赤ちゃんの歯が生えてくる頃によくあるトラブルが「歯ぐずり」です。
歯ぐずりとは、乳歯が生えてくる時に、歯茎や口の中がむず痒かったり痛かったりすることが原因で、赤ちゃんが不機嫌になってぐずってしまうことです。
この歯ぐずりは生後何か月頃に起こりやすいものなのでしょうか。
その理由は何なのでしょうか。
また、歯ぐずり対策にはどんなものが良いのかについてまとめてみたいと思います!
歯ぐずりしやすい時期はいつ?
歯ぐずりというと、初めて歯が生える頃の赤ちゃんに見られるものだという印象があるかもしれませんが、歯が生えるたびに歯ぐずりをする子も珍しくありません。
1歳~2歳頃の子どもでも歯ぐずりをすることがあります。
では、歯ぐずりをしやすい時期はいつ頃なのでしょうか。
一般的には次の3つの時期です。
●生後6ヶ月~9か月頃
●1歳2ヶ月~1歳半頃
●2歳半頃
生後6ヶ月頃になると、多くの赤ちゃんに初めての歯が生えてきます。
この初めての歯が生える時というのは、歯ぐずりをしやすい時期なんです。
歯が生える時のむず痒さや痛みが原因で不機嫌になるのは勿論ですが、他にも理由が考えられます。
生後6ヶ月頃の赤ちゃんにとって、歯が生えてくるというのは人生で初めての体験です。
赤ちゃんは何も知らない真っさらな状態なので、これから自分の口の中に「歯」というものが生えてきて、母乳やミルクを卒業して食べ物を食べるようになるのだということすら知りません。
ですから、今自分の口の中で起こっている不快な感触の原因も分からないのです。
そのため、不安な気持ちになってしまい、歯ぐずりをするとも考えられるのです。
確かに、原因の分からないむず痒さは痛みが続いていたとしたら、大人でも不安になりますよね。
一般的には、歯ぐずりは下の歯が2本生える生後9ヶ月頃にピークを迎え、その後は徐々におさまっていくと言われています。
ただし、個人差が大きく、乳歯が全て生え揃うまで歯ぐずりが続くケースもあります。
1歳2ヶ月~1歳半頃も歯ぐずりをしやすい時期です。
この時期は、初めての奥歯である第一乳臼歯が生えてくる時期です。
他の歯と違って、奥歯は表面積も体積も大きいですよね。
その大きな歯が歯茎を突き破って出てくるわけですから、今まで以上に強い痛みを伴うことが多いのです。
この痛みが原因で、1歳頃の子も歯ぐずりをするのです。
2歳半頃も、1歳頃と同じ様に奥歯が生えてくる時期です。
この時期に生えてくるのは第二乳臼歯といって、乳歯の中で一番奥の歯になります。
歯が生える時の痛みは、第二乳臼歯が一番強いと言われています。
そのため、この時期にも歯ぐずりをする子がいます。
今まではまったく歯ぐずりをしなかったのに、この時だけは歯ぐずりをしたというケースもあります。
このように、初めての歯が生える時期と奥歯が生える時期に歯ぐずりをしやすくなる傾向があります。
この時期に赤ちゃんがぐずるようになったら、歯ぐずりを疑ってみてください。
もちろん、歯が生える時期というのは個人差が大きく、最初の歯が1歳近くになってやっと生えることも珍しくありません。
時期はあくまでも目安にしてくださいね。
Sponsored Link
歯ぐずり対策には歯固めがおすすめ!
歯ぐずりする赤ちゃんにオススメの対策が「歯固め」です。
歯固めは、赤ちゃんが齧って使うおもちゃです。
おしゃぶりのように「吸う」のではなく、「噛む」ことに特化して作られています。
歯固めを噛むことで、口の中のむず痒さを和らげ、赤ちゃんをご機嫌にしてくれますよ。
また、不快感を和らげるだけでなく、適度なかたさのある歯固めを噛むことで歯茎に刺激を与え、乳歯がスムーズに生えるのを助ける効果もあります。
これから食べ物を食べるうえで必要になる「嚙む」という動作の練習にもなりますよね。
歯ぐずり対策には、歯茎を冷やしたり、ゴムの歯ブラシを使う方法もありますが、歯固めは持ち運び用のケースがついているものや、おしゃぶりホルダーに繋げられるものが多く、持ち運びやすいので、外出先での歯ぐずり対策としてもおすすめです。
歯固めの代用に使える物
赤ちゃんが気に入る歯固めがない!歯固めを忘れてしまった!という場合は、身近な物を歯固めの代用として使うこともできます。
お気に入りのおもちゃやタオルなどでも良いのですが、万が一嚙みちぎってしまった時のことを考えると、食べ物で代用する方法もおすすめです。
食べ物であれば、もしもかみちぎって飲み込んでしまっても、喉につまらない限りは害がないので安心ですよね。
生後6ヶ月頃の赤ちゃんの場合は難しいですが、1歳~2歳の子であれば、離乳食進み、色々なものが食べられるようになってきているので、おやつ兼歯固めとして与えても良いですね。
歯固めの代用に使う食べ物としては、次のようなものがおすすめです。
●リンゴ→1歳頃の子であれば、敢えて齧りとれないくらいの大ぶりに切ったリンゴを握らせて、歯固め代わりに齧らせて良いでしょう。
2歳頃の子であれば、スライスしたリンゴをそのまま齧らせても良いでしょう。
●フランスパン→離乳食には中の白い部分を使いますが、歯固め代わりには、かたいミミの部分を使います。
齧ったり舐めたりして使わせます。
実際にフランスでは歯固めとして使われるようです。
食べている時は、のどに詰まらせないよう、傍で見てあげてくださいね。
●ビスケット→ハードビスケットも歯固め代わりに使えます。
スティック状のものにすれば、手づかみ食べの練習にもなりますね。
こちらも食べている時は目を離さないようにしてあげてくださいね。
まとめ
初めて歯が生える生後6ヶ月頃や、奥歯が生える1歳頃と2歳半頃は歯ぐずりをしやすい時期です。
もしもこの時期に、体調が悪いわけでもないのに頻繁にぐずるようであれば、歯ぐずりを疑ってみてください。
そして、口の中の不快感を和らげられるように、歯固めを与えるなどの対策をしてあげてくださいね。
関連記事↓
歯ぐずりは奥歯が生える時しやすい?生えてくる時に注意したい事