赤ちゃんのお尻といえば、ツルツルすべすべだというイメージを持っている人が多いかと思います。
でも、実際は赤ちゃんのお尻はトラブルが起きやすいものなんです。
赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の半分もないので、刺激に弱いんですね。
そんな赤ちゃんのお尻のトラブルの中でもダントツで多いのが、おむつかぶれです。
一体どうしておむつかぶれになってしまうのでしょうか。
その原因と、おむつかぶれが起きたときの症状とケア方法について紹介したいと思います。
また、おむつかぶれと混同しやすい病気についても紹介します。
参考にしてみてくださいね!
赤み?ぶつぶつ?どんな症状が出るの?
おむつかぶれになると、どんな症状が出るのでしょうか。
よく見られるのは次のような症状です。
●肌の赤み
●ぶつぶつ
●ただれ
●痛み
おむつかぶれの皮膚の炎症なので、お尻が赤くなります。
またあせもに似た赤いぶつぶつなど、湿疹が出ることもあります。
更に症状が悪化すると、皮膚がただれてしまうこともあります。
特徴としては、このような赤みやぶつぶつができるのは、おむつが直接触れている箇所だけだということです。
また、おむつかぶれは痛みを伴うことも多く、おむつかぶれが原因で赤ちゃんが不機嫌になることもあります。
お尻が少し赤い程度でも、赤ちゃんに次のような様子が見られたら、おむつかぶれを起こしているサインです。
●おむつ替えを嫌がる
●お尻を拭くと泣く
●お風呂でお尻にお湯をかけると泣く
●おむつをはずすとお尻を掻こうとする
赤ちゃんが辛い思いをしているのは、見ているパパやママにとっても辛いもの。
おむつかぶれを予防して、なったとしてもできるだけ早く治してあげたいですよね。
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おむつかぶれはどうして起こる?
おむつかぶれを起こす原因はいくつかあります。
主な原因は「おしっこやうんち」「おむつ」「汗」などです。
その中でも多いのが、おしっこやうんちです。
おしっこに含まれるアンモニアなど老廃物は、赤ちゃんのお肌とって刺激となります。
また、うんちは酸性なので、こちらも赤ちゃんのお肌にとって刺激となります。
このような刺激物に長い時間触れることで、お尻が炎症を起こしやすくなるのです。
赤ちゃんは1日に何回もおしっこやうんちをしますよね。
多い子であれば1日に10回程度うんちをする場合もあります。
特に月齢が低いうちは、おしっこやうんちが頻回である上に、うんちが柔らかいのでお尻にベッタリと付いてしまいますよね。
おしっこやうんちの回数が多いという事は、それだけお尻がおしっこやうんちに触れている時間が長いということですから、おしりがかぶれてしまうのです。
おむつそのものがかぶれの原因になる場合もあります。
紙おむつ、布おむつの違いもそうですし、市販の紙おむつもメーカーによって素材や肌触りが違うものです。
肌の弱い赤ちゃんには、そのおむつの素材そのものが刺激になることがあります。
おむつの種類を変えたら急にお尻が赤くなったりぶつぶつが出来たという場合は、おむつの素材が原因でかぶれているのかもしれません。
また、汗も赤ちゃんのお尻にとって刺激となります。
赤ちゃんは新陳代謝が良いので汗をよくかきますから、大人が暑いと思っていなくても汗をかいている場合があります。
汗をかいたままにしていると、オムツの中が蒸れて炎症やぶつぶつができる原因になるのです。
おむつかぶれのホームケア方法
おつむかぶれを防いだり、早く治すためには、お尻を刺激から守ることが最も重要です。
そのためには、おむつをこまめに取り替えて、おしっこやうんち、汗と触れている時間をできるだけ短くしてあげると良いでしょう。
普段以上におむつが濡れていないか気にしてあげてくださいね。
既に赤くなったりぶつぶつができている場合、お尻を拭く際の摩擦が刺激となっておむつかぶれを悪化させてしまう場合があります。
そんな時は、霧吹きにぬるま湯を入れ、それでお尻を流すようにするか、座浴をしてあげましょう。
流した後は、柔らかいタオルやガーゼでそっと押さえるようにして水分をふき取ります。
お尻にワセリンを塗っておくのも、おむつかぶれ対策として効果的です。
ワセリンでお尻に膜を作り、うんちやおしっこが直接触れないようにしてあげましょう。
このようなケアをしてもなかなかおむつかぶれが良くならない場合は、おむつの素材が合っていない可能性があります。
オムツのメーカーを替えたり、布おむつや紙おむつなど種類を変えてみるのもひとつの対策方法です。
それでも良くならない場合は、おむつかぶれが原因で赤みやぶつぶつができているのではない場合がありますから、皮膚科を受診して治療するようにしてくださいね。
要注意!おむつかぶれに似た病気
おむつかぶれが良くならない時に考えられる病気として、カンジダ性皮膚炎があります。
カンジダ性皮膚炎も、肌が赤くなったりぶつぶつができることがあり、症状としては非常に似ています。
しかしながら、カンジダ性皮膚炎の原因は蒸れなどではなく、カビ菌です。
カンジダ菌という常在菌が増殖することによって炎症を起こすのです。
そのため、おむつをこまめに替えるなどの対策をしても、市販のおむつかぶれの薬を塗っても症状は改善しません。
皮膚科を受診して抗菌薬を処方してもらう必要があります。
おむつかぶれとカンジダ性皮膚炎を見分けるポイントは「シワの中も炎症を起こしているか」ということです。
おむつかぶれはおむつが触れている部分だけが炎症をおこすので、しわの内側は症状が出ないことが殆どですが、カンジダ性皮膚炎の場合はしわの中も炎症を起こします。
なかなか炎症を良くならず、シワの中まで赤くなっている場合はカンジダ性皮膚炎の可能性があるので、病院を受診するようにしてくださいね。
まとめ
おむつかぶれは赤ちゃんにはよくある皮膚トラブルです。
決して珍しいものではありませんが、痛みや痒みを伴うので、赤ちゃんにとっては辛いものです。
普段からの予防も大切ですが、もしかぶれてしまった場合は、悪化しないようにこまめにおむつ替えをするなどの対策をしてあげてください。
またホームケアで良くならない場合は、他の病気の可能性もあるので、早めに病院を受診するようにしてくださいね。