赤ちゃんが指しゃぶりをしている姿は可愛いものです。
一生懸命に指を吸っている姿は、何とも言えず愛らしいですよね。
しかしながら、指しゃぶりそのものにはあまり良いイメージを持っていないというパパやママもいるのではないでしょうか。
年齢が上がってからの指しゃぶりは、歯並びや噛み合わせに影響が出ると言われるのを聞いたことがあるパパやママも多いでしょう。
歯並びやかみ合わせは大きな問題なので、気になる人も多いでしょう。
それに、歯並び以外の問題としては、指しゃぶりが原因で指にたこができる場合があるということです。
大切な赤ちゃんの指にたこが出来てしまっては大変ですよね。
そこで今回は、指しゃぶりが原因でできるたこについて、原因や治し方をまとめたいと思います。
指しゃぶりでたこができるのはなぜ?
たことは、刺激を受け続けることによって、皮膚表面が硬くなったもののことです。
角質が硬くなっているだけなので、特に痛みは伴いません。
足や手にもできやすく、症状として珍しいものではありません。
指しゃぶりが原因でできるたこも、足や手にできるたこと同じものです。
指しゃぶりによるたこの場合は、指しゃぶりをする頻度が高かったり、強い力で指を吸っていることが原因でできます。
また、歯が生え始めた赤ちゃんの場合であれば、歯が指に当たり、その刺激が原因でたこができることもあります。
いずれも、同じ指に刺激が加わり続ける事により、角質が硬くなってしまっているのです。
決まった指をしゃぶっている赤ちゃんって多いですよね。
お気に入りの指をしゃぶり続けることで、同じ場所に刺激を与え続け、たこができてしまうのですね。
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指しゃぶりでできたたこを治す方法
指しゃぶり自体は、5歳頃までに治ればあまり歯並びにも影響ないと言われていますが、赤ちゃんの指にたこができてしまうのは困りますよね。
もし、指しゃぶりが原因でたこが出来てしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
手や足にできたたこであれば、皮膚科を受診すればレーザーで取ることもできますが、赤ちゃんの指にできたたこをレーザーでやくことはさすがに憚られますよね。
ではどうすれば良いのでしょう。
一番効果的なのは、刺激の元となっている原因を取り除くことです。
つまり、指しゃぶりをやめさせることです。
指しゃぶりが治ると、指にできたたこも綺麗に治ることが多いので、たこを治したい場合は指しゃぶりをやめさせるようにしてみましょう。
ただ、指しゃぶりをやめさせるために、強く叱ったり、無理やり口から指を離させるのはおすすめできません。
無理やりやめさせようとすると、叱られたり強制的にやめさせられたことがストレスとなって、指しゃぶりを助長してしまうこともあるのです。
子どもが自然に指しゃぶりをやめることが出来るように、指しゃぶりをしてはいけない理由を分かりやすく諭してみましょう。
また、指しゃぶりをしていたら、呼びかけたり、遊びに誘ったりして、別のことに注意を向けるのも良い方法です。
よく言われるように、寂しさが原因かも……と思い当たる場合は、スキンシップを増やすように心がけてみましょう。
それだけでも指しゃぶりがおさまることもありますよ。
このような方法をとっても指しゃぶりが治らないという場合は、苦い味のするマニキュアを塗ったり手袋をして指しゃぶりできない状態に持って行くのもひとつの手です。
また、絵本を使ってみても良いでしょう。
「ばい菌が入ってしまう」などという言葉で諭すだけではイメージが持ちにくく、指しゃぶりをやめることが出来ない場合でも、絵本を見て、指しゃぶりをしているとどうなるかをはっきりイメージできると、驚くほどすんなり指しゃぶりをやめられることもありますよ。
ちなみに、指しゃぶりをやめさせるためにおすすめの絵本には次のようなものがあります。
主人公はもうすぐ小学校1年になる女の子です。
なかなか指しゃぶりをやめられずにいます。
そうすると、ある日親指にできていた指たこが喋りだします!
「あんたがいっぱい吸うてくれたから、こんなに成長できたわ。
これからも、もっと指しゃぶりして、わいのこと大きくしてや〜」
もしも本当に指のたこがしゃべりだしたらどうしょう!そう思って指しゃぶりをやめてくれるかもしれませんよ。
指しゃぶりでできたたこが化膿した時の対処法
指しゃぶりでたこができた場合も、指しゃぶりが治れば自然と治ることが多いので、あまり気にしなくても問題はありません。
しかし、たこが化膿してしまった場合は話が別です。
たこができた状態で指しゃぶりを続けていると、たこの部分に傷ができ、そこから雑菌が入って化膿してしまうことがあるのです。
放っておくと、化膿した部分をしゃぶって、膿が口に入ってしまうかもしれません。
そうならないように適切な対処をしたいところですよね。
一番良いのは皮膚科を受診することです。
症状がひどければ、切開して膿を出してくれます。
また化膿止めを処方されることもあります。
自宅で対処するのであれば、化膿した部分を消毒して清潔に保ちましょう。
そして、これ以上指しゃぶりをしないように、包帯を巻くなどしてガードする良いでしょう。
消毒した針で化膿した部分に穴をあけて、自力で膿を排出するという強硬策をとる人もいますが、赤ちゃんに対する対処法としてはあまりおすすめしません。
まとめ
指しゃぶりを頻繁にしていたり、強い力で吸っていると、たこができることがあります。
指しゃぶりによるたこを治すためには、指しゃぶりをやめさせることが一番良い方法です。
長い期間たこができていたという場合でも、多くの場合、指しゃぶりをしなくなれば、自然とたこも治ります。
ただ、たこが化膿してしまった場合は、できるだけ病院を受診して対処するようにしましょう。
化膿した部分の指をしゃぶって膿が口に入ってしまうのはあまり良いことではありませんよね。
膿を排出するなど、適切な処置をしてもらい、早く治すようにしてあげたいですね。