっぱいを飲みながら寝たかと思っても、はなすと起きてしまったり。
新生児は昼夜の区別もあまりありませんから、24時間そんな調子です。
ぐっすり寝てくれている時間が、1日に何時間あるのだろう?
心置きなく眠れる時間がほとんどないママの疲労は相当なものでしょう。
新生児の赤ちゃんが寝てくれない理由には、いったいどのような事が考えられるのでしょうか。
考えられる理由をいくつか挙げてみましょう。
お腹がすいている
新生児の赤ちゃんは、まだおっぱいを飲むのが上手ではありません。
また、ママの母乳の分泌が軌道に乗るまでにも時間がかかるため、きちんと授乳しているつもりでも、実は十分な量を飲めていない場合があります。
その場合は、すぐにお腹がすいて目が覚め、泣き出してしまうのです。
おっぱいが張らない場合や、逆に余っている場合は、赤ちゃんがきちんとおっぱいを飲めているか確認してみましょう。
新生児期の赤ちゃんは、1回の授乳で80~120ml程度の母乳を飲むと言われています。
もちろん個人差はありますが、量が足りているかどうかベビースケールがあれば測ってみても良いでしょう。
暑いまたは寒い
室温が適温でない場合も、赤ちゃんが眠れない原因になります。
夏場は26~28度程度、冬場は18~23度程度になっているか確認しましょう。
また、服を着せすぎていないか、汗をかいていないかなども確認してみましょう。
湿疹などが痒い
赤ちゃんは肌のバリア機能も弱い為、湿疹などのトラブルも起きやすくなります。
乳児湿疹や汗疹ができていないか注意して見ましょう。
特に首や腕、足のしわの間にできやすいため、清潔に保つように注意しましょう。
痒がるそぶりが見られるようであれば、皮膚科を受診する様にしてくださいね。
不安を感じている
新生児の赤ちゃんは、心地よいママのお腹の中からいきなり外に出てきたので、漠然と不安を感じることがあると言われています。
ママが抱っこしてあげるなどして、安心させてあげましょう。
心音を聞かせてあげると落ち着く場合もあります。
体調不良
なかなか泣き止まない、眠らない場合は、体調不良のサインであることもあります。
熱はないか、尿や便の色・形に異常がないかをチェックしましょう。
火が付いたように泣いている場合は、身体の中で異変が起こっている可能性もあります。
月齢の低い赤ちゃんは容態急変しやすいので、早めに小児科を受診するようにしてくださいね。
赤ちゃんがなかなか寝てくれない場合は、まずこれらの要素をチェックしてみてくださいね。
新生児を寝かしつけるポイント
お腹もいっぱいで、室温も適温、不安な要素を取り除いたら、次は寝かしつけです。
スムーズに寝かしつけができるようにするには、どうすれば良いのでしょうか。
まずは赤ちゃんを安心させてあげることが大前提です。
そのためには、ママやパパのぬくもりを感じさせてあげることが一番でしょう。
優しく抱っこして安心させてあげましょう。
また、おくるみやバスタオルで身体を包むと、お腹の中に居た状態を思い出すため、安心して眠ってくれると言われています。
おくるみでくるんで抱っこして寝かしつけると効果的です。
寝かしつけた赤ちゃんを布団に置く時、布団が冷たいと背中が冷たくなって目を覚ましてしまう場合があります。
布団は温めておいてあげると良いですよ。
冬場であれば、湯たんぽを置いておいてあげても良いでしょう。
夏場や、湯たんぽが用意できない場合は、自分が布団の上に座って温めてから、赤ちゃんを寝かせるという方法もあります。
布団の上に寝かせる時は、抱きしめて身体を密着させたまま赤ちゃんを布団に降ろします。
すぐに身体をはなさずに、赤ちゃんの様子が落ち着いてから身体を離すようにしましょう。
ママのぬくもりを感じたまま寝かせれば、赤ちゃんは抱っこされている気分になるので、置いた途端に泣き出してしまうということも減りますよ。
寝かしつけ方の他に、生活リズムを整えてあげる事も大切です。
新生児の赤ちゃんはまだ昼夜の区別があまりありません。
だからといって、ママが不規則な生活をしていると、後々の生活リズムにも影響してきます。
新生児の赤ちゃんでも、朝になったら朝日を浴びせて、夜になったら電気を消して暗い環境で寝かしつけるようにしましょう。
そうすることで徐々に昼夜の区別がつくようになり、月齢が上がってまとめて寝られるようになったら、夜はぐっすりと眠ってくれるようになってきます。
まとめ
新生児の赤ちゃんを寝かしつけるポイントは、空腹や厚い寒いなどの不快な要素を取り除いてあげることと、安心できる環境で寝かせてあげることです。
安心させてあげるために重要なのは、パパやママとのスキンシップです。
また、新生児期はまだ昼夜の区別はありませんが、後々のことを考えて、規則正しい生活を送るようにしましょう。
そうすることで、徐々に睡眠のリズムも整い、いずれまとまった時間眠るようになってくれるかもしれませんよ。