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赤ちゃんが眠る時、うつぶせで眠ることもありますよね。
赤ちゃんの中には、仰向けよりもうつぶせで寝るのが好きな子もいます。
ただ、うつぶせで寝ていると、ちょっと心配になりませんか?育児中のパパやママなら「赤ちゃんのうつぶせ寝は良くない」という話を聞いたことがある人も多いはずです。
しかしながら、うつぶせ寝には悪い事ばかりでなく、メリットもあるのです。
そこで、どうしてうつぶせ寝が良くないと言われているかの理由と、メリットについてまとめたいと思います。
うつぶせ寝はどうしてダメなの?
赤ちゃんのうつぶせ寝が良くないと言われる理由は、その危険性にあります。
場合によっては、うつぶせ寝をしていたせいで赤ちゃんが亡くなってしまうこともあるのです。
赤ちゃんが亡くなってしまう原因は主に2つあります。
一つは「窒息」です。
月齢が低く、まだ首がすわっていない赤ちゃんの場合、自分で頭を動かすことができませんよね。
当然、顔を横に向けたり、頭を持ち上げることもできません。
そんな赤ちゃんにうつぶせ寝をさせた場合、もし下を向いて口と鼻が塞がれた状態になってしまったとしても、自分で姿勢を変える事ができません。
苦しくても、そのままでいるしかないのです。
そのため、呼吸ができず窒息死してしまうケースがあるのです。
首が据わった赤ちゃんの場合でも、まだ自由自在に寝返りができないうちは注意が必要です。
下を向いていて苦しければ、頭を持ち上げたり、横を向いて窒息を回避することができます。
しかしながら、仰向けになることはできないので、柔らかい布団やクッション、タオルなどに埋もれてしまった場合は、窒息する危険があります。
布団等に埋もれてしまうと、横を向いたり少し頭を上げた程度では、呼吸ができるほどの空間を確保出来ないことがあるんですね。
このため、一般的に首が据わる前の生後4ヶ月以前のうつぶせ寝は大変危険です。
ほんの短い時間遊ばせる、運動をさせるという時以外はうつぶせにさせないようにしましょう。
また、首が据わっても、寝返りと寝返り返りが出来るようになるまでは危険が伴います。
一般的に寝返りが自由にできるようになっている生後8ヶ月頃までは、十分に気をつけ、できるだけうつぶせ寝を避けた方が良いでしょう。
生後8ヶ月以降も、うつぶせ寝をさせる場合は、時々口や鼻が塞がっていないか、きちんと呼吸をしているか確認するようにしましょう。
うつぶせ寝が危険と言われるもう一つの理由が「SIDS(乳幼児突然死症候群)」です。
SIDSは、健康だったはずの赤ちゃんが、突然亡くなってしまうという病気です。
その原因はまだ分かっていませんが、うつぶせ寝や添い寝、家族の喫煙が原因だと言われています。
現段階ではうつぶせ寝との因果関係は、医学的には証明されていません。
しかし、うつぶせ寝をさせた場合より、仰向けに寝かせた方SIDSの発症率が下がるというのが研究者の調査で明らかになっています。
リスクを少しでも減らすためには、やはりうつぶせ寝は避けた方が無難です。
何度も寝返りができる生後8ヶ月頃になるまでは、できるだけ避けましょう。
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うつぶせ寝にはメリットもある!
「良くない」「危険
と言われるうつぶせ寝ですが、実は良い面もあります。
どんなメリットがあるのかみてみましょう。
赤ちゃんが落ち着く
うつぶせで寝かせた方が寝つきが良かったり、ぐっすりと眠ってくれる赤ちゃんがいます。
これは、赤ちゃんにとってうつぶせ寝が落ち着く姿勢だからです。
肺が身体の下側になることで呼吸が落ち着きますし、お腹側が何かに触れていることが安心感につながるのです。
また、うつぶせで手足を曲げている状態が、お腹の中にいる状態と似ているともいわれ、うつぶせ寝は赤ちゃんにとって安心する姿勢でもあるのです。
吐き戻しを防ぐ
うつぶせになることゲップが出やすくなります。
そのため、吐き戻しを防ぐ効果があると言われています。
お腹が圧迫されるので吐いてしまいそうな気がしますが、実は逆なんですね。
首や背中の筋肉が発達する
うつぶせになって顔を上げようとすることで、首や背中の筋肉を鍛える効果があります。
首や背中の筋肉が発達すると首すわりが早くなったり、寝返りやハイハイを促す効果も期待できますよ。
頭の形をきれいにする
ずっと仰向けで後頭部を下にしていると、後頭部が平らになって、いわゆる「絶壁」になってしまうことがあります。
まくらを使って防ぐ方法もありますが、時々うつぶせ寝をすることで頭の形を丸くきれいにする効果もありますよ。
うつぶせ寝の注意点
うつぶせ寝にはメリットもデメリットもあります。
危険を回避しつつ、うつぶせ寝をといりれるために、次のような点に注意しましょう。
●やわらかい布団やクッションの上に寝かせない
●敷布団は固めの物にする
●タオルやぬいぐるみなどを近くに置かない
●頭を横に向ける
●長い時間一人にしない
布団やタオルなどに顔が埋もれて窒息するのを防ぐため、顔周りに柔らかい布団やタオルなどはおかないようにしましょう。
また、できるだけ顔を横に向けて寝かせ、口や鼻をふさがないよう気をつけましょう。
また、生後8ヶ月以降で、自在に寝返りができるようになっていても、長い時間一人にするのは避けて、きちんと呼吸が出来ているか確認しましょう。
まとめ
月齢が低い赤ちゃんにとって、うつぶせ寝は窒息やSIDSのリスクがある危険なものです。
そのため、首のすわっていない赤ちゃんをうつぶせ寝さえるのはできるだけ避けるようにしましょう。
首が据わり、寝返りや寝返り返りができるようになっても、うつぶせ寝のリスクがなくなるわけではありません。
うつぶせになる度に神経質に仰向けにする必要はありませんが、時々呼吸がきちんとできているかチェックするようにしてくださいね。
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