赤ちゃんが順調に成長しているかどうかは、健康を願うパパやママにとってすごく気になる事ですよね。
しかしながら、母乳やミルクが本当に足りているのか、発育に問題がないかどうかは、パパやママだけでは判断が難しいものです。
それを専門家の目から総合的に観察してもらえるのが3ヶ月(4ヶ月)検診です。
今回は、3ヶ月(4ヶ月)検診とはどんなものなのか、どんなことをするのかについてまとめたいと思います。
3ヶ月(4ヶ月)検診とは?
3ヶ月(4ヶ月)検診とは、生後3ヶ月(4ヶ月)頃の赤ちゃんの健康状況をみるための健康診査です。
生後3ヶ月で行う場合と、生後4ヶ月で行う場合があり、いつ行うかは自治体によって異なります。
また、受診方法も、保健センターや体育館などに日付を指定して赤ちゃんを集めて行う集団検診の場合もありますし、対象医療機関で個別に行う個別健診の場合もあります。
どちらを行うかは、自治体によって決められています。
集団検診の場合は、ハガキや封書などで日付と検診場所のお知らせを受け取り、事前に問診表等に記入をして、指定された日時に検診場所へ行っておこないます。
個別検診の場合は、自治体が指定する医療機関に自分で連絡をし、予約をとって検診を受けます。
自治体の指定する医療機関で行うと公費で受けることが出来ます。
健康診査自体は大抵の小児科で実施していますが、対象月齢を過ぎてから受けたり、指定医療機関でない医療機関で受けると有料になる場合が多いようです。
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3ヶ月(4ヶ月)検診では何をするの?
3ヶ月(4ヶ月)検診では、赤ちゃんが順調に成長しているかを、専門家の目で診断します。
そのために、次のような検査を行います。
身長、体重、胸囲、頭囲の測定
身長や体重、胸囲や頭囲を測ることで、赤ちゃんが順調に成長しているかを確認します。
また、極端に体重の増えが悪かったり、頭囲や胸囲のバランスが崩れている場合は病気が原因である可能性もあるので、医療機関を受診するようアドバイスを受けることもあります。
赤ちゃんの病気は早期発見と早期治療が重要なので、専門家の目で病気の可能性があるかどうかを診てもらうことはとても重要なんですよ。
首のすわり具合の確認
仰向けに寝かせた赤ちゃんの腕を引っ張って起こし、どのくらい首がすわっているか確認します。
3~4ヶ月頃では、まだしっかり首が据わっていない赤ちゃんもいますが、どの程度しっかりしてきているかを確認します。
生後6ヶ月を過ぎても首が据わらない場合は神経や運動神経に問題がある場合もあるので、この頃に首の据わり具合をチェックしておくことが重要なのです。
全身の確認
赤ちゃんを仰向けに寝かし、両手両足、胴体、心音等に異常がないか確認します。
両足を動かして股関節脱臼がないかの確認もします。
股関節脱臼は1ヶ月検診でも確認しますが、生後3~4ヶ月頃の方が診断しやすくなるので、再度確認します。
大泉門の確認
赤ちゃんの頭蓋骨はまだいくつかに分かれており、くっついていません。
これが成長と共にくっつき、ひとつの骨になっていきます。
生後3~4ヶ月頃ではまだ骨はくっついておらず、大泉門(頭頂部より少しおでこ側の隙間)も開いています。
この部分の開き具合によっては、病気が発見される場合があるので、確認をします。
追視の確認
赤ちゃんの目は生まれたばかりの頃はあまり見えていませんが、成長とともに少しずつ視力が上がって見えるようになってきます。
目が見えるようになってくると、視界にうつるものを目で追うようになります。
その見え具合を確認するために、ライトやおもちゃなどを使って追視の確認をします。
聴力の確認
音が聞こえているかの確認をします。
赤ちゃんの耳の近くや頭の上で音を鳴らし、赤ちゃんの反応をみます。
このように、赤ちゃんの身体面を主に確認していきます。
このほかに、特に集団検診の場合は保健師による育児相談ができる場合もあります。
パパやママが日頃赤ちゃんを観察していて気になっている事や、赤ちゃんの身体的な成長面以外にも、育児に対する不安や心配事、悩んでいることなどを相談し、アドバイスを受けることが出来ます。
検診の時に相談しただけでは解決しないという場合は、検診の時以外でも相談できる施設や相談窓口を紹介してもらう事もできますよ。
3ヶ月(4ヶ月)検診は、赤ちゃんの成長だけでなく、育児の不安などを総合的に見てもらう事ができる場所なんですね。
3ヶ月(4ヶ月)検診頃の平均身長と体重
では、最後にパパやママにとってとても気になる平均身長と体重を紹介しましょう。
【生後3ヶ月の赤ちゃん】
身長:(男の子)57.5~66.1㎝ (女の子)56.0~64.5㎝
体重:(男の子)5.12~8.07㎏ (女の子)4.84~7.53㎏
【生後4ヶ月の赤ちゃん】
身長:(男の子)59.9~68.5㎝ (女の子)58.2~66.8㎝
体重:(男の子)5.67~8.72㎏ (女の子)5.35~8.18㎏
(※厚生労働省 平成22年度乳幼児身体発育調査より)
もちろん、赤ちゃんの成長具合は個人差が大きいので、これより大きい、或いは小さいからといって問題があるわけではありません。
1ヶ月前と比べてどのくらい成長しているかから赤ちゃんの成長具合を判断しましょう。
一般的には、生後3ヶ月頃の赤ちゃんであれば、1日に20~25g程度体重が増えると言われています。
これが1日15g以下になると、体重の増えが良くないと考えられ、母乳やミルクの量を調整するなど、注意して観察する必要があります。
体重が思うように増えない、母乳やミルクの飲み具合が悪いと感じたら、助産師や小児科医に相談してみましょう。
まとめ
3ヶ月検診は、赤ちゃんが健康的に成長しているかどうかを総合的にみる場です。
何も問題なければそれで良いですし、もし気になる点があったとしても、早期に対処あるいは治療ができるという意味で前向きにとらえたいですね。
また、日頃の育児などに関する不安を相談できる場でもありますから、心配な点や悩んでいることがあれば、積極的に相談し、これからの赤ちゃんとの生活を楽しいものにしたいですね。