生後6ヶ月頃の赤ちゃんが、急に夜泣きをするようになった。
日中疲れすぎているとか興奮しすぎているわけでもないし、暑すぎたり寒すぎたりするわけでもなさそうなのに、何故だろうと思う事ってありますよね。
特に理由が見当たらないのに夜泣きするという場合、もしかすると歯ぐずりが原因かもしれません。
赤ちゃんを不機嫌にさせてしまう、この歯ぐずり。
一体どういうものなのでしょうか。
また、歯ぐずりが原因の夜泣きにはどのような対策をすればいいのでしょうか?
今回は歯ぐずりとその対策についてまとめます!
歯ぐずりってなに?
歯ぐずりとは、歯が生える始める時の不快感で赤ちゃんが不機嫌になってぐずってしまうことです。
歯が生えるというと、パパやママにとってはとても嬉しい成長の証しですよね。
しかしながら、赤ちゃんにとっては嬉しいばかりではないんです。
歯が生える時には、歯茎がむずむずと痒くなったり、痛みを感じることもあるのです。
場合によっては、歯茎が腫れたり、出血を伴う事すらあります。
そんな痛みや不快感が原因で赤ちゃんがぐずってしまうんですね。
この歯が生える時の不快感は、歯がある程度生えるまで続きます。
不快感は日中に限らず夜中でも感じるものなので、赤ちゃんが夜泣きをするようになることがあるんですね。
歯ぐずりによる夜泣きは、歯が生えて不快感が消えれば治まることが多いので、ある程度の時期が来れば自然と治まります。
下の乳歯が2本生える頃にはおさまることが多いと言われますが、
ただ、この歯ぐずりも個人差が大きいので、いつ頃まで夜泣きや歯ぐずりが続くかは赤ちゃんによってまちまちです。
中には、新しい歯が生えるたびに歯ぐずりや夜泣きをして、乳歯が生え揃う2歳半~3歳くらいまでそれが続くという子もいます。
奥歯が生えてくる時が、一番痛みが強くてぐずり具合もひどかったというパターンも。
それに、ものすごくぐずる子もいれば、まったく歯ぐずりをしない、夜泣きをしないという子だっています。
稀なケースですが、歯が生えてきた事が原因で熱を出す赤ちゃんもいるようです。
不機嫌な赤ちゃんの対応に追われるパパやママにとっては、歯ぐずりや夜泣きはない方が助かるかもしれませんが、これも大事な成長過程のひとつなので、気長に見守ってあげたいですね。
Sponsored Link
歯ぐずりのサイン
生後6ヶ月頃の赤ちゃんが夜泣きをする場合、歯ぐずりが原因であることがあるというのは前述した通りです。
しかしながら、生後半年頃というのは、生活リズムの変化などが影響して夜泣きをするようになる場合も多いものです。
そこで、赤ちゃんに歯が生え始めているのかどうかを見分けるポイントを紹介したいと思います。
●おもちゃやタオルをかじっている
●指を口にいれてかじっている
●よだれが増えた
●急に不機嫌になる
●食欲がなくなる
このようなそぶりが見られるときは、赤ちゃんに歯が生え始めているのかもしれません。
歯が生えてくると、むず痒さを軽減するためや、異物感が気になるためにおもちゃやタオルをかじったり、指で口の中をいじったりします。
よだれが増えるのは、口の中におもちゃや指を入れるので、唾液腺が刺激されるためです。
また、歯が生えてくる時に雑菌に感染しないよう、唾液で消毒する役割もあります。
機嫌が悪くなるのは、むず痒さや痛みのせいですし、食欲がなくなるもの同じ理由です。
離乳食を食べたりミルクを飲んだりすると、口の中が痛むので食べたがらないんですね。
日中、このような様子が見られたら、赤ちゃんに歯が生え始めているのかもしれません。
口の中をチェックしてみてください。
白い粒のような(離乳食を開始していたら、お粥の粒と間違えてしまいそうな)小さな乳歯が歯茎から顔を覗かせているかもしれません。
歯がまだ生えてきていなくても、歯茎が盛り上がって来ていたり、歯茎を指で押してみてかたいものが触れるようであれば、歯が生えてきている可能性が高いですよ。
近いうちに歯が歯茎を突き破って出てくるかもしれません。
歯ぐずりによる夜泣きの対策方法
いつか治まると分かっていても、歯ぐずりによる夜泣きが続くと、対応するパパやママは大変ですよね。
歯ぐずりによる夜泣きにはどんな方法で対策すると良いのでしょうか。
歯固めを使う
歯ぐずりの対策方法として効果があるのが、歯固めです。
歯固めと言うと、お食い初めで使った歯固め石を想像する人もいるかもしれませんが、それとは違います。
歯固めとは、歯が生え始めた頃の歯茎のむず痒さを緩和するために作られたおもちゃです。
多くの場合、硬めの素材で作られたおもちゃで、赤ちゃんにガジガジと齧らせて使います。
歯固めを噛むことで痒みなどの不快感が和らぐので、落ち着いて眠ってくれる場合があります。
さまざまな素材、形のものがあるので、赤ちゃんのお気に入りが見つかれな、夜泣きや外出時の歯ぐずり対策として強い味方になってくれますよ。
冷やす
歯が生える時の不快感を和らげるためには、歯茎を冷やしてあげることも効果的です。
冷やしたガーゼや歯固め、おもちゃなどを齧らせてあげると、歯茎が冷えて、痒みや痛みを和らげたり、口の中の熱っぽさを取ってくれます。
口の中の不快感が和らぐと、赤ちゃんがすんなり寝付いてくれることがありますよ。
冷蔵庫の中に冷やしたガーゼや歯固めを常備しておくと良いですよ。
歯固めの中には、中に水やジェルが入っていて、冷やして使える作りになっているものもあるので、活用しても良いでしょう。
夜泣き以外にも、保冷パックと一緒に持ち歩いておけば、外出時の歯ぐずり対策に使えます。
ただ、冷た過ぎると赤ちゃんが驚いてぐずってしまうので、冷やし過ぎには注意してくださいね。
<まとめ>
歯ぐずりは、赤ちゃんに歯が生え始めた時の痒みや痛みが原因で起こります。
この不快感は日中も夜中も続くので、赤ちゃんの夜泣きの原因にもなるんですね。
歯ぐずり対策には、歯固めを齧らせたり、口の中を冷やすという方法が効果的です。
歯ぐずりは多くの場合、下の前歯が2本生える頃にはおさまります。
それと同時に、歯ぐずりが原因の夜泣きもおさまることが多いようです。
夜泣きに付き合うのは大変なものですが、歯ぐずりは赤ちゃんの成長の証しでもありますから、気長に見守ってあげてくださいね!
関連記事↓
歯ぐずりは奥歯が生える時しやすい?生えてくる時に注意したい事