妊娠中に便秘になったという妊婦さんは多いかと思います。
妊娠中は大きくなった子宮に腸が圧迫されるので、便秘になりやすいのです。
赤ちゃんを出産して、ようやく頑固な便秘から解放されるかと思いますよね。
しかし、相変わらず便秘が続くという人も、実は大勢いるんですよ。
赤ちゃんを出産して、腸を圧迫することはなくなったはずなのに、どうして便秘が解消されないのでしょうか。
今回は、出産後に便秘になる原因についてまとめたいと思います。
便秘対策をする際の参考にしてくださいね。
また、便秘対策をするにあたって、特に母乳育児中のママは、できる限り薬を使わず対策したいですよね。
そこで、薬を使わずにできる便秘対策方法も紹介します。
出産後に便秘になる原因は何?
出産後、母乳育児をしていると水分不足になりがちです。
母乳育児中は、1日に600ml~800mlの水分が母乳として出ていきます。
産後のママは、普段の水分補給に加えて、母乳で失われる水分を補給しなければいけません。
目標は、1日に2?の水分を摂ることだと言われていますが、なかなか大変な量ですよね。
赤ちゃんのお世話に追われていると、水を飲むのも忘れていた、ということだってあります。
水分が不足すると便が硬くなり、自力で排出するのが困難になります。
また、赤ちゃんのお世話をしていると、ママの生活は不規則になりますよね。
睡眠時間は十分ではありませんし、食事も食べられる時に急いで食べるという生活が当たり前です。
ゆっくりトイレに入る時間なんてもちろんありません。
不規則な生活は、自律神経を乱してしまいます。
腸はこの影響を受けやすい臓器なので、便秘になりやすくなるのです。
さらに、出産直後で多いのが、会陰の傷が開きそうで怖くていきめないというものです。
会陰が裂けたり切開した傷が痛んだり、塗った所が開くのではないかと不安に感じてしまう人は多いと思います。
うまくいきめず、便秘になってしまう産後ママは意外と多いのです。
このように、産後の体調や生活スタイルの変化が原因となって、産後は便秘になりやすいのです。
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産後の便秘対策法
出産後、便秘になってしまった場合、特に母乳育児をしているママは、できるだけ薬を使わずに対策したいですよね。
薬を使わずに便秘を治すには、生活習慣の改善が最重要です。
意識して水分補給をすることはとても重要です。
一度に大量に飲んでも尿として排出されてしまうので、少しずつこまめに飲むのが効果的ですよ。
朝起きた時に、コップ1杯の白湯をゆっくりと飲むと、胃と腸が活発に動き、排便を促してくれますよ。
また、育児中の食事は簡単なものになりがちですが、食物繊維を多く含む食材を積極的に食べて、便秘対策をしましょう。
その際は、便の量を増やす不溶性食物繊維(イモ類、豆類など)と、便を柔らかくする水溶性食物繊維(こんにゃく、海藻、納豆など)を併せて摂ると効果的です。
この他に、オリーブオイルも便秘に効果があります。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸が腸の蠕動運動を促してくれます。
また、硬くなった便を柔らかくし、スムーズに排出してくれます。
1日の摂取量の目安は大匙1~2杯程度。
腸の動きが活発になる朝や、寝ている間に腸内環境を整えられる夜寝る前の摂取がおすすめですよ。
まとめ
出産後は体調や生活スタイルが大きく変化するので、便秘になりやすい時期です。
だからといって、赤ちゃんのお世話で忙しいし、薬を使うのも嫌だから……と放っておくと、痔になってしまうこともあります。
そうならないためにも、早めの対策を心掛けたいものです。
料理に使う油をオリーブオイルに替える、近くに水筒を置いておいて、こまめに水分補給ができるようにするなど、忙しい中でも便秘対策はできますから、ぜひ工夫してみてくださいね。
もしも、自分で対策してもまったく効果が得られない場合は、産婦人科などで相談しても良いでしょう。
赤ちゃんに影響のない便秘薬を処方してもらう事もできます。
便秘を解消して、出産後の悩みを一つでも減らせるようにしたいですね。